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医薬品の物流の課題とは?委託する際のメリットも紹介

医薬品の物流は、品質管理や安全性の管理など、非常に多くの課題があります。
現在、医薬品を物流する際に、物流業務の委託を行うケースもあります。
委託するメリットについてもご紹介します。

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目次

  1. 医薬品物流とは
  2. 医薬品物流の課題とは
  3. 医薬品物流を委託するメリット
  4. まとめ

医薬品の物流は、品質管理や安全性の管理など、非常に多くの課題があります。現在、医薬品を物流する際に、物流業務の委託を行うケースもあります。委託するメリットについてもご紹介します。

医薬品物流とは

医薬品物流とは、医薬品の物流業務のことです。

医薬品は、医薬品に特化した物流システム・サービスが求められます。その理由の一つは、厳密な温度管理や湿度管理、品質管理が求められるためです。適切な温湿度管理がなされなければ、医薬品の品質が低下してしまいます。医薬品の物流は、通常の常温物流と比べて高度な温湿度管理が必要となります。

また医薬品を倉庫で保管・梱包・加工する場合には、医薬品医療機器等法などにより運用や管理方法が厳格に定められています。ケースによっては医薬品製造業許可等の資格の取得が必要です。

医薬品物流には、大きく分けて医薬品、医療機器、治験薬の3つのカテゴリーが存在します。また、対象となる製品によって物流で厳守・留意すべき事柄が変わります。

医薬品 :医療機関等で医師が患者に処方するもの
医療機器:治療用やリハビリ用医療機器など
治験薬 :未承認の新薬を治験対象者に投与するための医薬品

医薬品物流の課題とは

医薬品物流を実施するにあたっては、主に次のような課題があります。

●医薬品の品質管理が必要
医薬品には、適切な温度管理や湿度管理が不可欠です。環境が変化すると、その品質が失われてしまう医薬品も存在するため、物流工程においては、常に温度管理や湿度管理をはじめとした品質管理について厳格に対応する体制が必要です。

●薬機法等の法規制などに従う必要がある
医薬品物流においては、「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令」(薬機法)に基づく許可が必要になります。また仕入れから保管、配送まで厳しい管理が必要であり、法規制のほか厚労省が定めた「医薬品の適正流通ガイドライン(GDPガイドライン)」に従う必要があります。

●医薬品の偽造や盗難への対策
医薬品は物流工程において、偽造や盗難といったリスクが常にあります。倉庫や輸送時の物理的なセキュリティを配慮し、トレーサビリティを実現する体制を構築して健全で透明性の高い医薬品物流を実現する必要があります。

●外部委託するには委託先でも対応が必要
医薬品の物流業務を外部委託する場合には、委託先事業者においても、医薬品の品質管理、安全管理などの対応が求められます。

医薬品物流を委託するメリット

現在、多くの物流がそうであるように、医薬品物流についても外部委託する流れが起きています。医薬品物流を外部委託することによって得られるメリットは以下のようなものがあります。

●対応キャパシティの増加による売り上げ向上
物流量の増加に伴い、多くの物流現場が圧迫されるなか、外部委託はその対応できるキャパシティを増加させます。物流効率化により、結果的に売り上げも向上する可能性もあります。

●物流のプロによる提供品質の向上・業務効率化
外部委託先は、一般的に物流のプロが対応するため、製品の提供品質が向上することが考えられます。サービス品質の向上にもつながるでしょう。また業務効率化のメリットも期待できます。薬機法に対応できる業者や、関係資格を保持する業者であれば、より安心して委託できます。

●物流業務を外部委託することでコア業務に集中
物流の業務効率化のみならず、外部委託することで業務から手を離すことができるため、売り上げ向上やカスタマー対応品質向上、販促活動、商品開発といったコア業務に集中できる可能性があります。

●倉庫管理費などのコスト削減
自社で倉庫を所有して管理するのと比較して、外部委託をしたほうが倉庫管理費などの面でコスト削減につながる可能性もあります。

まとめ

医薬品物流は、一般製品の物流と比べて厳格な品質管理や安全管理が求められます。そのような中、外部への委託は一つの課題解決策となり得ます。

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