コラム

物流業務を効率化させるためのポイントとは?

近年、物流業務を行う事業者にとって、物流業務の効率化が急務となっています。その背景にはさまざまな課題があります。
物流業務を効率化することには、多くのメリットがあり、課題解決にもつながります。
そこで今回は、物流業務の効率化のために、どのような対策があるのかご紹介します。

目次

  1. 物流業務の効率化は急務
  2. 物流業務の主な業務とは
  3. 物流業務を効率化させるポイント
  4. 物流業務効率化のメリット
  5. まとめ

近年、物流業務を行う事業者にとって、物流業務の効率化が急務となっています。その背景にはさまざまな課題があります。物流業務を効率化することには、多くのメリットがあり、課題解決にもつながります。
そこで今回は、物流業務の効率化のために、どのような対策があるのかご紹介します。

物流業務の効率化は急務

現在、物流業務のある事業者の方は、物流業務の効率化が急務であることを実感している方も多いのではないでしょうか。

その理由となる物流業界で起きている現状課題を挙げます。

●ECの成長による配達量の増加
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、感染予防のために非対面・非接触のコミュニケーションが必要になりました。そこでオンライン化が急速に進み、ECでの販売も大幅に増えています。必然的に配達量が増加し、物流業務に負荷がかかりやすくなっているのが現状です。

●長時間労働是正と人材不足
トラックドライバーなどの自動車運転業務は、働き方改革関連法施行によって、時間外労働の上限規制が2024年4月から適用されます。これを受け、もともと人手不足が課題となっていた物流業界において、さらにこの課題が大きくなります。これからは、より限られた時間内に同じ量、もしくはさらに多い量の物流業務を対応する必要があります。

●積載率が低い傾向がある
EC拡大で宅配便の量が増えることで、個人宅に配送する荷物が多くなり、さらに再配達が発生する状況も生まれています。これによって、トラックへの積載率が低下しているといわれています。積載率が低いと、人件費や燃料費などに無駄が生じてしまうことから、積載率向上のためにも物流業務は効率化しなければなりません。

物流業務の主な業務とは

物流業務と一口に行っても、その業務は広い範囲に及びます。そこで、主な物流業務の特徴をご紹介します。

・配送計画の策定
配送計画とは、配送ルートや交通状況、トラックドライバーの特性などを考慮した上で、最適な配送を計画する業務です。近年は、ITシステムで効率的に管理する傾向があります。

・受注業務
お客様や荷主様からの発注を受け、商品や荷物を発送する手配を行います。受注情報をもとに出荷指示書や納品書などの書類を作成します。

・在庫確認・在庫管理
受注時には、受注した商品が倉庫に存在するのかという確認作業が求められます。在庫管理システムで管理していることが多く、データをもとに商品の在庫を確認し、在庫が足りない場合は取り寄せや製造などを指示します。日頃からの在庫管理業務も重要な物流業務です。

・倉庫内ピッキング・仕分け作業
倉庫にある商品を必要な数だけピックアップするピッキングや仕分け作業といった、倉庫内の荷役業務のことです。この業務も近年は、システム化、機械化が進められています。

・梱包・流通加工
商品をピッキングしたら、包装したり、同梱物を入れたりする流通加工や、発送する段ボール箱に商品を入れる梱包作業といった業務が必要になります。

・発送・配送
発送準備のできた商品を発送し、運搬する業務です。運搬は輸送や配送を通じて行われます。

物流業務を効率化させるポイント

ご紹介したような物流業務を効率化させるためには、どのようなポイントを押さえて行うとよいのでしょうか。主なポイントをご紹介します。

・物流システムの導入
最新技術を利用した在庫管理システムや倉庫管理システムなどを導入することは有効です。近年は多くの企業が物流システムを導入して活用しています。在庫量のコントロールや、在庫変動の確認などの在庫管理を自動化することで、効率化はもちろん、人件費削減につながります。

・物流KPIの設定
物流効率化の指標となる物流KPI(物流管理指標)を設定し、物流の現状を可視化することで、サービス品質の向上や業務効率化に役立ちます。
KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、最終目標を達成するために必要な過程において、有効な指標のことです。
物流効率化のためには、コスト・生産性や品質・サービス、物流・配送条件といった物流KPIを設定して、その都度、現状把握と改善策を取っていくことが求められます。

・輸送網の集約・共同輸送・モーダルシフト
輸送網の集約とは、物流拠点を一つにして輸送ルートを減らすことで、拠点間の輸送距離を短縮する方法です。
共同輸送とは、配送先を同じくする複数の物流企業が提携して共同で配送業務を行うことです。輸送量に対してトラックの本数を減らすことができ、トラックの積載効率の向上にも寄与します。
モーダルシフトとは、トラックをはじめとした自動車で行われている貨物輸送を、環境負荷が自動車より少ない鉄道や船舶の利用へと転換します。そもそもトラック輸送を減らすことでトラックドライバーの負荷を軽減します。

・積載率の改善
各トラックの積載率を把握して、運ぶ貨物を均等に整えて平準化することで、積載率を高めることができます。積載率を改善すれば、少ないトラックで荷物の輸配送が可能です。

・物流代行サービスの有効活用
物流代行サービスに物流業務全般もしくは一部をアウトソーシングすることで、業務負荷を軽減できます。ミスの削減やコスト削減、物流品質の向上、サービス向上など多様なメリットが期待できます。

物流業務効率化のメリット

上記のような物流業務の効率化に取り組むことにより、さまざまなメリットが生まれます。ここでは、主なメリットをご紹介します。

●人手不足への対応
トラックドライバーの労働時間がこれまでのようにいかなくなるため、積載率を向上させるなどの取り組みが必要不可欠です。これらのことに対して真摯に取り組むことで、人手不足という大きな課題に対応できます。

●物流コストの削減
物流業務の効率化によって、物流コストの削減につながることもあります。例えば、物流代行サービスを活用した場合、利用料金は発生しますが、物流業務の効率化や物流の品質向上となるため、長期的な目で見た際にトータルコストの削減ができます。

●物流サービス品質向上
物流業務をより良いかたちで効率化するということは、サービス品質の面でもより良くなる可能性があります。例えば、ピッキングの際にも人手で行えばミスが発生する場合もありますが、システムを活用してミスが減れば、サービスの品質向上につながります。

●繁忙期の対応が可能に
物流業務は、繁忙期と閑散期によって大きく負荷が変わってきます。物流効率化を進めることによって、繁忙期でもスムーズに業務が行うことができ、負荷軽減につなげられます。ストレスなく物流業務が遂行することが可能なため、コア業務への注力も叶うと考えられます。

まとめ

物流業界の課題と共に、物流業務を効率化させるためのポイントをご紹介しました。

中でもおすすめなのが、物流代行サービスの利用です。

イー・ロジットの物流代行サービスでは、物流に必要なご要望にワンストップで対応可能です。

物流代行では、お客様の大事な商品を弊社のセンターでお預かりし、在庫管理から梱包、発送までご対応いたします。弊社ではさまざまな代行サービスを取り入れております。例えば、受注処理代行では、お客様が使用されている注文管理システムにて、弊社スタッフが代わりに受注の処理を行います。
また、お客様が使用されている注文管理システムと弊社の倉庫管理システム(WMS)とのシステム連携を構築することも可能です。受注からピッキング、梱包、発送までトータルでお客様の物流をサポートさせていただきます。

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