普段の発送作業において、ピッキングの作業効率に課題を感じていませんか?ピッキングの精度によって、サービス品質が変わってきます。
そこで今回は、「ピッキングとは何か」、「ピッキングの効率を高めると得られるメリット」、「ピッキングを効率化するコツ」をご紹介します。
ピッキングとは?
ピッキングとは、物流において、倉庫内にある伝票や指示書に基づき、商品をピックアップすることです。ピッキングのピックには英語の「Pick」という単語があてはまり、「選び取る」という意味があります。
複数の商品をピックアップし、台車やコンベアなどに載せ、梱包や検品作業へ進みます。
ピッキング作業は、商品を取り間違えたり、数量を間違えたりしないように正確さを重視する必要があります。しかし、スピードも求められるため、人的ミスが発生しやすいところでもあります。
ピッキング精度でリードタイムが変わる
近年のEC物流をはじめとした物流量増加や、人手不足や働き方改革などを背景とした業務効率化が求められています。そのため、注文が入ってから発送するまでの作業に手間取っているケースは多くあります。
発送工程においてピッキングの効率を高めることは、お客様を可能な限りお待たせしないことにつながり、作業効率も上がります。
ピッキングの精度が下がっている要因として、次のことが考えられます。
・色味や形が似ている商品を近くに保管しているため、取り間違いが起こりやすい
・ピッキングリストに配送先など必要のない情報が入っており、見にくい
・作業動線が悪く、目的の商品が取りにくい
・倉庫の整理整頓、在庫管理が適切にできていない
ピッキング作業の効率化のための5つのポイント
ピッキングを効率化するためには、一般的に次の5つのポイントが挙げられます。
●「5S」の徹底
製造現場において職場環境改善のために定着している「5S」は、物流現場でも重要となります。5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つの言葉それぞれをローマ字に直したときの頭文字をとったものです。保管棚に整然と並べられ、周囲に余計なものがない環境に整えるだけでもピッキング効率は上がります。
●商品のロケーションを工夫する
倉庫内の商品の保管場所を工夫することは効率化につながります。例えば、棚に番号を割り振って倉庫内のどこに何の商品があるのかを把握しやすくすしたり、よく出荷される商品を手前に置いて取りやすくしたりと、さまざまな工夫が挙げられます。これらの工夫によりミスが減り、業務効率化につながるのです。
●商品の入れ方も工夫する
梱包する前の商品の入れ方を工夫することも有効です。例えば、バーコードが裏面にある商品を裏返して検品する場合、はじめから裏返しにして置くことで、検品者が商品を裏返す手間を省くことができます。
●ピッキングリストには必要な情報のみ記載する
ピッキングリストには、必要のない情報は記載せず、ロケーションや品番、数量といった数字のみを載せます。また、重要な情報は文字を大きくしたり、色を変えたりするなど、ピッキングリストの仕様にひと手間加えることでミスを減らします。
●WMSの導入
WMSとは「Warehouse Management System」のことで、在庫管理システムと呼ばれます。このシステムは在庫管理できるだけでなく、在庫の最適な出荷順序を指定することで在庫にある商品を効率よく出荷することができます。
ピッキングもまとめて代行委託するのもおすすめ
ピッキングの質を上げて業務改善するには、作業代行サービスを利用するのもおすすめです。
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