NEWS

物流ニュース

イケア・ジャパン/IKEA Tokyo-Bay倉庫を国内店舗で初めて自動化

物流システム 2023.06.17

イケア、IKEA Tokyo-Bay倉庫を国内店舗で初めて自動化

従来の作業効率8倍へ、変化するお客さまのニーズに合わせ物流環境整備 コワーカーの働き方も改善

「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer:ペトラ・ファーレ)は、2022年11月24日(木)、IKEA Tokyo-Bayの倉庫を国内のイケア店舗で初めてオートメーション化することを発表しました。

イケアは家での暮らしをより快適にすることを目指し、日々さまざまな取り組みを行っております。日本では9つのイケアストア(大型店舗)、3つの都心型店舗、カスタマーサポートセンターの展開に加え、ECサイト(IKEAオンラインストア)の開業およびIKEAアプリの配信、さらに国内各地で商品受取りセンターを拡大、IKEAポップアップストアを開設し、お客さまとのタッチポイントを増やしています。イケアは、ECサイト上のオーダー増加を中心とした変わりゆく購買行動のニーズに対応するために、それぞれのタッチポイントを繋ぎ、総合的にアプローチするオムニチャネル化を加速する施策に注力しています。
ご紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=LiaK9pikYvw

【自動倉庫を導入】
オムニチャネル化においてロジスティクス(物流)の整備は重要であり、イケアでは以前より、ロジスティクス業務の効率化を目指した取り組みを進めてまいりました。
イケアでは、関東全体をひとつのマーケット(One Tokyo Market)として捉え、店舗間でのシームレスな連携およびカスタマーフルフィルメント(お客さまが商品を購入して手元に届くまでの業務)能力の最大化を目指しております。この取り組みのなかでイケアでは、従来関東圏の4つのイケアストア(大型店舗のIKEA新三郷、IKEA Tokyo-Bay、IKEA立川、IKEA港北)で担っていた小物配送のピックアップ業務をIKEA Tokyo-Bayに集約し、より効率よく商品を発送してまいります。効率化の一環として、イケアでは、ピックアップ業務の集約化に合わせてIKEA Tokyo-Bay倉庫内に自動倉庫型ピッキングシステム(オートストア)を導入し、2022年11月24日(木)より稼働を開始します。AutoStoreの導入により、お客さまの雑貨や小物類のオーダーに合わせて、ピッキングロボットが高密度保管自動倉庫から商品を自動でピックアップすることが可能になります。今後、関東圏の小物配送商品をAutoStoreが自動でピックアップすることで、コワーカー(従業員)が店内を歩き回る従来の方法と比べ、約8倍の作業効率で発送が完了します。
 

また、イケアでは、コワーカーが働きやすい環境を提供することを重視しています。AutoStore導入によって、倉庫内におけるコワーカーによりやさしい働く環境を実現します。コワーカーが待つポートまでロボットが商品を運ぶことで、従来のピックアップ作業がなくなり、またエルゴノミクス(人間工学)を取り入れたポートは、コワーカーが商品をピックアップする際の身体への負荷を軽減し、業務をしやすいスペースになっています。イケアの物流を支えるコワーカーの働き方も改善することで、今後のイケアのオムニチャネル化の成長をさらにサポートします。
 

イケア・ジャパン カントリーカスタマーフルフィルメントマネジャーのシュテファン・ホーファは、「この度、IKEA Tokyo-BayにAutoStoreを導入できたことをとても嬉しく思います。日本のイケアストアは物流拠点として、店舗だけでなくECのお客さまを満足させるカスタマーフルフィルメントとしての役割を担っており、日頃よりお客さまとコワーカーのニーズを把握することに努めてきました。今回、AutoStore導入により、コワーカーがより働きやすい環境を整えることができ、また効率化の向上により、彼らがお客さまのお買い物をサポートする業務の時間が増えることで、よりお客さまに満足していただけるカスタマーサービスを提供できるようになりました。」と述べています。

今回IKEA Tokyo-Bayに導入するAutoStoreは、酸素低減システムを備えており、空気中の酸素濃度をコントロールした防火設備となっています。これにより、コワーカーや商品だけでなく、倉庫全体の安全性を高めています。またイケア・ジャパンでは、2018年以来店舗および本社にて100%再エネ電気のみを使用しており*1、AutoStoreも再生可能電気100%で運用いたします。

【タッチポイントの強化】
商品受取りセンターでは、イケア店舗やオンラインストアで購入した大型家具の受取りを通常配送よりお手ごろな価格でご利用いただけます。今現在、札幌市、岡山市、高松市、広島市、静岡市、浜松市と全国に6か所の商品受取りセンターを開設しております。より多くのお客さまに、快適な毎日をお届けするため、2023年末までに、追加で日本全国の10拠点以上で商品受取りセンターを開設する予定です。また、イケア・ジャパンでは、より多くの方々により快適でサステナブルな家での暮らしを実現するためのアイデアや商品を提供するため、IKEAポップアップストアを積極的に展開していく予定です。イケアを家での暮らしをサポートする身近なパートナーとして感じていただきたいと考えております。

【ラストワンマイル配送をゼロエミッション化】
イケアは、2030年までに、製品輸送による温室効果ガスの絶対排出量を2017年と比較して15%削減することを目指しております。Ingkaグループは、イケア店舗を運営している31ヵ国すべてで、2025年までにゼロエミッション車によるラストワンマイル配送100%を目指します。イケア・ジャパンでは、今現在、6台のEV車を使用しており、今後さらにEV車の数を増やしていく予定です。なお、車両の充電でも再エネ電気を100%使用しております。

*1 IKEA渋谷、IKEA新宿の2店舗においては電気契約の形態から再エネ電気へのアクセスがかなわず、電力使用量分のグリーン電力認証を購入することで補填しています。

イケア・ジャパン
http://ikea.jp/
イケア・ジャパン ニュースルーム
https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/

Translate »