NEWS

物流ニュース

日本郵船/NBAsia保有のメタノール船2隻がシンガポール海事港湾庁よりGreen Ship Certificate Awardを受賞

物流全般 2023.06.17

NBAsia保有のメタノール船2隻がシンガポール海事港湾庁よりGreen Ship Certificate Awardを受賞

当社グループのNYK Bulkship (Asia) 社 (本社 : シンガポール、以下「NBAsia」)が保有するメタノール専用船「SEYMOUR SUN」(シーモア・サン)と「GROUSE SUN」(グロース・サン)は、シンガポール海事港湾庁(Maritime and Port Authority of Singapore、以下「MPA」)が主催する「Singapore Registry of Ships (以下「SRS」) Forum 2022」において、「Green Ship Certificate Award」を受賞しました。

「SRS Forum 2022」は、MPAが毎年開催しているフォーラムで、シンガポール船籍登録機関であるSRSに登録しているシンガポール籍船4,400隻のうち、優れたエネルギー効率設計指標(EEDI、注1)を持つ船舶が表彰されます。
11月17日(現地時間)に開催されたフォーラムでは、NBAsiaからマネージングディレクターの大隈正紀が出席し、表彰状を受け取りました。

このたび表彰された2隻は、重油だけでなく環境負荷の低いメタノールも燃料として使用できる二元燃料エンジン搭載船です。さらに、メタノールを燃料として航行する際に、メタノールに水を加えて燃焼時の温度を下げることでNOx(窒素酸化物)の生成を抑える新技術を採用しています。これにより、従来必要とされていた排ガス再循環システム(EGR)や選択式触媒還元脱硝装置(SCR)などの設備を本船に搭載することなく、IMO(国際海事機関)が定めるNOx3次排出規制(注)に対応し、環境にやさしい輸送に貢献します。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー 」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022 」(※※)を発表しました。当社グループは、温室効果ガス(GHG)排出量削減による環境負荷の低い輸送モードを提供することで、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

<本船概要>

「SEYMOUR SUN」
総トン数:30,873 トン
全長:186メートル
全幅:約32.20メートル
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:シンガポール
建造年: 2022年1月

「GROUSE SUN」
総トン数:30,873 トン
全長:186メートル
全幅:32.20メートル
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:シンガポール
建造年: 2022年4月

(注1)EEDI(エネルギー効率設計指標)
Energy Efficiency Design Index。船舶の設計・建造段階で仕様に基づく原単位(トン・マイル)あたりのCO2排出量を評価する指標。新造船にはEEDI算定が義務付けられ、各船舶固有のEEDIを示す証書が付与される。規制は2020年(フェーズ2)、2025年(フェーズ3)と段階的に強化される。

(注2)NOx3次排出規制
海洋汚染防止条約では、NOxによる大気汚染を抑制するため、船舶のNOx排出量を2000年比80%削減するNOx 3次規制を規定している。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。

関連プレスリリース

Translate »