京セラコミュニケーションシステム/ヤマト運輸、北海道石狩市と無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験を北海道石狩市の公道で開始 物流システム 2023.06.17 無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験を北海道石狩市の公道(車道)で11月8日(火)から開始 京セラコミュニケーションシステム株式会社(本社:京都市伏見区 代表取締役社長 黒瀬 善仁、以下「KCCS」)、北海道石狩市(市長 加藤 龍幸、以下「石狩市」)、ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)は、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)で、無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験(以下「本実証実験」)を11月8日(火)から開始します。 1. 背景および目的EC市場の拡大など宅配需要が増加する一方、少子高齢化・人口減少などによる労働力不足に対応した配送の担い手の持続的な確保が物流の大きな課題となっています。無人自動配送ロボットの活用は、人手不足が深刻化するラストマイル配送の課題解決や、「非対面・非接触」での荷物の受け取りなど多様化するニーズに対応する技術として期待が高まっています。 本実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、2022年6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として実施します。 今回は、地域協調を基本とした未来のまちづくりを目指す石狩市協力のもと、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアにお住まいの方を対象に実施します。また走行中にCO2を排出しないバッテリー駆動の配送ロボットを活用します。本実証実験を通じて、社会実装に向けた技術・運用・事業面の検証を行い、新たな配送サービスの実現と、持続可能な地域社会への貢献を目指します。 2. 本実証実験の概要 ■実施期間2022年11月8日(火)~11月下旬の平日 9:00~16:30(予定)※ 悪天候、車両調整により実施期間が変更になる可能性があります。 ■実施内容無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの検証 <サービスフロー>(1) ヤマト運輸スタッフは、無人自動配送ロボットのロッカーに宅急便を格納。(2) 受取人さまに荷物のお届け予定をLINE(※1)で通知。(3) 無人自動配送ロボットは、受取人さまが事前に指定した受け渡し場所に移動。(4) 受取人さまは、無人自動配送ロボットのタッチパネルを操作し、ロッカーから荷物を引き取る。(5) 無人自動配送ロボットは、次の受け渡し場所に移動。※1 「LINE」は、LINE株式会社の商標または登録商標です。 ■対象荷物本実証実験のモニター登録者宛ての宅急便※クール宅急便、着払い・代金引換・120サイズ以上・時間帯指定がある荷物などは除く ■走行エリア北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)走行ルートの総延長は約5km ※ 走行ルート、停車位置は変更になる可能性があります。 ■各社の役割 【KCCS】本実証実験に関する企画・管理・調整、無人自動配送ロボットの開発・運行管理【石狩市】本実証実験の実施地域との調整【ヤマト運輸】無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実施事後評価の支援 <無人自動配送ロボットについて>・ 走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦します。・ 公道(車道)実証のための許可は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受け、北海道警察から道路使用許可を取得し、石狩市の協力を得て実施しています。・ 無人自動配送ロボットの詳細は、以下のWebサイトをご確認ください。 URL: https://www.kccs.co.jp/contents/mobility/ 3.今後の展開無人自動配送ロボットを活用した地域物流支援サービスの実用化に向けた実証実験を継続し、次世代の地域づくりに貢献します。また地域特性に対応した無人自動配送ロボットの研究・開発を進めます。 以上