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共栄タンカー/経常利益は前年比527.3%増(2023年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2023年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高  営業利益  経常利益  当期純利益

2023年3月期第2四半期 7,071 21.1  437 111.6  234 527.3  166 △81.7
2022年3月期第2四半期 5,837 0.3  206 △66.0  37 △89.7  914 299.6
(注)包括利益 2023年3月期第2四半期 2,369百万円 (159.6%) 2022年3月期第2四半期 913百万円 (-%) 

(略)

1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価上昇や海外経済の減速による影響が懸念される中、雇用や賃金が緩やかに改善し、個人消費を中心に回復の兆しが見えております。海外経済は、米国では高インフレを背景とした金利の上昇により消費や設備投資が抑制され、景気は減速する動きが広がっております。中国では、コロナ感染の再拡大により広範囲で発動された行動制限により経済回復は足踏みしている状況です。
大型原油船(VLCC)につきまして、第1四半期は、中国/上海を中心としたロックダウンの影響により原油需要が低迷したことや、既存隻数が850隻を超え解撤数も少ないことから、船腹需給は緩みVLCC市況は底値圏で推移しました。しかしながら、西側諸国によるロシア産原油の段階的な禁輸措置の影響が8月頃に表われはじめ、米国やブラジル、西アフリカなど積み地が多様化したことからトンマイルが延び、市況は一時WS100を越える高値を付けました。
石油製品船につきましては、原油船と同様にロシア・ウクライナ情勢に大きく影響され、ロシア産の石油製品を代替するために中東やシンガポール、極東などから欧州への荷動きが活発化してトンマイルが延びたこと、またコロナ禍からの世界的な経済活動の回復に伴い、石油製品需要が増加したことなどにより好調な市況展開となりました。
大型LPG船(VLGC)は、アジア圏での民生燃料用など主要消費国での堅調な需要に支えられ、中東出し、北米出しが共に堅調で、またパナマ運河の滞船による船腹需給引き締め効果もあり、全般的に好調な市況展開となりました。
ばら積船につきましては、ケープ型ばら積船は第1四半期に続き中国のコロナ情勢に大きく影響される流動的な市況で、夏場には主要航路平均値が一時日建て3千ドル台まで落ち込みましたが、9月に入り中国のコロナ規制が緩和に転じたことや、インフラ・建設事業の復調などを背景に、回復傾向を見せる市況展開となりました。
パナマックス型以下の中小型ばら積船は、季節ごとの北米・南米エリアの穀物生産量に応じて変動しつつ、第1四半期で過熱気味だった市況の反動や、ケープ型ばら積船市況の低迷に連れ安する形で市況が下落する場面もありましたが、大幅な落ち込みは見られず、全体を通して堅調に推移しました。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、前期9月にVLCC”TOKIWA”、2月にはLPG船”MARIE”が竣工し、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
海運業収益は、前述の通り前期および当期に船舶2隻を取得したこと、ばら積み船の用船料が好調な市況の影響を受け上昇したことなどにより70億7千1百万円(前年同四半期比12億3千4百万円増)となりました。営業利益は、船舶の取得や円安及びインフレによる船費の増加はありましたが、海運業収益の増加の方が大きく4億3千7百万円(前年同四半期比2億3千万円増)、経常利益は2億3千4百万円(前年同四半期比1億9千6百万円増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、1億6千6百万円(前年同四半期比7億4千7百万円減)となりました。

(略)

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