TRUST SMITH/2D画像と3D画像を組み合わせることで段ボールの自動検出に成功 物流システム 2023.06.17 【東大発数理アルゴリズムベンチャー】 2D画像と3D画像を組み合わせることで、段ボールの自動検出に成功 数理アルゴリズム等の開発・提供を行うTRUST SMITH株式会社(本社:東京都文京区、代表:大澤 琢真、以下TRUST SMITH)は、段ボールを自動で検知するセンシングシステムを開発した。本技術は2D画像データと3D点群データを組み合わせることで実現し、製造・物流業界における労働力不足の補填や作業効率の向上を狙う。 本技術開発の背景 近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、物流・製造現場では労働力不足や作業効率への対応が必要とされている。人が関わる工程を自動化することで物流の可視化、拡張性と生産性の向上を実現することが可能である。 そこで、TRUST SMITHは、段ボール認識技術を開発した。画像データから段ボールの情報を得ることで、アームロボットによる積み上げ(パレタイジング)や荷下ろし(デパレタイジング)など次の工程に移る作業が格段に容易となる。 本技術開発の特徴 ・2次元画像から得られるデータだけでなく、段ボールの表面の3次元的な形状の特徴を利用することで、認識精度を向上 ・段ボールの位置や段ボールのサイズ・種類に関する事前情報の登録が不要 2次元センサーから取得した特徴を元にした矩形認識アルゴリズム 3次元センサーから取得した特徴を元にした矩形認識アルゴリズム 本技術の流れ ①段ボールが複数載った台車をカメラのある位置まで移動させる②カメラを用いて2次元画像と3次元画像データを取得する③独自のアルゴリズムにより段ボールを自動検出する 今後の展望 本技術をロボットアームなどと連動させることにより、パレタイジングやデパレタイジングの作業を自動で行うことができる。段ボールの自動認識によってこれらの一連の動作から人の関与を不要とする。 TRUST SMITHは、他にもロボットアーム経路生成アルゴリズムや、自動搬送ロボット、自動走行フォークリフトなどハードウェアを含めた研究開発に積極的に取り組んでいる。今後、このような様々な技術を組み合わせることにより、従来手作業で行われていた工場・倉庫内のあらゆる作業の省人化・無人化を目指す。 <関連プレスリリース>・【東大発AIベンチャー】製造・物流現場における運搬業務を自動化、人と協働するロボットを開発https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000049040.html ・【東大発AIベンチャー】複数の自動運搬ロボットを同時に制御するシステムを開発https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000049040.html ・【東大発AIベンチャー】無人フォークリフトの開発に着手https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000063451.html ■SMITH & FACTORYについて 最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITHグループ傘下の企業として、製造業・運送業の企業様へ、工場・倉庫の完全自動化へのご支援をしています。スマートファクトリーの実現により、企業様の抱える労働力不足の解消と人件費削減に貢献致します。 ■TRUST SMITHについて TRUST SMITH株式会社は、AI・数理アルゴリズム・ロボティクス分野の最先端のテクノロジーを活用してイノベーションを創造する、東京大学発のベンチャー企業です。 ハード・ソフト問わず、様々な技術領域において自社製品の研究開発に取り組むとともに、オーダーメイドで企業様の課題に合わせたソリューションの提供や研究のご支援を行っています。