川崎重工/ばら積運搬船「JUNO AVENIR」の引き渡し 物流全般 2023.06.17 ばら積運搬船「JUNO AVENIR」の引き渡し 2021年01月20日 ばら積運搬船「JUNO AVENIR」 川崎重工は、本日、中国遠洋海運集団有限公司と共同運営している大連中遠海運川崎船舶工程有限公司(DACKS、中国大連市)において、CRYSTAL SEA LINES, S.A. (クリスタル シー ラインズ エスエー) 向け61型ばら積運搬船「JUNO AVENIR(ユーノー アベニール)」(当社第8060番船/DACKS第075番船)を引き渡しました。 本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。 <引き渡し> 2021年1月20日 <主要目> 全長 197.00 m 幅(型) 32.24 m 深さ(型) 18.60 m 満載喫水(型) 13.00 m 総トン数 34,649 t 載貨重量 60,965 t 主機関 MAN B&W 6S50ME-B9.3 ディーゼル機関 1基 連続最大出力 8,130kW × 108回転/分 航海速力 約 14.5 ノット 乗船定員 25名 船級 アメリカ船級協会 船籍 パナマ <特 長> 1) 船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物を搭載可能な5つの船倉を有しています。また、各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備しており、荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能です。 2) 省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、抵抗の少ない滑らかな船首形状や推進効率の高い形状のプロペラ、当社が開発したカワサキフィン付ラダーバルブおよびコントラフィン付セミダクトなどの推進性能に寄与する技術を採用し、燃費の向上を図っています。 3) 主機関および発電機関の排ガスの出口部にSOxスクラバー※1を搭載することで、2020年1月から施行開始されたSOx排出規制※2強化に対応しています。本装置の搭載により、規制強化後も従来の燃料油を継続的に使用できるため、燃料油のコスト低減が期待できます。 4) 省エネルギー技術の採用によって燃料消費量およびCO2排出量を低減させることで、EEDI規制※3のフェーズ2相当の削減量を達成しています。 ※1. SOxスクラバー: 排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を除去する装置 ※2. SOx排出規制: 2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下のSOx排出規制が実施されている。また、2020年1月からは、その他の世界の全海域を航行する船舶に対し、硫黄分が0.5%以下の燃料を使用するか、排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが義務付けされている。 ※3. EEDI(Energy Efficiency Design Index)規制: 1トンの貨物を1マイル運ぶ際に排出されるCO2のグラム数として定義されるエネルギー効率設計指標(EEDI)を用いて、新造船の省エネ性能に関する規制値への適合を強制する国際規制。EEDI規制値は建造契約日と引渡日に応じて段階的に強化される。VLCCの場合、フェーズ2ではフェーズ0からの20%のCO2削減が要求される。2013年1月発効。