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キャピタランド/三井物産都市開発株式会社との協業で日本で初めてとなる物流施設の開発運営事業に参入

物流不動産・施設 2023.06.17

キャピタランド、ポートフォリオ再構築戦略を継続                

日本のショッピングモール3物件を219億9千万円で売却

・三井物産都市開発株式会社との協業により、キャピタランド・グループとして日本で初めてとなる物流施設の開発運営事業に参入
・今年度のキャピタルリサイクリング額が目標の30億シンガポールドルを超える

 

 キャピタランドは、ラ・パーク瑞江(東京都江戸川区)、ビビット南船橋(千葉県船橋市)およびコープこうべ 西宮東(兵庫県西宮市)の3物件を不動産鑑定評価額を超える合計219.9億円(2億8,360万シンガポールドル)1で売却しました。
 この売却により、今年度のキャピタランドおよびその傘下の不動産投資信託(REIT)による不動産売却総額は30億2000万シンガポールドルとなり、30億シンガポールドルとしていた今年度のキャピタルリサイクリング目標額を上回ることとなります。その一方、2020年11月末現在で今年度すでに33億シンガポールドルの新規投資を実行しています。

 また三井物産都市開発株式会社とは、首都圏における特定の物流施設の開発・運営を目的として当社が過半の出資を行う形態の合弁事業を開始しました。これはキャピタランドにとって初めてとなる日本での物流施設投資です。このプロジェクトは、東京近郊の国道16号線からのアクセスのよい立地で、延べ面積約24,000平方メートル4階建ての近代的な物流施設を開発するもので、2022年第4四半期に完成予定となっています。

 キャピタランド・グループ シンガポールおよびインターナショナル地区プレジデントのジェイソン・リアウは、次のように述べています。「日本におけるショッピングモールの売却は、日本のロジスティクス等成長する市場への投資により新しい分野で事業拡大を図るためのポートフォリオ再構築戦略の一環です。商業施設投資を縮小する一方、シンガポール、オーストラリア、英国などで培った物流施設投資の実績を活用し、刻々と変化する市場動向と消費者行動に迅速に対応することで、持続的な成長を実現してまいります。 新型コロナの影響下でも、当社のキャピタルリサイクリングは目標額である30億シンガポールドルを達成しましたが、今後も継続して非中核資産の売却に注力していきます。キャピタランドはステークホルダーに安定的な価値を提供し続けるため、常にポートフォリオの再構築および最適化に積極的に取り組んでいます。」

 キャピタランド・ジャパン代表取締役 タン・ライ・センは次のように述べています。「日本での物流施設投資への参入は、キャピタランドに大きなチャンスをもたらします。新型コロナ禍がEコマースの成長を加速させ、ロジスティクス分野へ多大なる影響をもたらしている今、首都圏の物流施設の空室率は過去最低の0.4%2となっています。今後もより一層オンライン取引の利用は増加することが予想され、ロジスティクス事業の成長の勢いは続くものと見ています。日本のビジネスを熟知する三井物産都市開発株式会社との協業によるチャンスを活かし、物流施設ポートフォリオを構成していくことにより、規模拡大を目指しています。」

 三井物産都市開発株式会社 代表取締役社長 古川仁康氏は次のように述べています。「三井物産グループは、キャピタランドとはアジア太平洋地区における重要パートナーとしてこれまでもシンガポール及び中国にて不動産事業を行っており、今回日本で初めてとなる物流施設投資において再び同社と協業できることをうれしく思います。日本の物流施設開発において豊富な経験を持つ三井物産都市開発株式会社と、アジア最大の不動産グループの1つであるキャピタランドのパートナーシップは、必ず成功をもたらすものと確信しています。 2022年第4四半期には最新のスペックを備えた良質な物流施設開発を実現し、将来的には更なるコラボレーションの深化に繋げていくことを目指しています。」

1 為替レート:1円/0.0129シンガポールドルで換算
2 サビルズ リサーチSpotlight – Japan Logistics (2020年9月)より

日本におけるキャピタランド
 キャピタランド・グループは日本においてすでに20年近くの事業実績を有しており、この売却によって、国内の運用資産残高(AUM)は38億シンガポールドルとなります。
 首都圏で2つのショッピングモール「オリナスモール・コア」と「西友・サンドラッグ 東松山店」、東京と横浜に計4物件のオフィスを所有しています。また、キャピタランド・グループの宿泊事業部門であるアスコット社とその傘下のREITであるアスコット・レジデンス・トラストを通じて、東京、大阪、京都など国内9都市で30物件5,600室以上のサービスレジデンス、ホテルおよび賃貸住宅の運用も行っています。

 

■キャピタランド(CapitaLand Limited)概要
キャピタランドは本社をシンガポールに置き、シンガポール株式市場に上場する、アジア最大規模の不動産グループの1つです。オフィス、リテール、ビジネスパーク、産業用不動産や物流施設、宿泊施設や住宅、またこれらの複合開発や都市開発までを含む多角的な不動産ビジネスを手掛け、全世界で1,333億シンガポールドル相当(2020年9月30日現在)を超える資産を所有・運用しています。キャピタランド・グループとしては、世界30カ国220以上の都市で事業を展開しており、シンガポールおよび中国の市場を主軸としつつ、インド、ベトナム、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカといった市場で成長を続けています。
 キャピタランドは、世界最大規模で不動産投資運用ビジネスを展開しており、6つの上場不動産投資信託(REIT、ビジネストラスト)および20を超えるプライベートファンドを運用しています。2002年にシンガポール初のREITを立ち上げて以降現在運用中の6銘柄は、キャピタランド・インテグレイテッド・コマーシャル・トラスト、アセンダス・リアル・エステート・インベストメント・トラスト、アスコット・レジデンス・トラスト、キャピタランド・リテール・チャイナ・トラスト、アセンダス・インド・トラスト、キャピタランド・マレーシア・モール・トラストとなっています。
 またキャピタランドは、サステナビリティをその事業活動の中核に置き、責任ある不動産企業として事業を展開する地域の環境および社会福祉へ貢献することを通じて、すべてのステークホルダーに対して安定的な経済的価値を提供し続けています。詳細については www.capitaland.com をご覧ください。

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