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サノヤスホールディングス/サノヤス造船を新来島どっくへ譲渡

SCM・製造拠点 2023.06.17

造船事業譲渡後の経営戦略に関するお知らせ

当社は、本日開催の当社取締役会においてグループの中核会社であるサノヤス造船株式会社を株式会社新来島どっくへ譲渡することを決定いたしました。これに伴い、当社は来年3月以降からは造船事業を持たない、持株会社の下に後掲の事業会社一覧に示す9社の事業会社(以下、「M&T事業」)を擁する中堅企業の連合体となります。

今後、M&T事業により持続・発展を遂げるために経営戦略の整理を行いましたので、お知らせします。

1.M&T事業の企業群、事業領域

M&T事業においては、ニッチマーケットにおいて優位な地位を占めている部門が多く存在し、過当競争に巻き込まれることが少なく、しかも一定の成長余地が残されている恵まれた競争環境にあります。また、そのターゲット市場が多岐に分散していることから、グループ全体として比較的、景気変動リスクに強い体制を構築できております。

当社は、予てから斯かる状況の長期化を予測し、作業船やフェリー等の一般商船以外の建 造、舶用ガスタンク製造、船舶修繕工事の受注に注力するとともに、産業用・建設用機械装置 や遊園地施設等の製造・建設・販売を営むM&T(Machinery & Technology)事業の拡充・強 化に努めてまいりました。 しかし、水島製造所の操業確保のため製造原価を下回る船価での新造船受注を甘受せざるを 得ず、ここ数年、大幅な赤字決算を余儀なくされたことに加え、当年度は新型コロナウィルス 感染症流行の影響から、新造船の不振を補完すべく期待していたM&T事業の事業環境も不安 定な状況となりました。 ここに至り、いまだ回復の兆しが全く見えない事業をこれ以上継続することは当社の財務体 力上困難であり、また、将来、新造船市場が回復したとしても、中韓において巨大な造船会社 が誕生し、資機材調達に係るコスト競争、環境規制・デジタル化推進といった新造船の技術開 発競争が熾烈化する中、当社単独の造船事業規模では生き残っていくことは難しいとの判断か ら、造船事業の未来を繋ぐために、新来島どっくに譲渡することを決定いたしました。 新来島どっくは、造船業に集中する基本戦略のもと、多数の造船所を傘下に置き、自動車運 搬船やケミカルタンカー等多くの船種を手掛け、年商1千億円規模を継続している、資本力と 資機材調達力を兼ね備えた造船会社です。そのグループに入ることにより、これまで実現の難 しかった多船種建造への挑戦や、開発・設計・製造における同じ瀬戸内海での協働など、新機 軸を打ち出すことにより、両社協力して、難局を乗り越えていくことに合意しています。

このようにして、1911年に創業したサノヤスの造船事業は、来年3月1日以降、「株式会社 新来島サノヤス造船」として再出発し、歴史が引き継がれます。 一方、当社グループは、造船事業を譲渡後、M&T事業を継続してまいります。新生サノヤ スグループの経営戦略につきましては、本日、別途公表しております。

2.異動する子会社の概要

(1)名称 サノヤス造船株式会社

(2)所在地 大阪市北区中之島三丁目3番23号

(3)代表者の役職・氏名 代表取締役社長 上田 孝

(4)事業内容 各種船舶の建造及び修理

(5)資本金 2,000百万円

(6)設立年月日 2011年10月3日

(7)大株主及び持株比率 サノヤスホールディングス株式会社 100%

(略)

以下、詳細は下記アドレスを参照ください。

2020年11月9日
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