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共栄タンカー/営業収益は前年比4%増、経常利益は前年比50・7%減(2021年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期  第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            営業収益   営業利益  経常利益  当期純利益

2021年3月期第1四半期 2,982 4.0    314 △34.2  199 △50.7  125 △54.8

2020年3月期第1四半期 2,867 △21.6  477 3.4 404  81.5 278   124.2

(注)包括利益 2021年3月期第1四半期 183百万円 (-%) 2020年3月期第1四半期 △58百万円 (-%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令 もあり、企業業績や個人消費が一段と落ち込むなど、景気が大幅に下振れる展開となりました。海外経済は、他国 に先駆けて経済活動を再開した中国において、輸出に持ち直しの動きがみられるなど、回復傾向となった一方、米 国でも段階的に経済活動が再開され始めたものの、高水準の失業率や個人消費の停滞から、景気回復は不透明な状 況です。 海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、原油価格の大幅な下落により原油取引のコンタンゴを狙った ストレージ需要が増えたことにより船腹需給が一時的に締まり、市況は期首から大幅に上昇し、WS200を超えるま でに至りました。しかしながら、5月に入ると、OPECプラスによる大規模な減産や新型コロナウイルスの影響によ る石油需要の減退により輸送需要も低迷し、市況はWS30台まで下落しました。 石油製品船(LR2やMR)も、石油製品のコンタンゴを狙ったストレージや、新型コロナウイルスの影響による石 油製品の需要減から陸上の製品貯蔵タンクが満杯になり、カーゴを揚げることができない船が数多く滞船し、船腹 需給を引き締め、5月上旬まで製品船市況は高騰しましたが、VLCCと同様、その後、滞船の解消と新型コロナウイ ルスによる石油製品需要の大幅な減退が重しとなり、市況は低迷しました。 大型LPG船(VLGC)は、米国出しLPGが減りトンマイルが減少したことや、新型コロナウイルスの影響による需要 減退が市況を下落させました。 ばら積船につきましては、期首から市況は低迷していましたが、中国の経済活動が徐々に再開したことにより、 6月に入り、ブラジル出し中国向け鉄鉱石の輸送需要が増加してトンマイルが延び、また、ロックダウンを実施し たインド向けの荷動きも徐々に動き始め、市場心理も好転し底値から脱出しつつあります。 こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指し ており、前期には高齢のVLCC”JIN-EI”を売却する一方、新たにVLCC”TENRYU”および”HOU-EI”を取得するな ど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。更に、今年6月には、海外での顧客開拓のため、ばら積 船”NORD SATURN”をパナマ子会社からシンガポール現地法人に移管いたしました。 また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第1四半期連結累計期間の経営成 績は以下のとおりとなりました。 海運業収益は前期にVLCC1隻を売却した一方、新たにVLCC2隻を取得したことによる貸船料増加等により29億8 千2百万円(前年同四半期比1億1千4百万円増)となりました。船舶の増加および新型コロナウイルスの影響に より船費が増加したこと等により海運業費用が増加し海運業収益の増加を上回ったため、営業利益は3億1千4百 万円(前年同四半期比1億6千3百万円減)、経常利益は1億9千9百万円(前年同四半期比2億4百万円減)と なりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は特別利益、特別損失はありませんでしたが法人税等が減少した ことにより1億2千5百万円(前年同四半期比1億5千2百万円減)となりました。

(略)

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