三井E&S造船/66,000重量トン型ばら積み貨物運搬船「トマロス」引き渡しエコシップ「neo66BC」の20隻目竣工 物流全般 2023.06.17 66,000重量トン型ばら積み貨物運搬船「トマロス」引き渡しエコシップ「neo66BC」の20隻目竣工 三井E&S造船株式会社(社長:古賀 哲郎)は、玉野艦船工場にて建造中でありました、リベリア共和国、トマロス ナビゲーション社(TOMAROS NAVIGATION SA)向け66,000重量トン型ばら積み貨物運搬船「トマロス」(TOMAROS、当社第1947番船)をこのほど完成し、本日同工場にて引き渡しました。 本船は、当社の環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の幅広浅喫水船型・66,000重量トン型バルクキャリアー「neo66BC」であり、同船型20隻目の竣工となります。 主要目 全長 199.99m 幅(型) 36.00m 深さ(型) 18.45m 総トン数 38,234 載貨重量トン数 66,508メトリックトン 主機関 三井-MAN B&W 7S50ME-B9.3 ディーゼル機関 1基 航海速力 14.5ノット(常用出力) 最大搭載人員 24人 船級 NK 船籍 バハマ 引渡日 2019年10月23日 特長 4基のクレーンを装備した5ホールド(貨物艙)の汎用バルクキャリアーであり、当社56BCの使い勝手を踏襲している。 載荷重量66,000トン以上を確保でき、キャパシティーも82,800m3以上と大容量を確保し、石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なバラ積み貨物に対応可能な他、長尺物やホットコイル等の半製品輸送も対応可能である。 大型化しても燃量消費量は従来型スープラマックスバルカーと同等以下となる新開発の省エネ船型を採用している。 オーバーパナマックス幅だが、抵抗特性の他に、現状トレードパターン、港湾事情、および顧客ヒアリングの結果などを総合的に調査・考慮した結果、幅広浅喫水とすることで、優れた配船自由度と輸送効率を実現している。 平水中抵抗推進特性のみならず、波浪中の耐航性や操縦性にも配慮した新開発の船首尾形状を採用している。 長さ/幅ともこのクラスでは最大級のハッチ開口を持つ。 主機関にはMARPOL NOx排出規制(Tier Ⅱ)を満たした電子制御エンジンである三井-MAN B&W ディーゼル機関7S50ME-B9.3を搭載し、幅広い出力域において低燃費を実現している。 SOx排出規制強化に配慮し、ECA(排出指定海域)内の航行に対応できる低硫黄燃料油専用のタンクを有している。