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カネカ/欧州企業とライセンス契約締結 ドラッグコーティッドバルーン事業に参入

SCM・製造拠点 2023.06.17

カネカ 欧州企業とライセンス契約締結 ドラッグコーティッドバルーン事業に参入

―カテーテルの新規ラインアップによりインターベンション事業を拡大―

 

 株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:角倉 護)は、12 月 15 日に、スイスの医療機器企業M.A.Med Alliance SA(本社:スイス、モンシュルロル CEO:Jeff Jump、以下 MA 社)と、心臓血管用のドラッグコーティッドバルーン(*1)(以下 DCB)に関する技術を導入するライセンス契約を締結しました。2020 年を目標に DCB 製品を日本市場で製造、販売を開始する予定です。

 当社は MA 社の薬剤コーティング技術を導入し、バルーンカテーテルと組み合わせることで、操作性の高いDCBを製品ラインアップに加え、インターベンション事業のさらなる拡大を目指します。

 DCB を使用する虚血性心疾患(*2)では、狭窄した心臓冠動脈にドラッグエリューティングステント(*3)(以下 DES)を留置する治療が一般的ですが、DES 内部でさらに狭窄を起こすリスクや、小血管や分岐部の狭窄では DES での治療が難しい場合があります。その課題を解決できる DCB を使用した治療が急速に拡大しており、グローバル市場において今後 10 年で 2,000 億円以上の規模に達すると予想しております。

 MA 社は再狭窄抑制に効果ある免疫抑制剤をバルーンにコーティングする優れた技術を有しています。免疫抑制剤は水溶性であるため、DCB では薬剤が徐々に放出されることは難しいとされていましたが、MA 社の技術を用いることで長期にわたって再狭窄が抑制されます。

 *1 心臓血管バルーンカテーテルのバルーン部分の表面に再狭窄を予防する薬が塗られたもの。

 *2 心臓に栄養を送る冠動脈が、何らかの原因で狭くなったり塞がれたりし、心臓に障害が起こる疾患の総称。

 *3 再狭窄を予防する薬を塗った筒状金属メッシュ。

以上

<M.A.Med Alliance SA.の概要>

 ・本社:スイス モンシュルロル

 ・事業内容:医療器(カテーテル治療領域)の開発、製造、販売

 ・代表者:Jeff B.Jump(CEO)

 ・設立:2008 年

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