ファミリーマート/バッテリー交換式小型EVトラックの配送実証を開始 グリーン物流(環境) 2023.06.17 コンビニ初!店舗配送における実証走行バッテリー交換式小型EVトラックの配送実証開始~約3分でバッテリーパックの交換が可能で今後の普及に期待~ 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、バッテリー交換式小型EVトラックの店舗配送における配送実証を、2022年11月から埼玉県三郷市にあるファミリーマート三郷中央定温センターを拠点としたエリアで開始いたします。EVトラックは、通常、バッテリーの充電に一定の時間を要しますが、本EVトラックでは、バッテリーパックの交換が約3分で可能となるため、今後の商用車におけるEVトラックの普及促進に、大きく貢献することが期待されています。また、本EVトラックの導入で、軽油使用の内燃車と比較して、トラック1台あたり、年間約6.1トンのCO2削減効果が見込まれます。 なお、本配送実証は、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太)を代表企業として環境省に採択された「令和3年度バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に基づき実施されるもので、当社は、同プロジェクトに実証事業のフィールド提供企業として参加いたします。 <本配送実証の概要> ・ファミリーマート三郷中央定温センターを拠点とした、埼玉県三郷市と八潮市を中心とするファミリーマートの延べ約80店舗に向けた、1日3便の店舗配送コースにて実施します。(※)おむすびや弁当、サンドイッチなどの中食を中心とした商品配送となります。 ・今回の配送実証で運用する車両は2台で、実証期間は2022年11月から2025年3月末までの予定。 ・同センターに、バッテリーパック交換ステーションを設置し、本EVトラックのバッテリーパック交換作業を行います。 ・本配送実証では、バッテリー交換式小型EVトラックの利便性や実用性(電力費用・航続距離・温度管理)などを検証し、今後の導入拡大について検討してまいります。 ・そのほか、バッテリー交換ステーションの屋根上に太陽光パネルを設置し、再生エネルギーとの連系についても検証いたします。 ●配送実証の概要は、こちらのリリースもご覧ください https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2022/221124.html ファミリーマートは、商品の店舗配送におけるトラックから排出されるCO2を、2030年に2017年度比30%削減を目標に掲げ、AIを活用した配送シミュレーターの自社開発による配送の効率化や、クリーンディーゼルなどの環境配慮車両の導入など、目標達成に向けた、さまざまな実行可能な施策を進めております。また、EV(電動)トラックやFC(水素を燃料とした燃料電池)トラックの導入、環境配慮型燃料の導入の実験も積極的に進めております。今後も、脱炭素社会の実現に向け、物流部門におけるさらなるCO2削減に取り組んでまいります。 【ご参考】 ◆ファミリーマートの物流部門におけるCO2削減の主な取り組み(①~⑤) ①配送の効率化 ・効率的なルート設定による配送コースや配送車両台数の削減を進めております。 ・2022年10月からは、自社開発したAI配送シミュレーターの本格稼働を行い、さらなるCO2の削減を目指してまいります。 ②クリーンディーゼル車両の導入 ・既存のディーゼル車両と比べて、CO2の排出量が年間、一台当たり約1トン削減されるクリーンディーゼル車両の導入を進めています。現在、約1000台の車両が走行しております。 ③EVトラックの走行実証 ・2019年1月から、EVトラックの実証実験を行っています。 ・今回、新たにバッテリー交換式小型EVトラックの配送実証を開始いたします。 ④FCトラックの走行実証 ・2021年11月から、愛知県岡崎市でFC小型トラックの走行実証を開始。 ・2023年1月以降、NEDOの助成事業に参画し、福島県と東京都でのFC小型トラックの導入実験を開始予定です。 ⑤環境配慮型燃料の導入実証 ・2021年6月から、横浜市内の配送センターの一部車両で、軽油の代わりに、廃食油などを原料とした再生可能資源由来の燃料を、100%使用する実証実験を進めております。 ◆その他EV車両普及に向けた取り組み <店舗にEV充電器を設置> ファミリーマートは、店舗における電気自動車(EV・PHEV)用急速充電器の設置を順次進めております。現在、全国の約700店舗に設置されており、コンビエンスチェーンとしては最多となります。今後も、設置店舗数の拡大を目指してまいります。 ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。