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日本郵船/燃料アンモニア輸送に向けたJERAとの協業覚書を締結

物流全般 2023.06.17

燃料アンモニア輸送に向けたJERAとの協業覚書を締結

カーボンニュートラル社会の実現に向けた最適ロジスティクスを共同検討

当社と株式会社JERA(以下「JERA」)は、JERAが2020年代後半より商用運転開始を目指している碧南火力発電所向けをはじめとした燃料アンモニアの輸送に向けて検討を開始することとし、11月21日、覚書(以下「本覚書」)を締結しました。

発電燃料として利用される大規模なアンモニアをより低廉なコストで調達するためには、輸送船舶の大型化が必要となります。本覚書は、大型アンモニア輸送船の開発、安全な輸送体制の構築などを共同で検討するもので、具体的には次の項目について検討することを定めたものです。

  • 国内火力発電所および受入基地に適した燃料アンモニア輸送船の開発
  • 燃料アンモニア輸送・受入体制の構築
  • 船舶燃料としてアンモニアを使用した推進機関の実装および航行
  • 燃料アンモニア受入に関するルール形成に向けた関係各所へのはたらきかけ

当社は2021年に外航海運事業におけるGHG削減長期目標「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」を掲げ、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料アンモニアのバリューチェーン構築に向けた取り組みを行っています。世界に先駆けて新たなバリューチェーンを構築するにあたり、輸送船の標準化と法規制等のルール形成は燃料アンモニアの大規模輸送を実現するうえで欠かせません。輸送船の標準化については、当社のプロジェクトエンジニアリングチームをはじめとする経営資源を活用し、コンセプト段階から最適船型を検討・開発していきます。法規制等のルール形成については、アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFAGC: Ammonia-fueled Ammonia Gas Carrier)やアンモニア燃料タグボートの開発と社会実装の取り組みを通して得られた知見をもとに関係各所へのはたらきかけを進めていきます。なお、アンモニア燃料アンモニア輸送船およびアンモニア燃料タグボートの開発は、いずれも国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業(注)の公募採択を受けたものです。

アンモニア燃料アンモニア輸送船のイメージ

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。また、当社は、アンモニア・水素をはじめとする次世代燃料開発などのグリーンビジネスを通じた、低・脱炭素に向けた新しい価値創造の取り組みを対象としたESGブランド「NYK GREEN EARTH」を展開しており、今回の取り組みもその一環です。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

※ロゴをクリックすると詳細ページへ移動します。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/esg/esg-story/

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/news/2022/20220324_01.html

(注) グリーンイノベーション基金事業
「2050年カーボンニュートラル」に向けてエネルギー・産業部門の構造転換や、大胆な投資によるイノベーションといった現行の取組を大幅に加速するため、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、最長10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する基金制度。グリーン成長戦略において実行計画を策定している重点14分野を中心に支援が行われます。

株式会社JERA概要

本社:東京都 中央区
代表取締役社長:小野田 聡
ウェブサイト:https://www.jera.co.jp/

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