パイオニア/高度なルーティングテクノロジーで物流DX、タクシー配車DXを支援するモビリティAIプラットフォームの新サービス 物流システム 2023.06.17 モビリティAIプラットフォームの新サービス「Piomatix LBS API」の提供を開始~高度なルーティングテクノロジーで物流DX、タクシー配車DXを支援~ パイオニア株式会社は、モビリティAIプラットフォーム”Piomatix”の新サービスとして、商用車の運行ルートの最適化により物流DXやタクシー配車DXを支援する「Piomatix LBS※ API」の提供を開始しました。 ※LBS:Location Based Serviceの略、位置情報を活用した情報サービスの総称。 当社は、長年にわたるカーナビゲーションシステムの開発において独自のルーティングテクノロジーを構築し、多数の特許出願を行っています。特に、経路探索に関する特許を現在80件以上保有しています。道路環境(例:道路種別・交差・形状・幅員・信号の有無)や利用状況(例:渋滞・天候・時間帯)など、移動距離や所要時間に影響を及ぼす静的・動的な要因を考慮した最適ルートを算出する技術を保有しています。 「Piomatix LBS API」は、パイオニアが保有する高度なルーティングテクノロジーや位置情報サービスをWeb-API経由で利用できるサービスで、このたび第一弾として、以下の3種類のAPIを提供開始します。 出発地から目的地までの最適なルートを算出する「ルート探索API」 最大200地点までの最適な巡回順序を算出する「巡回最適化API」 複数地点間の運行距離や所要時間を高精度に算出する「ルートマトリクスAPI」 本APIにより、トラックやタクシーなどの実用的な運行計画の立案が可能となり、定時運行や輸配送品質の大幅な向上を実現します。また、当社のルーティングエンジニアが豊富なパラメータをチューニングする「プロフェッショナルサービス」(オプション)を活用することで、これまでのルーティングAPIサービスでは対応できなかった、業種/業態特有の制約事項まで考慮したカスタムルート設計もスピーディーに構築できます。 輸配送分野は、ラストマイルデリバリーの需要拡大が続く中、人口減少などによるドライバーの人手不足に加え、働き方改革関連法の「時間外労働の上限規制」が適用される”2024年問題”など、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが急務となっています。また、日本政府が目指す「2050年カーボンニュートラル」の達成に向け、企業はCO2排出量削減をはじめとする気候変動対策とサステナビリティ情報の開示がこれまで以上に求められています。 当社は、宅配、フードデリバリー、タクシー配車、訪問送迎サービスなど、正確な所要時間や移動効率が求められる業態などへ「Piomatix LBS API」の導入を推進し、ヒト・モノの移動に関わるモビリティ領域における運行業務の効率化やサービス品質向上を支援していきます。また、カーボンニュートラルに向けた省エネ対策を支援するクラウドプラットフォーム”Piomatix for Green”の「CO2排出量可視化・削減ソリューション」や「EV車両向けソリューション」により、輸配送分野のCO2排出削減に貢献するAPIサービスの拡張もあわせて強化していきます。 モビリティAIプラットフォーム「Piomatix」について Piomatix LBS API概要 提供API 2022年11月現在、下図に示す3種類のAPIをラインアップしています。(今後、順次拡張予定) 主な特長 日本の道路環境や利用状況に応じて最適化された独自のルーティングテクノロジー(特許)ルーティングテクノロジーに関する多数の特許を保有しており、右左折の頻度、Uターン回避、車両の横付けのしやすさ、大型車の交通規制などの走行制約まで考慮した実用性の高いルート探索が可能。 到着時間予測精度97.2%※を誇るシミュレーション能力全国の主要道路をカバーするVICS渋滞情報にパイオニア独自のプローブ情報を組み合わせた膨大な道路カバレッジをもとに渋滞回避ルートを提供。さらに、ルート上の信号有無や信号の待ち時間まで考慮し、実際の所要時間や到着時間に近い精度(97.2%※)で予測が可能。 ※ 当社プローブデータ3.8万トリップを用いた社内評価において算出した交通情報考慮オプション利用時の平均値。 豊富なルート最適化パラメータに基づく「プロフェッショナルサービス」の提供100項目以上の豊富なパラメータの組み合わせにより、ルート算出条件を細やかに設計する「プロフェッショナルサービス」(オプション)を提供。「車種」「業種」「エリア」を含む業務特有の制約事項までを考慮した最適ルートを当社ルートエンジニアがカスタムチューニングします。