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商船三井/シンガポール最大の新造LNG燃料供給船をBrassavolaと命名

物流全般 2023.06.17

シンガポール最大の新造LNG燃料供給船を”Brassavola”と命名

 シンガポール、2022 年 10 月 5日 – 株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)とPavilion Energy Pte Ltd(読み:パビリオンエナジー、本社:シンガポール、以下「Pavilion Energy」)は2022年10月4日、Sembcorp Marine Ltd.(読み:センブコープマリン、本社:シンガポール、以下「Sembcorp Marine」) の造船所で新造LNG燃料供給船(以下「本船」)の命名式を執り行いました。シンガポール籍となる本船は、シンガポールの国花である蘭に因んで”Brassavola(読み:ブラッサボラ)”と名付けられ、2023年に竣工する予定です。Brassavolaは全長 116.50m、幅 22.0m、タンク容量 12,000m3 で、シンガポール国内で建造・運航される同種の船舶としては最大級です。 

本船は、商船三井の完全子会社であるIndah Singa Maritime社により保有され、Pavilion Energy の完全子会社である Pavilion LNG Bunker I社により傭船されます。本船は主にシンガポール港でのLNG燃料供給に従事する予定です。また、Pavilion Energyとの長期契約に基づき、TotalEnergies Marine Fuels社も本船を利用しLNG燃料供給を行います。  シンガポール海事港湾局(MPA)からは、アシスタント・チーフ・エグゼクティブ(オペレーション部門)であるCapt M Segar氏が命名式に出席し、「シンガポール港は海事産業の脱炭素化に向けた行程を支援するため、LNG燃料供給拠点として機能強化を続けており、Brassavolaが新たにLNG燃料供給船船隊に加わることを楽しみにしています。」と述べました。  商船三井 取締役専務執行役員 松坂顕太は「本プロジェクトの関係者の皆様に心から感謝申し上げます。Brassavola は、シンガポールで建造された最初の LNG 燃料供給船です。LNGの燃料使用はGHG排出量の削減に直結します。本船の船主として、従来の重油からの移行に貢献できることを大変光栄に思います。」と述べました。 

Pavilion Energyのグループ最高経営責任者(CEO)であるAlan Heng氏は、「Brassavolaの命名は、シンガポール港においてより環境に優しく、責任ある船舶の燃料供給手段を探求する我々にとって、喜ばしい一歩です。Brassavolaは、シンガポールの海運業の脱炭素化において極めて重要な役割を果たし、顧客に、より高い柔軟性、効率性、透明性を提供します。国内で成長した世界的なエネルギー事業者として、私たちはシンガポールと共に歩み、次世代のために炭素排出量を削減しクリーンな未来を築くというIMO2030の目標を達成します。」と述べました。  TotalEnergies Marine Fuelsの副社長であるLouise Tricoire氏は、「本日、パートナー各社と共にこの歴史的瞬間に居合わせたこと、世界有数の燃料供給拠点且つ低炭素輸送の先駆者であるシンガポールにおけるLNG燃料供給サービスの開始に向けてさらに一歩前進できることを嬉しく思います。Brassavolaは、私たちの顧客の脱炭素化に向けた取り組みを支援すると共に、持続可能な海事産業構築に向けたシンガポールの長期戦略に貢献するというTotalEnergiesの決意を体現しています。私たちは、本船が来る運航開始の瞬間を迎え、シンガポール、ロッテルダム、マルセイユに寄港するLNG燃料船に、さらに拡大したクリーンな船舶燃料供給網を提供することを心待ちにしています。」と述べました。  Sembcorp Marine の社長兼CEOである Wong Weng Sun 氏は「Sembcorp Marineは、商船三井およびPavilion Energyと協力し、気候変動と脱炭素化に関するシンガポールの戦略、および2050年までにGHG排出量を半減させるというIMOの戦略に貢献できることを嬉しく思います。このプロジェクトの実現は、Sembcorp Marine の持続可能性の精神、及び再生可能エネルギー産業に向けた当グループの多様化の方針と合致しています。」と述べました。 

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