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商船三井/船舶の「離着岸支援システム」の製品化に向けたトライアルユースを実施

物流全般 2023.06.17

船舶の「離着岸支援システム」の製品化に向けたトライアルユースを実施

2022年09月16日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)および株式会社フェリーさんふらわあ(社長:赤坂光次郎、本社:大分県大分市、以下、「フェリーさんふらわあ」)は、フェリーさんふらわあが保有・運航する大型カーフェリー「さんふらわあごーるど」(航路:神戸ー大分間)にて、古野電気株式会社(社長:古野幸男、本社:兵庫県西宮市、以下「古野電気」)が開発中の、「離着岸支援システム」のトライアルユースを行います。

「離着岸支援システム」とは、LiDAR(ライダー)・サテライトコンパスで得た情報から岸壁と船体の正確な距離・角度を計測し、結果を複数画面で視覚表示する、離着桟支援装置です。従来乗組員が経験に基づいて目視で行っていた離着岸作業の安全性と効率向上を目的として開発されたシステムです。

今回のトライアルユースでは、システム画面構成の見易さ(乗組員がシステム画面を見て、表示された計測結果を容易に理解できるか)など使い勝手の検証を行います。また、船長を始めとする乗組員との意見交換を行う事で、乗組員の視点に立った安全性も加味したシステム開発・製品化を目指します。

商船三井グループは、事故リスクの軽減につながる技術やシステムの開発・導入を継続して行い、グループおよび海運業界全体の安全水準向上に貢献していきます。

<さんふらわあごーるど>

トライアル期間:2022年9月~2023年3月
トライアル船:さんふらわあごーるど(神戸ー大分間)
総トン数:11,178トン / 全長:165.5m / 全幅:27.0m
旅客定員:716名 /車両搭載数:トラック147台・乗用車75台

「離着岸支援システム」について

詳細は以下HPをご参照ください。
自動運航へ向けて | 船舶のデジタルトランスフォーメーション | フルノ製品情報

公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の商船三井がリードした「内航コンテナ船とカーフェリーに拠る無人化技術実証実験」(2022年1月~2月)※においても、「離着岸支援システム」の実証実験を行いました。今回のトライアルユースに向けては、「MEGURI2040」での実証で得た結果をもとに、実装化に向け、本船へのシステム設置の簡易化やシステムの使い勝手の改善を行っております。

※関連プレスリリース
2022年1月25日 世界初、商業運航コンテナ船の無人運航実証実験に成功!
2022年2月7日 大型カーフェリーを用いた世界最長距離・最長時間の無人運航実証実験に成功!~内航コンテナ船に続き、実商業航海ルートにおける無人運航に成功~

各社サイト

【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。

商船三井は、海運事業から想起される技術イノベーション開発のリーディングカンパニーとして業界を牽引するための旗印として新・技術スローガン「One mile ahead」を2022年4月に定めました。船舶に限らず広く「海」の技術革新を先導する存在となるべく取り組んでまいります。

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