ゼンリン/秋田県横手市にて、食料品アクセス問題の改善を目指した「地域まるごとSmart Terrace Store」の実証実験を開始 物流システム 2023.06.17 秋田県横手市にて、食料品アクセス問題の改善を目指した「地域まるごとSmart Terrace Store」の実証実験を開始 農林水産省「新技術の活用等による食料品アクセス問題への取組支援事業」として実施 株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:髙山善司、以下ゼンリン)と横手市(市長:髙橋大)は、2022年9月6日から11月中旬までの期間、横手市にて「地域まるごとSmart Terrace Store(以下、本実証)」の実証実験を実施します。本実証では、地域住民の小売店までの物理的な距離を短縮するコミュニティストア「Smart Terrace Store(STS)」や「ドローン」等の最新技術を活用することで、横手市に新たな食料品アクセス手段を提供し、食料品アクセス問題の改善を目指します。 なお、本実証は農林水産省が公募した「新技術の活用等による食料品アクセス問題への取組支援事業」として実施するものです。 ■本実証実験の背景 横手市では現在、食料品アクセス困難人口の割合が32%、75歳以上の場合は44%となっており、食料品アクセス問題の改善が課題となっています。また、横手市における交通手段の85%は自家用車であり、免許返納した高齢者の食料品アクセス手段が失われる可能性が危惧されています。 本実証実験では、地域のコミュニティストア「Smart Terrace Store(STS)」を適切な場所に設置し、地域住民の小売店までの物理的な距離を短縮することで、食料品アクセスの向上を図ります。また、STSの設置が難しい地域の住民へは、新技術「ドローン」を活用した食料品配送を実施することによる、食料品アクセス手段の提供を目指します。 ゼンリンと横手市は本実証結果をもとに、将来的な実用に向けた協議を進めて参ります。 ■実証概要① 「Smart Terrace Store」 小売店までの物理的な距離を短縮することによる食料品アクセス問題の改善を目指し、「Smart Terrace Store(STS)」の実証を実施します。ゼンリンの地図情報と人口分布や地理特性、交通ネットワーク等の情報をかけ合わせ、食料品アクセス向上に最適と判断した箇所にSTSを設置します。 注文システムの操作画面 第1回STS実証の実施場所「狙半内地域センター」 【Smart Terrace Store 概要】①STSに来店した住民は、設置された注文システムから購入したい商品を選択。②注文された商品情報は地域のスーパーへ送信され、配送用に梱包。③梱包された商品は翌日までに集荷され、各地域のSTSへと配送される。④住民はSTSにて注文した商品を受け取り、セルフレジにて代金を支払う。 また、STSには地域住民での歓談が可能なテラスが設置されており、地域コミュニティ醸成の場としてもご利用いただけます。 【実証期間】■ 1回目実証【期間】2022年9月6日~9月17日【STS設置場所】狙半内地域センター(秋田県横手市増田町狙半内字七曲下101)【協力】Super Mall Lucky(秋田県横手市十文字町仁井田字東22-1/運営企業:株式会社マルシメ) ■ 2回目実証【期間】2022年11月上旬~11月中旬(予定)【STS設置場所】狙半内地域センター/十文字西地区館(秋田県横手市十文字町植田字一ト市330)【協力】Super Mall Lucky / スーパーセンターTRUST雄物川店(秋田県横手市雄物川町造山字社ノ前103/運営企業:株主会社日敷) ■実証概要② 「ドローンを活用した食料品配送」 STSまでの移動が困難な住民の方に向け、ドローンを活用した食料品配送の実証実験を実施します。本実証では河川上空を空の道として整備し、注文から受取までの一連の流れを実証することで、実運用で想定されるドローン配送の課題検証を行います。 約6kmの長距離飛行を想定 【実証期間】【期間】2022年10月25日~10月28日(予定)【実証場所:離陸】雄物川河川公園【実証場所:着陸】二井山地区農村集落多目的共同施設【協力スーパー】スーパーセンターTRUST雄物川店【ドローン配送】株式会社ゼンリン ■実証実験実施体制(各者の役割) ■今後の展望 ゼンリンと横手市は実証実験の結果を踏まえ、住民の食料品アクセス問題の改善を目指すとともに、今後は持続性の高いSTSのビジネスモデルを構築できるよう、検討して参ります。 また、2022年10月27日(木)には、横手市にてメディアの皆様向けに会見および実証公開を実施予定です。(詳細につきましては、別途ご案内いたします。)