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トレードワルツ/NTTデータや豊田通商、三菱商事等が共同出資し貿易プラットフォームを運営する「トレードワルツ」が9億円の追加資金調達を実施

物流システム 2023.06.17

NTTデータや豊田通商、三菱商事等が共同出資し貿易プラットフォームを運営する「トレードワルツ」が9億円の追加資金調達を実施。資金調達累計は39億円に到達。

~豊島、上組、フジトランス、三菱倉庫も株主に迎え、ALL JAPANで貿易DXを強力に推進~

貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」を運営する株式会社トレードワルツ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小島 裕久、以下:トレードワルツ)は、豊田通商株式会社(以下、豊通)、豊島株式会社(以下、豊島)、株式会社上組(以下、上組)、株式会社フジトランス コーポレーション(以下、フジトランス)、三菱倉庫株式会社(以下、三菱倉庫)の5社から、9億円の追加資金調達を実施いたしました。これによりトレードワルツの資金調達累計は39億円となります。

 

■提供サービスとこれまでの出資構成
 日本と世界のアナログな貿易手続きの完全電子化を目指し、日本の貿易コンソーシアム活動から生まれた貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」のプロトタイプは、実務者の手元業務を電子化し、44%以上の業務効率化を生み出すと過去の実証試験で証明されてきました。
 その事業化を担う運営会社トレードワルツは、2020年11月に株式会社エヌ・ティ・ティ・データをはじめとする7社の共同出資で事業を開始し、その後、政府の支援や、2021年8月には東京大学のベンチャーキャピタルや物流会社2社+αの共同出資等もあり、現在は10社共同出資の産官学All Japanスタートアップとして活動しています。
 今年4月には、お客様の声を反映した輸出輸入の基本機能を具備した「製品版」のTradeWaltzをリリースすることができ、サービスフィーを払って実務で利用されるユーザーが徐々に増えています。この流れを加速させるべく、トレードワルツは営業・開発体制の強化と付加価値サービスの創出を目指し、その実現に向け、今般追加で9億円を出資頂きました。

■本ラウンド出資各社様と取り組む、営業開発体制の強化や付加価値サービス創出に関する取組
~豊田通商との取組~

豊田通商は貿易コンソーシアム時代から構想策定に参加してきた総合商社です。2020年11月から出資をしている初期インベスターであり、2021年度末からTradeWaltzを利用しているユーザーでもあります。これまでの取組で分かったTradeWaltzの他にない強みは「貿易に関するあらゆる情報が集まるハブであり、新たなビジネス分野が創造される可能性を持つDXプラットフォーム」であるという点です。豊田通商はこれまで商社ビジネスの進化を目指し、各種DX施策を展開、日本やアフリカなど各国で自動車・中古車・部品の販売管理のプラットフォームを作ってきましたが、それら各国の取組を繋ぐプラットフォームとなるTradeWaltzはDX施策にとっての大切なハブです。また、既に参画を表明しているタイ貿易PF「NDTP」との連携実証を皮切りに、さらにこのプラットフォームの可能性の拡大に貢献して参ります。

~豊島との取組~
豊島は日本のモノづくりの中心地である中部地方 名古屋発のアパレル主体のライフスタイル商社です。中国やアジアなどからリーズナブルで品質の高い衣類を輸入し、日本の消費者の生活を彩っています。しかし、アパレル貿易は①サンプルも含めて件数が多い、②品目ごとに申告手続きが必要になる等、手続きが煩雑かつ膨大となっており、今後も消費者へタイムリーかつ安価に届けていくには、デジタル化による効率化が急務となっています。豊島は中国やベトナム向けの商流にてTradeWaltzを活用する中でアパレル向けの機能定義を行う他、アパレル業界全体へTradeWaltzを普及促進することで、日本全体のアパレルDX、そして消費者の皆様へのさらなる価値提供に貢献してまいります。

~上組との取組~
上組は神戸港と共に生まれ、重要な社会インフラである物流の結節点である港湾を中心に全国および世界各国において港湾運送事業やフォワーディング業務など広範なサービスを提供しています。
これまで我々が培った、アセットを主体とした物流の知見にトレードワルツが提供する高度な技術力を融合させる事で物流DXの深化を図り新たなサービスの創造に臨みます。

~フジトランスとの取組~
フジトランスは、名古屋港で港湾運送事業・内航海運業・国際物流・梱包事業を大きな柱として、業態と拠点を広げてきた総合物流会社です。陸・海・空をカバーする総合力、世界に広がるネットワークを駆使し、グローバルに営業展開しています。産業変革や物流の多様化に呼応するサービスの構築を目指しています。TradeWaltzはブロックチェーン技術を活用し、貿易産業の変革を担う旗手的サービスであり、業務効率化だけでなく、新たなビジネスモデルの創出につなげていきたいと考えております。

~三菱倉庫との取組~
三菱倉庫は、1887年に東京・深川で創業し、以来130余年、倉庫事業を中核に国内外の物流を手掛ける総合物流会社です。経営計画[2022-2024]の中でも、ブロックチェーンなどのデジタル技術を活用した物流プラットフォームを構築することで、サプライチェーンの可視化や、CO2排出量の計測などを目指しています。TradeWaltzはブロックチェーン技術を活用したAll Japanの物流プラットフォームであり、三菱倉庫のプラットフォーム構築・普及を企画や営業の面から支援していきたいと考えております。

【関係者のコメント】
豊田通商株式会社  代表取締役社長 貸谷 伊知郎

「この度、TradeWaltz社に追加出資させていただけることを大変嬉しく思います。様々な商材を扱う総合商社として、より多くの皆様に有意義にご利用いただけるようプラットフォームを拡張していくと共に、日本から世界に繋がる貿易インフラの主軸としてさらに拡大させていきたいと考えております。」

豊島株式会社  代表取締役社長 豊島 半七
「今や95%以上を海外生産で占めるアパレル産業において、貿易業務のデジタル化は必然のことであります。消費者の動向を瞬時に捉え、適正で無駄のない生産計画から鮮度の高い商品をマーケットに投入するためには、デジタルによる物流商流のスピードアップと効率化が不可欠であり、トレードワルツのプロジェクトに参画しその実現に寄与して参ります。」

株式会社上組  代表取締役社長 深井 義博
「社会インフラである物流を、港湾運送事業を通じて支える当社は、この度のトレードワルツ様への出資により、物流DX実現による社会利便性の向上を図り、ひいては持続可能な社会の実現へ責任を果たして参りたいと考えております。」

株式会社フジトランス コーポレーション  代表取締役社長 系井 辰夫
「物流のデジタル化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化が求められております。これまで培ってきた物流の知見と現場ノウハウを活かし、貿易業務のデジタル化に貢献して参ります。」

三菱倉庫株式会社  代表取締役社長 藤倉 正夫
「貨物の輸送過程における追跡・監視や位置を確実に把握できるソリューションがこれまで以上に必要とされていると認識しています。TradeWaltzは、お客様の大切な貨物の所在や状態を把握するための必要且つ信頼できる知見を提供するプラットフォームです。トレードワルツと協働してお客様のグローバル・サプライチェーンを強力に支えて行きたいと考えています。」

株式会社トレードワルツ  代表取締役社長 小島 裕久
「この度は業界を代表する商社様、物流会社様から出資参画頂けたことに、心から感謝申し上げます。合計14社となった株主の皆様と共に、日本の貿易の課題解決に資する機能開発と、サービス提供にますます邁進して参ります。」

■ トレードワルツについて
商号     : 株式会社トレードワルツ
代表者  : 代表取締役社長 小島 裕久
所在地  : 〒100-6036 東京都千代田区霞ヶ関三丁目2番5号 霞が関ビルディング36階 WORKSTYLING
設立     : 2020年(令和2年)4月
事業内容 : ブロックチェーンを活用した貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」のSaaS(注)提供
人員数  : 45名(フルタイム)
URL     : https://www.tradewaltz.com
株主一覧 : 株式会社エヌ・ティティ・データ
       豊田通商株式会社
       東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
       三菱商事株式会社
       株式会社TW Link
       東京海上日動火災保険株式会社
       豊島株式会社
       株式会社上組
       株式会社フジトランス コーポレーション
       三井倉庫ホールディングス株式会社
       株式会社日新
       株式会社三菱UFJ銀行
       三菱倉庫株式会社
       損害保険ジャパン株式会社
(注)Software as a Serviceの略で、ユーザーがインターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用する仕組み
*「TradeWaltz」は日本国内における株式会社トレードワルツの登録商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

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