兵機海運/経常利益は前年比159・1%増(2023年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2023年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2023年3月期第1四半期 4,800 35.3 278 154.6 321 159.1 224 160.92022年3月期第1四半期 3,547 10.2 109 610.6 124 279.2 86 296.2(注)包括利益 2023年3月期第1四半期 262百万円 (143.2%) 2022年3月期第1四半期 108百万円 (△22.9%) (略) 1.当四半期決算に関する定性的情報(1)経営成績に関する説明 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策としてワクチン接種が進捗し、段階的に行動制限が緩和され経済活動が正常化に向かったことから、景気に持ち直しの動きが見られました。しかしながら、アメリカの金利上昇を背景に急激に円安が進行し、エネルギー資源や、原材料価格が高騰したことに加え、ロシアのウクライナ軍事侵攻による地政学的リスクの影響もあり、依然として先行きは不透明な状況となっております。 このような環境の下、当社グループは「安全・迅速・信頼」をモットーに、総合物流業者として社会的貢献を目途として営業展開を行いました。 当第1四半期連結累計期間におけるセグメントの営業状況は以下のとおりであります。①海運事業 内航事業では、前期に引き続き国内鉄鋼市場が堅調に推移したことから、主要貨物である鋼材の輸送量が増加し、管理船舶の効率的な配船に繋がった結果、売上高は1,745百万円(前年同期比13.5%増)となりました。また、船主への支払傭船料の増額改定を実施し、燃料油の高止まりもありましたが、営業利益74百万円(前年同期比51.7%増)となりました。 外航事業では、在来船の運賃相場が高水準で推移したことに加えて、急激な円安の進行により、航海ごとの売上高と利益幅が上昇したことから、売上高881百万円(前年同期比223.7%増)、営業利益110百万円(前年同期は営業利益9百万円)となりました。 ②港運・倉庫事業 港運事業では、中国主要港のロックダウンの影響を受け、中国を発着とする貨物の荷動きが一時的に停滞しましたが、運賃が高額となる欧州・北米等他の地域向けの取扱いが順調に推移しました。その結果、売上高1,752百万円(前年同期比27.0%増)、営業利益35百万円(前年同期比10.2%増)となりました。 倉庫事業では、神戸地区の一般貨物の取扱いが、コロナ禍による物流の停滞の影響もあり減少しましたが、姫路倉庫での鋼材の取扱いが増加し、兵庫埠頭物流センターでは、付加価値の高い危険品貨物の新規案件の取扱いを開始するなど、順調に推移しました。また、前期末に兵庫埠頭物流センターの敷地を取得したことによる賃借料の減少等原価の圧縮効果もありました。その結果、売上高は420百万円(前年同期比17.7%増)、営業利益57百万円(前年同期比210.1%増)となりました。 これらの結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,800百万円(前年同期比35.3%増)、営業利益278百万円(前年同期比154.6%増)、経常利益321百万円(前年同期比159.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は224百万円(前年同期比160.9%増)と増収増益になりました。 (略)