ラクスル/セイノーホールディングスとジョイントベンチャー「ハコベル」を設立 物流システム 2023.06.17 セイノーホールディングスとラクスル、ジョイントベンチャー「ハコベル株式会社」を設立、本日より事業開始 ~物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現を目指し、8月8日より始動~ ラクスル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:松本恭攝 以下「ラクスル」)は、セイノーホールディングス株式会社(本社/岐阜県大垣市、代表取締役社長/田口義隆、以下「セイノーHD」)と共同で、ジョイントベンチャー「ハコベル株式会社」を設立し、本日より事業開始したことをお知らせします。 ジョイントベンチャー設立の背景と目指すもの 【ポイント】 物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現 運送会社・ドライバー側への物流関連商材(燃料・物流資材)を中心とした調達支援 荷主とドライバーを直接マッチングさせることで、高品質かつ低価格な配送の仕組みを提供 ラクスルグループは「仕組みが変われば、世界はもっと良くなる」というビジョンを掲げ、デジタル化が進んでいない伝統的な業界にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指してきました。物流業界には、労働環境や低賃金によるトラックドライバーの不足、多重下請け構造の常態化、カーボンニュートラルへの強い要請や上がり続ける物流コストなどに代表される社会課題が山積しています。 私たちは、これらの問題を解決するべく物流プラットフォーム「ハコベル」を2015年に立ち上げ、ラストマイルから都市間の幹線輸送までを支えるマッチング事業「ハコベルカーゴ」と荷主企業に対して配送計画最適化・管理業務を行うためのソフトウエア「ハコベルコネクト」を提供するSaaS事業を展開してきました。 事業運営をしていく中で、さらなる社会課題の解決に邁進するためには単独で事業を展開するのではなく、パートナーシップが必要だと考えました。そして様々な協議を経て、全国に展開する輸送網を基盤に「商業物流No.1」として顧客荷主数12万件超、発着合わせたお取引先数80万件超などの強い実績があり、「物流を知り尽くした」セイノーHDとジョイントベンチャーを設立するに至りました。 このパートナーシップを通じて、複数サービスの相互乗り入れを可能とし、物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現を目指します。すでに、セイノーグループへの先行導入を開始しており、各営業拠点から「貸切車両の見つけやすさ」「システムとしての使いやすさ」などの高評価を得ています。このパイロット運用で得たフィードバックをもとに、さらなるプロダクト改善やシステム改良を重ね、多くの運送会社が使って頂けるように推進いたします。また、ジョイントベンチャー化を契機にセイノーグループが持つ調達力を活用して、今まで実現が難しかった運送会社・ドライバー側への物流関連商材(燃料・物流資材)を中心とした調達支援を強化いたします。 物流部門に強みを持つ総合商社、株式会社セイノー商事との連携を燃料・物流資材の購入補助を皮切りに、この8月からはじめており、今後さらにセイノーグループの各種調達力を活かし、車両購買やリース支援など多岐に広げてまいります。これにより、ハコベルに登録する多くの運送会社・ドライバー、そして、このプラットフォームに賛同いただける運送業界各社との共存共栄と利便性、働きやすさを追求してまいります。 ハコベル株式会社 代表取締役社長CEO 狭間健志 コメント 私たちはハコベル事業を立ち上げて以来、多重下請け構造を解決するために顧客/荷主と運送会社/ドライバーを直接結ぶマッチングプラットフォームの提供と、荷主・運送会社それぞれの社内業務をデジタル化し、生産性を改善するためのソフトウエア(ハコベルコネクト)の提供を進めてまいりました。今回、本取り組みをより加速するために、セイノーHDとのジョイントベンチャーを設立することにいたしました。新会社設立によって、セイノーグループの保有する全国の顧客・運送会社ネットワークとハコベルのもつテクノロジー・オペレーションの力を掛け合わせることによって更なる事業成長を実現するとともに、業界全体を巻き込みながら、あらゆるステークホルダーに対し開かれた「オープンパブリックプラットフォーム」への進化を目指します。 新会社について 社名:ハコベル株式会社設立:2022年8月1日株主構成:セイノーホールディングス株式会社50.1%、ラクスル株式会社49.9%代表取締役社長CEO:狭間 健志所在地:東京都品川区上大崎二丁目24番9号事業内容:物流のプラットフォーム「ハコベル」の運営URL:https://www.hacobell.com/ セイノーホールディングス株式会社について 「価値創造」をセイノーグループの使命とし、「カンガルー便」を提供する輸送事業を中心に、自動車販売事業、物品販売事業、不動産賃貸事業、その他関連事業を行っています。共創・共生の考えのもと、業種や業態を超えてつながり、お客様のお困りごとを解決する新たな価値を提供することで、お客様の繁栄に貢献し、「すべての人に笑顔と幸せをお届けする」よう挑戦を続けています。 会社概要はhttps://www.seino.co.jp/seino/shd/ をご覧下さい。 ハコベルについて 物流のプラットフォーム「ハコベル」は、個人や企業への配送を行うラストワンマイルから、都市間の輸送などを行う幹線輸送まで全国の物流を支えるサービスを展開しています。 軽貨物を対象とした「ハコベルカーゴ」では、ドライバーの非稼動時間を有効活用し、荷主とドライバーを直接マッチングさせることで、高品質かつ低価格な配送の仕組みを提供しています。サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。一般貨物を対象とした「ハコベルコネクト」は荷主と全国の運送会社を繋ぎ、WEBアプリケーション上で自社の車両、協力会社の車両を管理し、配車、請求管理を行う機能と、ハコベル配車センターへの配車依頼を行う機能を備えています。物流コストを削減させ、DXを推進する企業の支援に取り組んでいます。 ・サービスサイト:https://www.hacobell.com/solution・利用に関するお問い合わせ:https://form.run/@connect-en-contact ラクスルグループについて 「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、印刷、広告や物流といったデジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指します。現在ではネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、マーケティングプラットフォームを提供するノバセル株式会社、物流プラットフォームのサービスを提供するハコベル株式会社、コーポレートITのサービスを提供するジョーシス株式会社を運営しております。(URL:https://corp.raksul.com/) 【ラクスルが取り組む”産業DX”】私たちは、シェアリングプラットフォームによる取引の効率化、ソフトウェア(SaaS)による業務の効率化、それらに基づく付加価値サービスの3つを統合したプラットフォームの構築により、バーティカルに各産業の課題を解決し生産性・収益性の高い業界に変革していきます。ラクスル株式会社は産業変革者として、デジタル化が進んでいない伝統的な産業に対して、統合バーティカルプラットフォームを通じてDXを推進し、世界をより良いものにしていきます。