ローランド ディー.ジー. /タイ工場に新棟を建設し生産能力を60%増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 ローランド ディー.ジー. タイ工場に新棟を建設し、生産能力を60%増強 グローバルに広告・看板用インクジェットプリンターや3次元ものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社は、製造子会社Roland Digital Group (Thailand) Ltd.(タイ・サムットサコーン県)が管轄するタイ工場の新棟建設を決定しましたのでお知らせいたします。 新棟はタイ工場敷地内の余剰地に建設いたします。当社は中期経営計画(2021年度〜2023年度)の実現に向けた構造改革の一環として、国内工場とタイ工場の2拠点で展開していた量産機能を2021年にタイ工場に集約しました。今回の新棟建設は、今後の需要拡大に対応するための生産体制の増強を狙いとしています。また、現在本社で担っているサービスパーツなどの管理・出荷業務をタイ工場へ移管することも計画しております。 新棟は今後さらなる需要の高まりが見込まれるデンタル加工機と卓上型インクジェットプリンターの生産を担います。着工は2022年9月、本格稼働は2023年4月を予定しています。新棟の延床面積は5,400m2、工場全体の延床面積は従来比約54%増の15,360m2となります。生産能力は従来比約60%増の30,240台(デンタル加工機換算)となる予定です。また、新棟と既存工場それぞれが独立した倉庫・生産・出荷機能を持つことで、効率的な部品の入荷・生産・出荷を実現します。 タイ工場について2012年10月に稼働を開始した当社初の海外工場です。生産量の拡大に合わせ、2014年と2021年に増床を行いました。製品原価の低減や価格競争力の向上を図るため、2021年に日本国内の工場から量産機能を移管。当社独自の生産支援システム「デジタル屋台*」の活用により、高品質な製品を安定供給できる体制を構築するとともに、部品類の現地調達を推進しています。 新棟の概要延床面積 新棟:5,400㎡/全体:15,360㎡延床面積(生産エリア) 新棟:4,410㎡/全体:9,890㎡建築構造 鉄骨造1階建て生産能力 新棟:11,400台/全体:30,240台(デンタル加工機換算)生産機種 9機種(業務用インクジェットプリンター、デンタル加工機など)従業員数 新棟:90名(内オペレーター67名)/全体:360名(内オペレーター196名)投資金額 120百万タイバーツ(約456百万円) タイ子会社の概要会社名Roland Digital Group (Thailand) Ltd.所在地30/122 Moo 1, Sinsakhon Industrial Estate, Tambol Khok Kham, Ampur Muang, Samutsakhon 74000, Thailand事業内容業務用インクジェットプリンター、デンタル加工機などの製造資本金2億10百万タイバーツ従業員数262名(2022年6月末現在、内オペレーター151名)* デジタル屋台:当社が独自開発した生産システムで、製品の組み立てに使われています。オペレーターの作業をデジタル技術でバックアップし、高い品質と生産性を達成することが特長です。多品種生産や受注数量に応じたフレキシブルな生産を可能にします。ローランド ディー.ジー.株式会社についてローランド ディー.ジー.株式会社は、デジタルプリンティング分野におけるソリューションプロバイダーです。主力製品である業務用のインクジェットプリンターやカッティングマシンは、産業・商業印刷のデジタル化を推進し、広告看板やポスター、ステッカー・ラベルの製作からアパレルやグッズ、スマートフォンケースなどの身の回り品への加飾印刷まで、幅広い用途で活用されています。近年では、ユーザーのプリンティングオペレーションに安心と快適をもたらし、ビジネスの生産性向上をサポートするコネクテッドサービスや、個人のお客様が気軽にオリジナル印刷を楽しむことができるデザインプラットフォームを開発するなど、デジタルトランスフォーメーションによる新たな価値創造にも積極的に取り組んでいます。