キャブステーション/愛知県トラック協会青年部会が国交省指定のドライバー安全教育にeラーニングシステム「グッドラーニング!」を導入 物流システム 2023.06.17 愛知県トラック協会青年部会が国交省指定のドライバー安全教育にeラーニングシステム「グッドラーニング!」を導入。青年部会企画委員長が輸送の安全に込める想いとは。 愛知県トラック協会青年部会(会長:吉野 元康、所在地:愛知県名古屋市瑞穂区)は、株式会社キャブステーション(代表取締役社長:楠木崇延、本社:東京都品川区)が運営するドライバー安全教育システム「グッドラーニング!」を採用、2022年5月より国交省指定のドライバー教育への活用を進める。ドライバーの安全教育について従来の課題解決にとどまらず、未来に向けてどのような施策を打ち出していくのか。トラック業界と安全の未来について愛知県トラック協会青年部会、方喰理将企画委員長(株式会社テスコ、代表取締役社長)に話を伺った。 トラックの交通安全について企画委員長はどのようにお考えでしょうか まず、トラック事業者にとって「交通安全」は絶対的な責務だと考えています。本来ならば「トラックはプロのドライバーが運転しているのだから安全、安心だ」と思われて然るべき。ところが、実際は違います。日々目にするトラックによる事故のニュース。「トラック事業者の安全管理はどうなっているのか」「トラックドライバーは安全意識が低い」といった世間の声があることは大変残念です。 私たちは今、個人や会社といった枠組みを越えて、業界全体として安全に対する取り組みを進めていくことが必要だと考えています。 そのような中で愛知県トラック協会青年部会としてどのような取り組みをされてきたのでしょうか これまでも定期的に事故防止セミナーや管理者向けのセミナーなどを開催してきました。しかし、事業者によってさまざまな事情があり、どうしても中小の事業者は不利になってしまうという課題もありました。 具体的にはどういったことでしょうか 中小事業者は慢性的な人手不足。教育に参加する「時間」をつくることが大変難しいんです。日々忙しく業務をこなす現場に近い管理職やドライバーに、私たち青年部会が開く研修に参加してもらうことは大変難しい。そのため、どうしても社長や上級管理職の方向けの研修にならざるを得なかったんです。 なぜ問題なのでしょうか もちろんそれが悪いことだとは言いません。しかし、社長や上級管理者が研修を受けたとしても、その先の現場に近い管理職、また最前線で働くドライバーに対し「安全教育を行う時間が取れない」という課題は残ります。また、教える側の社長や管理者の方にしても、研修のプロではないのでどうしても内容や質にバラつきが出てしまいますよね。もちろんそれぞれ手を抜いているわけではありませんが、効果的な教育をドライバーへ確実に出来ているとは言い難いと思います。 どうやってドライバーへ質の高い教育を届けるか、が課題ということですね その通りです。私は「安全教育=人間力の教育」だと思っています。プロドライバーは運転の技術だけあれば良いというわけではありません。安全に対する知識、意識、技術、いわば「心技体」すべてがそろって初めてプロだと考えています。その為に正しい知識を学び、なぜ安全運転が必要なのか、その意味を自分で考え理解する力を養うことが大切だと思います。入った会社によって教育の質が伴わなかったり、学ぶ機会が失われてしまったり、そういったことが無いようにしていくことが必要だと考えています。 そのような課題をグッドラーニング!でどのように解決できたとお考えでしょうか 一番大きいのは教育の機会を創出できたことですね。教育という手段の選択肢を増やすことができた。グッドラーニング!はeラーニングシステムなのでスマホやパソコンがあればいつでもどこでも受講ができる。空いた時間に効率的に学べるので、まさにこれからのトラック業界の働き方にマッチしたサービスと言えます。 教育の質という点ではいかがでしょうか 国交省の法定教育を中心に全ての講座が分かりやすい動画解説なので誰でも基本から丁寧に学ぶことができます。講座ごとに理解度チェックテストがついていてその結果を踏まえて自身で振り返り学習を行ったり、管理者が指導を行うことができるのも大きなメリットですね。人が教えると内容にバラつきが出てしまうのは当然ですが、そういったこともありません。 ドライバーの理解度を把握し指導を行っていくというのは最終的には人が行わなければならないのですが、その前段階としてグッドラーニング!は有効的に活用できると思っています。知識の習得、理解度の確認はグッドラーニング!で行い、足りない箇所を管理者が補っていくといった具合です。 CGによる危険予測講座 これからの安全教育はどのようになっていくとお考えでしょうか 私たちトラック事業者の使命は「安全に物を運ぶこと」です。これから物流の果たす役割は大きくなる一方、人手不足や働き方改革など安全教育に割ける人手や時間が少なくなることは間違いありません。しかし安全を疎かにすることは許されませんし、むしろ進化させていかなければなりません。「トラックは安全だ」と誰もが思う社会こそ、人とトラックが共生する社会だと思います。 安全は継続的な教育と学習によってしか成しえません。安全教育は人の教育です。私たちはITの力を使いながら様々な安全教育の課題を解決し、輸送の安全を未来に進めていきます。そしてドライバーの皆さんがプロとしての自覚と誇りを胸に、さらなる社会貢献と活躍をしていけるよう心より願っています。 愛知県トラック協会青年部会 方喰理将企画委員長 ■グッドラーニング!の概要・国交省が運輸事業者に対して定める法定教育(年間教育、初任運転者講習)を中心に、安全について学ぶことができるプロドライバー専用eラーニングシステム・トラックのほか、バス(乗合・貸切)、タクシーも対応・2019年のサービス開始以来、全国600社15,000人が利用するサービス ■グッドラーニング!HPhttps://promote.good-learning.jp/truck/ ■愛知県トラック協会青年部会の概要名称 :愛知県トラック協会青年部会所在地:愛知県名古屋市瑞穂区新開町12−6 愛知県トラック会館 2階会長 :吉野 元康電話 :052-825-5000 ■株式会社キャブステーションの概要会社名:株式会社キャブステーション所在地:東京都品川区西五反田7丁目22番17号 TOCビル3F代表者:楠木 崇延電話 :03-6880-1072URL :https://www.cab-station.com/