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成田国際空港/6月の国際線貨物便の発着回数は前年比88%

物流全般 2023.06.17

2022年6月 空港運用状況

国際線旅客便は規制緩和により徐々に回復傾向
航空旅客数は 2 ヵ月連続で 100 万人を超え前年同月比 4 倍

【旅客便の動向】
 国際線は、出入国に係る段階的な規制緩和により、旅客便数は前年同月比151%、旅客数は前年同月比504%と回復傾向が続いています。特に国際線日本人旅客数については、海外の主要国で規制緩和が進んでいることから、ビジネス渡航やレジャー渡航の需要増もあり、前年同月比576%と大きく増加しました。
一方、国際線外国人旅客数も、前年同月比384%と増加していますが、査証取得など入国に係る様々な手続きが求められること等から、国際線日本人旅客数ほど大きく伸びてはいない状況にあります。
なお、通過客を除く国際線旅客数は2019年同月比で10%台となっており、依然、コロナ禍前とは乖離がある状況です。
 国内線は、昨年6月は一部地域に緊急事態宣言等が発令されていたこともあり、前年同月比で見ると発着回数は251%、旅客数は301%と増加しました。一方、2019年同月比では、3年ぶりに行動制限がないGWがあり9割台まで回復した直近の4、5月と比較すると、発着回数は86%、旅客数は78%と若干の落ち着きを見せています。
なお、7月の足元の状況については、再びコロナウイルス感染者数が増加していることや全国旅行支援待ちの動きもあり、当初想定より需要が伸び悩んでいる状況にあります。

【貨物便の動向】
 国際線貨物便の発着回数は、欧米各国の規制緩和に伴い旅行需要が回復し、今まで臨時貨物便で使用されていた機材が旅客便の運用に回わされていることにより、前年同月比88%と下回っているものの、2019年同月比で見ると180%と好調を維持しています。
 国際航空貨物量は、ロックダウンは解除されたものの、中国国内の自動車関連の荷動き鈍化及び今まで臨時貨物便で使用されていた機材が旅客便の運用に回わされていることにより、アジア発北米向け三国間輸送に影響が生じ、特に仮陸揚げ貨物が低調となり、貨物量全体で前年同月比96%と下回りました。しかし、2019年同月比では116%と引き続き高い水準を維持しております。
品目別では、引き続きの世界的な半導体不足により、自動車製造に影響が出ていることから自動車製造に使用される部分品、プラスチック、原動機の荷動きが低調だった一方、半導体製造装置、IC関連については荷動きが好調でした。
また、例年この時期に輸入が活発となるアメリカンチェリーは、先月に引き続き、天候不順による不作の影響で、荷動きが低調でした。

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