NEWS

物流ニュース

パナソニック/凍結未然防止機能付き保冷ボックスを提供開始

物流関連商品 2023.06.17

保冷剤の温度を可視化し、収納品の凍結リスクを判定

凍結未然防止機能付き保冷ボックス”VIXELL Anti Freeze”を提供開始

パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、厳格な温度管理が必要となる医薬品輸送などの用途において、保冷剤の温度管理を可視化し、収納品の凍結トラブルを未然に防ぐ機能を備えた保冷ボックス「VIXELL Anti Freeze(ビクセル・アンチフリーズ)」の提供を7月19日より開始します。

画像:医薬品向け保冷ボックス VIXELL Anti Freeze

医薬品の流通では、輸送時に厳格な温度管理(2~8℃管理)が求められるケースが多く、温度調節された保冷剤を医薬品とともに保冷ボックス内へ収納し、温度を保つのが一般的です。しかしながら、保冷剤の温度調節はオペレータの手作業に依存する部分が多く、また作業現場の温度変化などの影響を受け、温度調節が想定通りにできず医薬品が凍結してしまうトラブルが発生しています。このトラブルを防ぐためには、保冷剤の温度を全数計測し、記録を残す作業が必要ですが、数多くの保冷ボックスを取り扱う医薬品物流現場においては、手間が掛かる作業のため現実的な解決策ではありませんでした。

今回提供する凍結未然防止機能付き保冷ボックス「VIXELL Anti Freeze」は、温度センサー付きRFIDタグを備えた保冷剤と、真空断熱保冷ボックスVIXELLで構成され、保冷ボックスを検査台に乗せるだけで、ボックスへセットされた全ての保冷剤の温度情報から、輸送中の凍結リスクを判定することができます。これにより、輸送中の医薬品凍結を未然に防ぐことにつながり、医薬品の廃棄ロス削減に貢献します。
なお凍結リスクの判定は、VIXELLの主断熱部である真空断熱筐体(VIC)の断熱性能検査システムへ組み込まれており、保冷品質の担保に必要な保冷ボックスと保冷剤のコンディションを同時に作業現場で確認することができます。

また、判定結果はクラウドサーバーに保存され、保冷ボックスの検査日時や稼働状態をウェブ上で確認できるため、保冷ボックスの効率的な運用にもつながります。今後も、通信用電波が透過する真空断熱保冷ボックス「VIXELL」の特性を生かし、保冷ボックスとデジタル技術を組み合わせたサービスを提供し、厳格な温度管理が必要となる物流現場への貢献を拡大していきます。

■製品の特長

(1)シンプルかつスピィーディ

  • ・輸送現場での操作不要、置くだけの簡単検査で保冷剤の凍結リスクを可視化
  • ・検査のための囲いなどが不要。1分以内の判定で他の作業と併用可能
  • ・保冷剤の入れ忘れもすぐに判明

画像:保冷ボックス

(2)クラウドサーバー上で情報を可視化

  • ・管理者が複数拠点の情報を一元的に把握可能
  • ・エラー情報をパナソニックと共有し、ボックスの修理などスムーズなアフターサービス対応が可能
  • ・稼働状況把握による保冷ボックスの効率運用が可能

画像:情報を可視化1

画像:情報を可視化2

※医薬品向け保冷ボックス VIXELL ウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/business/vixell/

Translate »