商船三井/常石造船、三井 E&S 造船とアンモニアを燃料とするネットゼロ・エミッション外航液化ガス輸送船の建造に向けた共同開発を開始 グリーン物流(環境) 2023.06.17 アンモニアを燃料とするネットゼロ・エミッション外航液化ガス輸送船の建造に向けた共同開発を開始 株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区)、常石造船株式会社(社長:奥村幸生、本社:広島県福山市)および三井 E&S 造船株式会社(社長:船津勇、本社:東京都中央区)の 3 社は、アンモニアを燃料とする外航液化ガス輸送船(以下「本船」)の建造に向けた共同開発を開始しました。 本船は燃焼時に CO2 を排出しないアンモニアを燃料として使用可能な主機関を搭載した、中型アンモニア・LPG 輸送船です。貨物として積載したアンモニアの一部を燃料として使用し、航海中の CO2 排出量ネットゼロを実現することを目標としています。また、本船はアンモニア国際海上輸送の過半を担う船型であり、主要なアンモニア・LPG の出荷・受入港への入港が可能かつ多様な航路への投入が見込める汎用性の高い船型です。今後共同開発、設計を進め、「商船三井グループ 環境ビジョン 2.1」で目標としている「ネットゼロ・エミッション外航船」の 1 番船として 2026 年頃の竣工・運航開始を予定しています。 脱炭素化の流れの中で、次世代のクリーンエネルギーとして世界的なアンモニアへの関心が高まっており、海事産業においてもアンモニアを燃料として戦略的に活用しようという動きが加速しています。アンモニアの舶用燃料および海上輸送に対するニーズの増加が見込まれるなか、3 社はネットゼロ・エミッション外航船によるクリーンな海上輸送ソリューションを提供し、脱炭素化の実現に向けた社会全体の取り組みの一翼を担ってまいります。 [本船概要]全長: 約 180m全幅: 約 30m型深: 約 19m積載容量: 約 40,000m3主機: 三井-MAN B&W 製アンモニア燃料2ストロークエンジン S60 型(開発中) [三社概要]株式会社商船三井設立: 1884 年 5 月本社所在地: 東京都港区虎ノ門 2 丁目 1 番 1 号代表者: 代表取締役社長 橋本 剛事業内容: 海運業など 常石造船株式会社設立: 2011 年 1 月(創業 1917 年 7 月)本社所在地: 広島県福山市沼隈町常石 1083 番地代表者: 代表取締役社長執行役員 奥村 幸生事業内容: 船舶の建造、修繕 三井 E&S 造船株式会社設立: 2018 年 4 月(創業 1917 年 11 月)本社所在地: 東京都中央区築地 5 丁目 6 番 4 号代表者: 代表取締役社長 船津 勇事業内容: 設計エンジニアリングサービス、舶用機器、操船システム、DX・モニタリング、技術支援など