商船三井/ダイナミック ポジショニング(自動船位保持)訓練を開講 物流全般 2023.06.17 ダイナミック ポジショニング(自動船位保持)訓練開講~海洋開発関連特殊船の訓練に対応可能な第三者機関認証を得た日本初のトレーニングセンター~ 2022年06月07日 株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)およびMOLマリン&エンジニアリング株式会社(社長:中島孝、本社:東京都港区、以下「MOLMEC」)は、商船三井本社ビルロビー階に自動船位保持装置(Dynamic Positioning System、以下「DPS」)を有するダイナミックポジショニング(以下「DP」)シミュレーター(註1)を設置し、同シミュレーターを活用した訓練を開講しました。 本訓練施設は、The Nautical Institute(本部:イギリス、以下「NI」、読み:ノーティカル インスティチュート、註2)の認証を得た日本初のトレーニングセンターとして以下の訓練を提供します。DPオペレーター(以下「DPO」)資格取得に必須であるトレーニング修了証書を発行することが可能となっています。 DP Induction Course : DP操船の基本コースDP Simulator Course : DP操船の応用コースDP Sea Time Reduction Course : DP船乗船履歴を短縮するコースDP Revalidation Course : DPO Certificateの更新に必要な履歴短縮コースDP Vessel Maintenance Course : DPの船上での保守コース ダイナミック ポジショニング シミュレーター (240°ビュー) DP操船の基本コース教室 MOLMECは、国際ケーブル・シップ株式会社(社長:小野宏二、本社:神奈川県川崎市、以下「KCS」、註3)が保有するケーブル敷設船の船舶管理と運航を担っており、乗組員をはじめとする関係技術者のDP操作関連の訓練を自営化します。更に、商船三井グループ内にとどまらず広く洋上風力発電や海洋開発の特殊船などお客様のニーズに応じたトレーニングを提供します。 また、本シミュレーターを活用し、各種港湾整備や航路安全対策、今後重要性が増す洋上風力発電関連事業などに貢献し、地球の環境負荷低減に寄与します。 海底ケーブル敷設船(写真提供:国際ケーブル・シップ(株)) SOV(洋上風力メンテナンス支援船) (註1) 2022年3月14日付プレスリリース「ダイナミック ポジショニング(自動船位保持)シミュレーターを商船三井本社に導入~海底ケーブル敷設船や洋上風力発電事業をはじめ様々な海洋開発関係特殊船の訓練に対応~」をご参照下さい。 (註2) NIとはDPを操作するためのオペレーター資格を発行する一つの機関であり、NIが発行する資格は国際的に認められています。 (註3) 国際ケーブル・シップ株式会社は、国際間通信網である海底ケーブルの敷設・保守に携わっており、また、その高度な技術を生かし、観測、資源探査分野に加え、再生可能エネルギー向け電力ケーブル敷設作業に取り組んでいます。ケーブル敷設船は海底ケーブルを安全・正確に敷設するためにDPSを有しており、MOLグループは長年にわたりKCSと共にこのDPSを活用した操船技術と経験を蓄積してきました。トレーニングの開発や安全基準の策定には、この長年の技術と経験を活かしています。HP URL:https://www.k-kcs.co.jp/ 【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題】 商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value 安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供」「Environment 海洋・地球環境の保全」「Innovation 海の技術を進化させるイノベーション」にあたる取り組みです。 【関連する洋上風力発電事業領域】