アイリスプロダクト/「南相馬工場」を竣工 SCM・製造拠点 2023.06.17 アイリスプロダクト「南相馬工場」竣工 産業回復による福島県の震災復興を目指す アイリスグループの株式会社アイリスプロダクト(本社:宮城県仙台市、代表取締役会長:大山 健太郎、以下、アイリスプロダクト)は、福島県南相馬市復興工業団地内に建設していた「南相馬工場」が完成し、本日、竣工式を執り行いましたので、お知らせします。 アイリスプロダクトは、アイリスグループの復興支援事業の一環として、東日本大震災および福島原発事故により、深刻な被害を受けた福島県浜通りにおける産業振興と雇用の創出を目指して、同工場の新設に着手しました。 同工場では、人工芝や建材用平板・波板、脱酸素剤やパックごはん用トレーなどを製造することで、アイリスグループ全体の物流を一層円滑化し、リードタイムを短縮します。特に人工芝については、同工場とアイリスソーコー株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:大山富生)の大分工場の東西2拠点体制による生産量アップと流通力強化により、国内スポーツ事業の一層の拡大にも貢献します。 さらに、アイリスプロダクトは、同工場内の製造ラインの自動化を進め、地元企業におけるロボット導入支援や福島ロボットテストフィールドの活用に取り組み、国家プロジェクトである福島イノベーション・コースト構想の推進にも貢献していきます。 アイリスプロダクトは今後もアイリスグループの復興支援の取り組みである「3.11プロジェクト」を通じて東北支援を続けていきます。 【経済産業省 東北経済産業局 局長 平井 淳生様より】 東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故から今年で11年となりました。被災地域の復興には、被災した地元企業の活動の再開とともに、全国から新しい活力を得ることが重要でございます。このたびのアイリスグループの工場新設は、まさに、南相馬市をはじめ福島県浜通り地域の復興と活性化に大きく寄与するものだと期待しているところであります。 【福島県 副知事 井出 孝利様より】 大山会長の「福島の復興に貢献したい」という熱い想いがまた一つ、この新工場の竣工により形になったものと受け止めております。新工場は、最新鋭の生産設備が導入されるとともに、特定の製品だけでなく、幅広い製品を生産できる複合工場となっており、本県における産業の振興と地域経済の更なる活性化につながるものと心から期待しております。 【株式会社アイリスプロダクト 代表取締役会長 大山 健太郎より】 被災地の人口減少が激しいなか、様々な復興活動や提言を行って参りましたが、核となる工場・企業の進出の遅れを実感していました。今回、アイリスプロダクトのものづくりで福島の復興に繋げたいという想いで、この工場を立ち上げました。人手不足を心配しておりましたが、おかげ様で多くのご応募を頂きました。これからも新卒採用を中心にしっかりと雇用を創出して参りますので、ご支援のほど宜しくお願いいたします。 ■「株式会社アイリスプロダクト」概要設立日 :2019年6月資本金 :1,000万円代表者 :代表取締役会長 大山 健太郎所在地 :宮城県仙台市青葉区中央二丁目1番7号事業内容:人工芝、脱酸素剤、建材用平板・波板などの製造売上計画:50億円 ■アイリスプロダクト「南相馬工場」概要総投資額 :60億円敷地面積 :22,209㎡(建築面積:16,561㎡)工事着工 :2021年1月稼働予定 :2022年5月20日より順次稼働予定新規雇用人数:80名 ※本格稼働時の人数生産アイテム:人工芝、建材用平板・波板、脱酸素剤、 ■主要製造品目 ■アイリスプロダクト「南相馬工場」の様子 <アイリスグループの福島県における復興支援事業>■南相馬市(小高区)2017年:㈱舞台ファームと㈱紅梅夢ファームの共同事業で「営農再開支援事業」を開始。 ∟南相馬市小高区で避難指示解除(2016年7月)後、11haの農地で初の主食用米の稲作。 ∟生産されたお米は、舞台アグリイノベーション㈱が全量買取し、アイリスフーズ㈱が 「南相馬産パックごはん」として販売。 連携農地:2017年11ha、2018年27ha、2019年32ha、2020年36ha、2021年48haへ拡大。2021年:南相馬市役所にDX清掃ロボットWhiz iを寄贈 南相馬市立原町第三小学校にDX清掃ロボットWhiz iを導入2022年:株式会社アイリスプロダクト南相馬工場竣工 ■浪江町2017年:㈱舞台ファームが浪江町と「包括連携協定」を締結。2018年:「藤橋地区」農業者と連携し「米のテスト栽培」を開始。2019年:㈱舞台ファームが直接農地(4.8ha)を借入れ。 ∟生産されたお米は舞台アグリイノベーション㈱が全量買取。 福島舞台ファーム㈱を設立し地元企業として農業者支援、農業生産を開始。2020年:南棚塩地区の農地も借入し、約30haへ拡大。 GPS付田植え機やドローンなど最新鋭の機材を投入し効率化推進。 ■双葉町2019年:㈱舞台ファームが双葉町と「包括連携協定」を締結。 地元農業者との営農再開ビジョン策定に参画。2020年:地元農業者との営農再開ビジョンを策定。5地区に拡大。 <3.11プロジェクト概要> 東日本大震災発生11年目となる2022年3月11日に、改めて東北支援をプロジェクト化して立上げ推進することで、残る東北の地域課題解決と経済活性を目指します。多くの支援活動が10年を区切りに終了する中、アイリスグループは、これからも東北を愛し、ともに成長することを宣言し、この活動を推進します。