名鉄運輸/売上高は前年比2・7%増、経常利益は前年比15・5%減(2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2022年3月期 115,110 2.7 3,144 △13.2 3,179 △15.5 1,950 △26.82021年3月期 112,055 △4.3 3,623 △23.2 3,762 △22.4 2,665 △12.6(注) 包括利益 2022年3月期 2,112 百万円 ( △31.8%) 2021年3月期 3,096 百万円 ( 2.7%) (略) 1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が進み、個人消費が伸びることによる景気の改善が期待されましたが、新たな変異株による急速な感染が世界的に広がり、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置をはじめとする感染防止対策が繰り返し発出されるなど、回復の兆しを見せかけていた経済に影響を与え、またロシアによるウクライナ侵攻が輸出入へ大きな影響を与えるなど、経営環境は依然として厳しい状況で推移いたしました。物流業界におきましては、当初は巣ごもり需要による食料品等の輸配送が堅調であったものの、外食産業やコロナ特需後の家電製品、また半導体の供給不足による自動車等の工業製品などが、幅広くサプライチェーンを巻き込みながら物量減少となり、また燃料価格の高騰により業界全体としてもコロナ禍以前の業績に戻るまでには至りませんでした。このような状況の中、当社グループは、本年度より「Connect、Support & Innovate」のスローガンのもと「名鉄運輸グループ中期経営計画2023」をスタートさせ、当社の主力である特積事業と区域、倉庫事業などとの融合やDX化を推進するほか、コロナ禍においても物流を止めることのないよう感染予防対策を講じ、当社に関係する全ての皆さまの健康と安全を最優先に通常業務を継続し、お客様からの輸送需要に応えてまいりました。営業面では、新型コロナウイルス感染症の影響により訪問営業に一部制約を受けましたが、簡易送り状発行システム導入への切替交渉や営業支援システムの改良による業務効率化など、新規顧客の開拓や既存顧客に対する積極的な営業活動をすることで貨物取扱量の確保に努めました。また、輸送ネットワーク強化の一環として、2021年4月には千葉県野田市の「野田支店」のホーム延長、続いて8月には埼玉県春日部市に「春日部流通センター」を開業し、業務の効率化や働きやすい職場環境づくりと、お客様の利便性向上を図りました。また9月には愛知県江南市に当社小牧支店の移転先にあたる物流拠点「名鉄トラックターミナル中部」の建設が2023年春のオープンに向けて動き始めております。業務面では、輸送量に見合った適正戦力を鑑みた減便施策、継続雇用社員による幹線運行の自社化を進め、運送委託費削減などコストコントロールに努めました。また、全国各地においてNXグループの日本通運株式会社とは、幹線・集配業務の協業推進による経営資源の有効活用及び業務の効率化を進め連携を強化しました。さらに、グループ全社を挙げて運転事故、商品事故、労災事故撲滅による品質向上への活動を継続的に行ってまいりました。以上の結果、当社グループの当連結会計年度における業績は、売上高は前期比2.7%増の115,110百万円、燃料費の増加により営業利益は前期比13.2%減の3,144百万円、経常利益は前期比15.5%減の3,179百万円、株式売却益を計上した前期からの反動により親会社株主に帰属する当期純利益については、前期比26.8%減の1,950百万円となりました。 (略)