日本郵船/液化CO2の海上輸送用貨物タンクシステムが 船級認証を取得 物流全般 2023.06.17 液化CO2の海上輸送用貨物タンクシステムが 船級認証を取得 2022年04月06日 常温で液化CO2を輸送可能な画期的な貨物タンクシステム 当社関連会社のKnutsen NYK Carbon Carriers AS (クヌッツェン・エヌワイケイ・カーボン・キャリアーズ、以下「KNCC社」)は、液化した二酸化炭素(CO2)を常温で輸送・貯留可能な貨物タンクシステムであるPCO2® tank systemについて、4月5日にノルウェー船級協会のDNVから船級認証を取得しました。液化CO2を常温で海上輸送・貯留可能な貨物タンクシステムが船級認証を取得するのは世界初となります。 将来的なCCUSバリューチェーン(注1)の拡大には、輸送効率を最大化するためにより大きな船舶が必要になります。PCO2® tank system のコンセプトは、液化CO2を常温(0〜10°C)の範囲で且つ高圧下(35〜45バール)で輸送することによって、CCUSバリューチェーン全体を通じて発生するコストを削減しつつ、液化CO2を低圧下や中圧下で輸送するコンセプトの船舶よりもさらに大型の船型で輸送することを可能とするものです。 さらに、常温高圧で輸送することは、液化CO2の輸送から海底や地底への注入に至るまで、液化CO2の圧力、温度、状態を比較的均一に保つことが可能で、CCUSバリューチェーン上における取り扱いがより容易になり、こちらによってもCCUSバリューチェーン全体を通じて掛かるコストを削減できるといった利点があります。 PCO2® tank systemを備えた液化CO2輸送船のイメージ 今後、KNCC社は液化CO2輸送船の運航を早期に実現し、CCUSバリューチェーンへの参画を目指します。 証書授与式左から)Knut Ørbeck-Nilssen:DNV Maritime CEOTrygve Seglem(トリグべ・セグレム):Knutsen Groupオーナー 、 KNCC社取締役副会長Svein Steimler(スヴェイン・スタイムラー): NYK Group Europe Ltd.社長兼CEO 、日本郵船株式会社常務執行役員、KNCC社取締役会長Anders Lepsøe(アンダース・レプソー):KNCC社CEOPer Lothe:KNCC社テクニカルアドバイザー 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。 ※NYKグループESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。 NYKグループESGストーリー ※※NYKグループESGストーリー2022「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループESGストーリー 2022」を発表 (注1) CCUSバリューチェーンCCUSとは「Carbon capture, utilization and storage」の略で、CO2の回収・利用・貯留を指しています。火力発電所や工場などから排出されるCO2を回収し、作物、化学薬品、建設資材などの生産工程で利用するか、安定した地下の地層に貯留を行います。その過程で液化CO2輸送船が重要な役割を果たします。 KNCC社の概要 本社所在地:ノルウェー・ハウゲスン事業内容 :液化CO2輸送船および貯留技術の研究開発、液化CO2の海上輸送・貯留事業に関する新規事業開拓およびマーケティング出資比率 :日本郵船 50%、Knutsen Group 50% CEO :Anders LepsøeWebsite: https://www.kn-cc.com 関連プレスリリース 2022年1月18日発表 : 日本郵船とノルウェー・Knutsen Groupが 液化CO2輸送・貯留事業の新会社設立 2021年11月9日発表 : 三菱造船と日本郵船がCO2輸送技術の共同開発に合意
2022年04月06日 常温で液化CO2を輸送可能な画期的な貨物タンクシステム 当社関連会社のKnutsen NYK Carbon Carriers AS (クヌッツェン・エヌワイケイ・カーボン・キャリアーズ、以下「KNCC社」)は、液化した二酸化炭素(CO2)を常温で輸送・貯留可能な貨物タンクシステムであるPCO2® tank systemについて、4月5日にノルウェー船級協会のDNVから船級認証を取得しました。液化CO2を常温で海上輸送・貯留可能な貨物タンクシステムが船級認証を取得するのは世界初となります。 将来的なCCUSバリューチェーン(注1)の拡大には、輸送効率を最大化するためにより大きな船舶が必要になります。PCO2® tank system のコンセプトは、液化CO2を常温(0〜10°C)の範囲で且つ高圧下(35〜45バール)で輸送することによって、CCUSバリューチェーン全体を通じて発生するコストを削減しつつ、液化CO2を低圧下や中圧下で輸送するコンセプトの船舶よりもさらに大型の船型で輸送することを可能とするものです。 さらに、常温高圧で輸送することは、液化CO2の輸送から海底や地底への注入に至るまで、液化CO2の圧力、温度、状態を比較的均一に保つことが可能で、CCUSバリューチェーン上における取り扱いがより容易になり、こちらによってもCCUSバリューチェーン全体を通じて掛かるコストを削減できるといった利点があります。 PCO2® tank systemを備えた液化CO2輸送船のイメージ 今後、KNCC社は液化CO2輸送船の運航を早期に実現し、CCUSバリューチェーンへの参画を目指します。 証書授与式左から)Knut Ørbeck-Nilssen:DNV Maritime CEOTrygve Seglem(トリグべ・セグレム):Knutsen Groupオーナー 、 KNCC社取締役副会長Svein Steimler(スヴェイン・スタイムラー): NYK Group Europe Ltd.社長兼CEO 、日本郵船株式会社常務執行役員、KNCC社取締役会長Anders Lepsøe(アンダース・レプソー):KNCC社CEOPer Lothe:KNCC社テクニカルアドバイザー 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。 ※NYKグループESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。 NYKグループESGストーリー ※※NYKグループESGストーリー2022「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループESGストーリー 2022」を発表 (注1) CCUSバリューチェーンCCUSとは「Carbon capture, utilization and storage」の略で、CO2の回収・利用・貯留を指しています。火力発電所や工場などから排出されるCO2を回収し、作物、化学薬品、建設資材などの生産工程で利用するか、安定した地下の地層に貯留を行います。その過程で液化CO2輸送船が重要な役割を果たします。 KNCC社の概要 本社所在地:ノルウェー・ハウゲスン事業内容 :液化CO2輸送船および貯留技術の研究開発、液化CO2の海上輸送・貯留事業に関する新規事業開拓およびマーケティング出資比率 :日本郵船 50%、Knutsen Group 50% CEO :Anders LepsøeWebsite: https://www.kn-cc.com 関連プレスリリース 2022年1月18日発表 : 日本郵船とノルウェー・Knutsen Groupが 液化CO2輸送・貯留事業の新会社設立 2021年11月9日発表 : 三菱造船と日本郵船がCO2輸送技術の共同開発に合意