ニチレイロジグループ/国内30拠点における入庫車両接車時間の完全予約制を開始 物流システム 2023.06.17 国内30拠点における入庫車両接車時間の完全予約制開始のお知らせ(トラックバース予約システム) ニチレイロジグループは、「トラックドライバー2024年問題」の要因の一つであるトラック待機問題の緩和・解消を図るため、「トラックバース予約システム」(以下、本システムという)を利用し、国内30拠点における入庫車両接車時間の完全予約制を開始しましたので、お知らせいたします。 トラック待機問題とは、乗務員が物流センターで荷下ろしや積込を行うまでに長時間待機・拘束されている問題のことで、社会的な課題となっています。物流センターに到着した順番で入出庫対応をしていることが一因であり、乗務員は少しでも早い順番を確保しようと物流センターの営業開始時間より前に到着するため、長時間の待機が発生しています。一方、物流センター側では、トラックバースが限られていることもあり、朝方など到着車両が集中する時間帯には車両台数が入出庫作業の処理能力を超えてしまうため、待機車両の発生につながっております。 当社グループが利用拡大を推進している本システムは、物流センターごとに設定された時間帯別の接車可能枠に対して、トラック側(荷主や運送会社)が入庫希望時間を予約できる仕組みで、順番確保のための待機が不要になります。あわせて、トラック側から積荷明細(運送依頼書や送り状など)を物流センター側へ事前に送付することで、これまでトラック到着後に行っていた運送会社やオーダーの照合を前もって実施できるようになり、到着からトラックバースへの誘導をスムーズに行うことが可能になります。 本システム安定稼働済みの物流センターでは、完全予約制導入前は約7割の車両に2時間以上の待機が発生しておりましたが、導入後は9割以上の車両の待機時間を30分以内に短縮することができました。あわせて、深夜・早朝時間帯の待機車両の削減、物流センター周辺における駐車車両の削減、そしてバース接車時間の確認連絡が減少したことにより受付事務の負荷軽減にも効果が出ております。 〈導入前後の物流センター周辺の待機車両状況〉 今後もニチレイロジグループは、荷主・運送会社との連携のもと、本システムの活用などを通じて社会課題の解決に取り組んでまいります。 <入庫車両接車時間の完全予約制導入拠点>ロジスティクス・ネットワーク:品川DC・東扇島DC・船橋DC(第1)・船橋DC(第2)・入間DC・杉戸DCニチレイ・ロジスティクス北海道:札幌西DC・石狩DCニチレイ・ロジスティクス東北:仙台DC・盛岡DCニチレイ・ロジスティクス関東:大井DC・東京DC・平和島DC・横浜南DCキョクレイ:中井DCニチレイ・ロジスティクス東海:名古屋みなとDC・春日DC・小牧DC・三重DCニチレイ・ロジスティクス関西:大阪埠頭DC・大阪新南港DC・咲州DC・梅町DC・北港DC・高槻DC・桜島DCニチレイ・ロジスティクス中四国:広島DCニチレイ・ロジスティクス九州:福岡東浜DC・箱崎埠頭DC・鳥栖DC※小口や路線便などの一部車両は予約対象外※その他17拠点で「トラックバース予約システム」の一部機能の運用中