日本郵船/「IEプロバイダー認証」の最高評価を獲得 物流全般 2023.06.17 本邦初「IEプロバイダー認証」の最高評価を獲得 2022年03月30日 日本海事協会が船舶の重大事故防止に関する当社の革新的取り組みを認証 3月29日、当社は、一般財団法人 日本海事協会(以下、「ClassNK」)から、革新的な取り組みを評価するInnovation Endorsement(イノベーション エンドースメント、以下、「IE」)のプロバイダー認証において、最高評価となるクラスS(注1)を取得しました。当社がフィリピンに設立した船舶の機関プラント遠隔診断・監視を行う施設であるRemote Diagnostic Center(リモート ダイアグノスティック センター、以下、「RDC」)(注2)の取り組みおよび、同取り組みを創出した当社の組織体制が評価されました。当社はClassNKによる2020年の本制度導入後、IEプロバイダー認証クラスSを取得した初の企業・団体となります。 左から一般財団法人 日本海事協会 坂下 広朗 会長日本郵船株式会社 小山 智之 専務執行役員※撮影時のみマスクを外しています 今回のClassNKによる「IEプロバイダー認証」の審査では、ISO56002(注3)に準拠した運用手順に加え、RDCでの監視体制や遠隔診断の精度の高さについても高評価を受けました。RDCではSIMS(注4)搭載船約200隻の機関プラントをAI(人工知能)で常時遠隔監視・診断する”異常検知システム”を始めとした先進的な船舶管理手法を運用しています。また同センターでは、機関プラントの専門知識を持った海技者(エキスパート)がAIの検知結果を精査し、修理・点検等の対応が必要と判断した場合は、各種データと異常の原因推定などの情報を速やかに本船と船舶管理会社に展開し、現場の迅速な対応を促します。この様なAIの検知結果だけでは判断しきれない点を人間(エキスパート)が補完して、現場により確度の高い情報を提供するExpert-in-the-Loop(エキスパート イン ザ ループ)構想の下、船舶の重大事故防止を図っています。 今後当社は、先進的な船舶管理手法を業界内でスタンダード化することも目標に掲げ、さらなる研究開発と普及活動を進めます。また、将来的には同センターを「自律運航船の遠隔監視制御を担うコントロールセンター」へ発展させることを目指します。 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、RDCの活用による安全・効率運航の追求、また、RDCの活動にとどまらず、今後も「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 ※※NYKグループESGストーリー2022「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。 「NYKグループESGストーリー 2022」を発表 (注1)IEの各認証、クラスについてIEは、持続可能な社会の実現に向け、ESGに配慮した経営やSDGs追求を進める上での課題を解決するための革新的な取り組みを認証するClassNKのサービスです。対象によって3つに分類されます。 ① ノーテーション: 船舶に対する認証。船舶の価値向上をサポートする。② P&S認証: 製品・ソリューションに対する認証。革新的な機能について第三者機関としての知識・経験に基づき審査、確認を行い、証明書を発行することで、製品やサービスの展開をサポートする。③ プロバイダー認証: 革新的な取り組みを行う組織に対する認証。組織のイノベーション創出活動状況により以下の3種類のクラスに分けられます。 クラスC(イノベーションを行うための組織の方針や体制が確立されている) クラスD(具体的なイノベーション活動が行われている) クラスS(イノベーションが持続的に行われると共に、その成果がビジネスに実装されている) 詳細は以下、ClassNKのホームページよりご覧いただけます。https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html (注2)RDC(Remote Diagnostic Center)SIMS搭載船の機関プラントを24時間遠隔で診断・監視する施設。2020年8月、フィリピンのNYK-Fil Maritime E-Training Inc.(船員研修所)内に開設。 (注3) ISO560022019 年に発行されたイノベーション・マネジメントシステムの国際規格。 (注4) SIMS「SIMS(Ship Information Management System)」運航船のエンジンや各種装置に搭載したセンサーなどからデータを収集し、燃料消費用量の最適化(CO2削減)や安全運航に活用する当社グループが開発したシステム。SIMSにより運航状態や燃費性能に関するデータを船と陸の間でタイムリーに共有、分析できるため、より効率的な運航や配船が可能となる。https://www.nyk.com/esg/technology/example/#anc-0 関連プレスリリース 2021年5月14日発表 : CBM実現に向けた共同研究の成果が日本海事協会の 「ガイドライン第2版」に採用 2021年4月28日発表 : 国交省選定 日本海事協会との技術開発プロジェクトが完了 2020年10月28日発表 : LNG燃料自動車船”SAKURA LEADER”が、世界初となる”Digital Smart Ship(DSS)” ノーテーションを取得 2020年8月21日発表 : 当社運航船の機関プラント監視センターをマニラに開設 2019年11月22日発表 : 機関プラント自律化へ、次世代CBMの検証開始
2022年03月30日 日本海事協会が船舶の重大事故防止に関する当社の革新的取り組みを認証 3月29日、当社は、一般財団法人 日本海事協会(以下、「ClassNK」)から、革新的な取り組みを評価するInnovation Endorsement(イノベーション エンドースメント、以下、「IE」)のプロバイダー認証において、最高評価となるクラスS(注1)を取得しました。当社がフィリピンに設立した船舶の機関プラント遠隔診断・監視を行う施設であるRemote Diagnostic Center(リモート ダイアグノスティック センター、以下、「RDC」)(注2)の取り組みおよび、同取り組みを創出した当社の組織体制が評価されました。当社はClassNKによる2020年の本制度導入後、IEプロバイダー認証クラスSを取得した初の企業・団体となります。 左から一般財団法人 日本海事協会 坂下 広朗 会長日本郵船株式会社 小山 智之 専務執行役員※撮影時のみマスクを外しています 今回のClassNKによる「IEプロバイダー認証」の審査では、ISO56002(注3)に準拠した運用手順に加え、RDCでの監視体制や遠隔診断の精度の高さについても高評価を受けました。RDCではSIMS(注4)搭載船約200隻の機関プラントをAI(人工知能)で常時遠隔監視・診断する”異常検知システム”を始めとした先進的な船舶管理手法を運用しています。また同センターでは、機関プラントの専門知識を持った海技者(エキスパート)がAIの検知結果を精査し、修理・点検等の対応が必要と判断した場合は、各種データと異常の原因推定などの情報を速やかに本船と船舶管理会社に展開し、現場の迅速な対応を促します。この様なAIの検知結果だけでは判断しきれない点を人間(エキスパート)が補完して、現場により確度の高い情報を提供するExpert-in-the-Loop(エキスパート イン ザ ループ)構想の下、船舶の重大事故防止を図っています。 今後当社は、先進的な船舶管理手法を業界内でスタンダード化することも目標に掲げ、さらなる研究開発と普及活動を進めます。また、将来的には同センターを「自律運航船の遠隔監視制御を担うコントロールセンター」へ発展させることを目指します。 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、RDCの活用による安全・効率運航の追求、また、RDCの活動にとどまらず、今後も「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 ※※NYKグループESGストーリー2022「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。 「NYKグループESGストーリー 2022」を発表 (注1)IEの各認証、クラスについてIEは、持続可能な社会の実現に向け、ESGに配慮した経営やSDGs追求を進める上での課題を解決するための革新的な取り組みを認証するClassNKのサービスです。対象によって3つに分類されます。 ① ノーテーション: 船舶に対する認証。船舶の価値向上をサポートする。② P&S認証: 製品・ソリューションに対する認証。革新的な機能について第三者機関としての知識・経験に基づき審査、確認を行い、証明書を発行することで、製品やサービスの展開をサポートする。③ プロバイダー認証: 革新的な取り組みを行う組織に対する認証。組織のイノベーション創出活動状況により以下の3種類のクラスに分けられます。 クラスC(イノベーションを行うための組織の方針や体制が確立されている) クラスD(具体的なイノベーション活動が行われている) クラスS(イノベーションが持続的に行われると共に、その成果がビジネスに実装されている) 詳細は以下、ClassNKのホームページよりご覧いただけます。https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html (注2)RDC(Remote Diagnostic Center)SIMS搭載船の機関プラントを24時間遠隔で診断・監視する施設。2020年8月、フィリピンのNYK-Fil Maritime E-Training Inc.(船員研修所)内に開設。 (注3) ISO560022019 年に発行されたイノベーション・マネジメントシステムの国際規格。 (注4) SIMS「SIMS(Ship Information Management System)」運航船のエンジンや各種装置に搭載したセンサーなどからデータを収集し、燃料消費用量の最適化(CO2削減)や安全運航に活用する当社グループが開発したシステム。SIMSにより運航状態や燃費性能に関するデータを船と陸の間でタイムリーに共有、分析できるため、より効率的な運航や配船が可能となる。https://www.nyk.com/esg/technology/example/#anc-0 関連プレスリリース 2021年5月14日発表 : CBM実現に向けた共同研究の成果が日本海事協会の 「ガイドライン第2版」に採用 2021年4月28日発表 : 国交省選定 日本海事協会との技術開発プロジェクトが完了 2020年10月28日発表 : LNG燃料自動車船”SAKURA LEADER”が、世界初となる”Digital Smart Ship(DSS)” ノーテーションを取得 2020年8月21日発表 : 当社運航船の機関プラント監視センターをマニラに開設 2019年11月22日発表 : 機関プラント自律化へ、次世代CBMの検証開始