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エーアイテイー/経常利益は前年比64・7%増(2022年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2022年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            営業収益   営業利益  経常利益 当期純利益

2022年2月期第3四半期 44,282 31.6   2,957 76.0  3,154 64.7  1,993 55.1
2021年2月期第3四半期 33,641 △4.0  1,679 12.8   1,915 7.1  1,285 5.0
(注) 包括利益 2022年2月期第3四半期 2,306百万円 (75.5%) 2021年2月期第3四半期 1,314百万円 (30.5%)

(略)

(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、徐々に持ち直しの動きは見られるものの、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境としても、個人消費の低迷や海上コンテナ不足に加え、船舶の積載スペースの不足も重なり、依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社グループでは、新規顧客の開拓や既存顧客との取引深耕を図り、主に中国や東南アジアから日本への輸入海上輸送の貨物集荷に注力するとともに、安定的に国際貨物輸送を行うべく船会社と交渉を重ねながら、コンテナと積載スペースの確保に努めてまいりました。当第3四半期連結累計期間においては、巣ごもり消費の拡大から生活雑貨や家電製品等の取扱いは堅調な伸びを示し、アパレル関連製品の取扱いも僅かながらではありますが、回復基調に転じております。
また、海上コンテナの不足等から、当社グループで取扱う海上輸送の一部航路でも海上運賃が高騰し、依然として高い水準が続いており、当第3四半期連結累計期間の業績拡大、収益向上の追い風となりました。さらに、販売費及び一般管理費では、継続して見直しや削減を図ることにより、利益の創出に努めてまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における営業収益は44,282百万円(前年同期比31.6%増)と前年同期を大きく上回りました。また、営業収益が好調に推移したことにより、営業利益は2,957百万円(前年同期比76.0%増)、経常利益は3,154百万円(前年同期比64.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,993百万円(前年同期比55.1%増)といずれも前年同期を大幅に上回ることとなりました。

セグメント別の経営成績は次の通りであります。
なお、報告セグメントに含まれない事業セグメント「その他」では、第1四半期連結会計期間において、米国の現地法人「AIT International of America,Inc.」が清算結了したため、連結の範囲から除外しております。また、報告セグメントの「中国」では、「暖新国際貿易(上海)有限公司」が現在、解散及び清算に向けての準備を進めております。

①日本
当第3四半期連結累計期間では、断続的な緊急事態宣言の発出等により、社会経済活動が大きく制限され、個人消費にも大きな影響を与えて、景気の減速感も強まりを見せました。
このような厳しい環境下でありましたが、コロナ禍における巣ごもり消費が拡大を続ける中、一貫輸送の受注を増加させるべく営業活動に邁進し、加えて顧客へのサービス向上を図るべく、DXへの取り組みにも注力してまいりました。
その結果、海上輸送の取扱コンテナ本数は、輸入で205,579TEU(前年同期比2.2%増)、輸出入合計では215,709TEU(前年同期比2.0%増)と前年同期を上回りました。通関受注件数においても、子会社での受注が回復傾向にあり、113,029件(前年同期比6.8%増)と前年同期を上回る推移となりました。さらに、前述の数量の増加に加えて、海上コンテナの不足等による海上運賃の高騰は、営業収益、売上総利益を押し上げる大きな要因となりました。また、販売費及び一般管理費においては、継続して見直しを行うに留まらず、DXを活用し、自らの業務効率の改善にも取り組み、コストを圧縮することで更なる利益の創出を図ってまいりました。
以上のことから、日本における営業収益は36,913百万円(前年同期比36.7%増)と前年同期を上回り、セグメント利益は、売上総利益が大幅に増加したことに加え、人件費や営業活動における費用の抑制に努めたこと等で2,457百万円(前年同期比119.0%増)となりました。

②中国
アパレル関連の取扱いが低調な推移であることから、検品・検針等の付帯業務の受注は厳しい環境が続いておりますが、前年同期と比較して日本向け貨物の取扱量も回復し、中国国内での輸送関連の収益機会も増すこととなりました。
この結果、中国における営業収益は6,619百万円(前年同期比16.2%増)と前年同期を上回りました。一方でセグメント利益は、前第3四半期連結累計期間であった法定福利費の減免が無くなったこと等で費用が嵩んだ結果、466百万円(前年同期比5.3%減)となりました。

③その他
台湾子会社においては、貨物の取扱量及び収益は安定的に確保出来たものの、ベトナム子会社では、新型コロナウイルスの感染急拡大の影響から収益が低下することとなりました。また、ミャンマー子会社でも、新型コロナウイルス感染症や政情不安等の影響から収益が低下し、加えて米国子会社の清算もあって、営業収益は749百万円(前年同期比21.1%減)となり、セグメント利益は33百万円(前年同期比49.0%減)となりました。

(注)TEU(Twenty-foot Equivalent Unit、20フィートコンテナ換算)とは、海上コンテナの数量を表す単位で、20
フィートコンテナ1個分を1TEUと計算します。

(略)

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