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商船三井/ Vopak が香港洋上 LNG 受入基地向け FSRU の共同保有および操業に合意

物流全般 2023.06.17

商船三井と Vopak が香港洋上 LNG 受入基地向け FSRU の共同保有および操業に合意
2021 年 12 月 16 日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)と Royal VopakN.V.(社長: エルコ・ホークストラ、本社:オランダ、以下「Vopak 社」、註 1)は、商船三井が保有する世界最大の FSRU (註 2)「MOL FSRU Challenger」 (以下「本 FSRU」)の船主会社株式の 49.99%を Vopak 社が取得することについて合意しました。尚、本 FSRU は今後船名を「Bauhinia Spirit」(読み:バウヒニア スピリット)に変更予定です。商船三井と Vopak 社が共同保有することとなる新たな合弁会社は、Hong Kong LNG TerminalLimited(以下「HKLTL 社」、註 3)との長期傭船契約に基づいて、本 FSRU を香港洋上 LNG 受入基地(以下「本プロジェクト」、註 4)に投入すると共に、桟橋の保守・操業サービス、および港湾関連サービスを提供します。商船三井が積み重ねてきた FSRUを含む LNG 関連事業での豊富な実績と、Vopak 社が持つ桟橋保守・操業に関する知見を組み合わせることで、より一層信頼性の高いサービス提供を実現します。
本プロジェクトは、現在 HKLTL 社が進める桟橋の建設工事が最終段階を迎えており、2022年中頃の操業開始を予定しています。本 FSRU は今後香港南海上(ソコ群島東方)にて操業し、新界地区にあるブラックポイント火力発電所、およびラマ島にあるラマ火力発電所に天然ガスを供給します。商船三井は Vopak 社とともに、本プロジェクトを通じて、香港で初めての LNG 輸入ターミナル事業の実現、ひいては環境負荷の低いガス火力発電の比率を増加させることで、香港政府が掲げる大気環境改善目標の達成に貢献します。
加えて、商船三井と Vopak 社は、本プロジェクトでの協業を足掛かりにして、主要な舶用燃料供給地 の一つである香港において 、クリーン代替燃料である舶用LNG 燃料供給事業の研究および開発を深度化していきます。
商船三井 代表取締役社長 橋本剛は「Vopak 社の石油、化学製品および LNG のターミナルオペレーターとしての長年の経験や知識と、商船三井の持つ LNG 船やFSRU の運航に関わる知見を組み合わせることで理想的な補完関係を実現します。
両社による協業を通じ、本プロジェクトにおいて安全で信頼性の高い運用体制を構築できると確信しています。」と語っています。

Vopak 社の社長 エルコ・ホークストラは「商船三井とのパートナーシップをさらに強化し、香港におけるエネルギー転換政策に積極的に貢献していきたいと考えています。本プロジェクトは香港で成長が期待される LNG 市場に参入する絶好の機会であり、FSRU への投資を通じて LNG 事業に於けるサービスを多様化するという当社の戦略に合致するものです。」と述べています。
商船三井は、「商船三井グループ 環境ビジョン 2.1」(註 5)において、2030 年までに約 90 隻の LNG 燃料船を運航すること、および 2050 年までにグループ全体でネットゼロ・エミッションを達成することを掲げています。本プロジェクトへの参画や舶用 LNG 燃料供給事業の実現等を通じて、社会の温室効果ガス排出削減に貢献していきます。

【本 FSRU 概要】
全長:345.00 メートル
全幅:55.00 メートル
LNG 貯蔵能力:263,000 立方メートル
(註 1)Vopak 社は、オランダに本社を置く石油化学品等の独立系タンクターミナル運営会社の世界最大手。世界の主要戦略拠点を結ぶタンクターミナルのグローバルネットワークを構築・運営する。
(註 2)Floating Storage and Regasification Unit の略。浮体式 LNG 貯蔵再ガス化設備。
洋上で LNG を再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。
(註 3)香港地場電力会社である CLP Power Hong Kong Limited 子会社の Castle PeakPower Company Limited と同じく地場電力企業である The Hongkong ElectricCompany, Limited が Hong Kong LNG Terminal Limited 社を共同設立し、ターミナル桟橋および海底パイプライン新設・保有並びに FSRU 傭船を行う。
(註 4)本プロジェクトについては、2019 年 6 月 24 日付プレスリリース「香港洋上 LNG受入基地向けに「MOL FSRU Challenger」の長期傭船契約を締結」をご参照。
(註 5)商船三井グループ環境ビジョン 2.1 | 環境 | サステナビリティ | 商船三井 (disclosure.site)

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