日本郵船/バッテリーハイブリッドLNG燃料自動車専用船が竣工 グリーン物流(環境) 2023.06.17 世界初、バッテリーハイブリッドLNG燃料自動車専用船が竣工 2021年12月02日 当社とWallenius Lines(ワレニウス・ラインズ)が50%ずつ出資する欧州域内完成車輸送事業会社United European Car Carriers(以下「UECC」)は、11月26日、中国の江南造船(集団)有限責任公司(Jiangnan Shipyard(Group)Co.,Ltd.)からLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船(以下「本船」)の引き渡しを受けました。今後、本船は「AUTO ADVANCE」(オート・アドバンス)と命名され欧州域内の完成車輸送に従事します。 本船はLNGと重油を燃料とする二元燃料エンジンを搭載し、「AUTO ECO」、「AUTO ENERGY」に次ぐUECCとして3隻目のLNG燃料自動車専用船となります。また、本船はバッテリーハイブリッドシステムをLNG燃料自動車専用船としては世界で初めて採用しており、従来よりも効率的な主機関・発電機関の運転によって更なる燃費改善を図っています。 バッテリーハイブリットシステムは、主機により駆動する軸発電機とバッテリーを組み合わせて用いることで、効率良く船内電力を供給し環境負荷を低減させます。また、発電機不具合の際にはバッテリーから船内に給電することで電源喪失を回避し、安全な運航に寄与します。LNG燃料化とバッテリーハイブリッドシステムの搭載により、従来の重油焚き船に比べ、硫黄酸化物(SOx)については約90%、窒素酸化物(NOx)については約85%、二酸化炭素(CO2)については約25%の排出削減を見込めます。また、これにより本船はIMO(国際海事機関)のNOx 3次規制(注1)をクリアしています。 <本船概要>全長:169.10メートル全幅:28.00メートル総トン数:35,667トン最大積載自動車台数:3,661台建造造船所:江南造船(集団)有限責任公司船籍:マデイラ諸島 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、当社自動車輸送本部では「Sail GREEN」プロジェクト(注2)を掲げ、今後も当社グループの各拠点・各社の一連の環境バリューチェーンのネットワーク拡大を進め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※ NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 (注1) IMOのNOx 3次規制船舶からのNOx排出については、船舶からの海洋汚染等を防止する国際条約である海洋汚染防止条約(MARPOL条約)附属書Ⅵ(大気汚染防止)において規定されています。同附属書の規定により、北海やバルト海の大気汚染物質放出規制海域(ECA:Emission Control Area)では、2021年以降の建造船に搭載するディーゼルエンジンは、NOx1次規制値より80%以上NOx排出量を低減することが要求されます。 (注2)「Sail GREEN」プロジェクト従来の重油焚き船と比較しCO2排出量の少ないLNG燃料自動車専用船の投入を中心に、世界各地で展開する完成車ターミナルや、陸上輸送も含めた全輸送期間でCO2排出量低減を図り、お客様のサプライチェーンに還元していく、当社自動車輸送本部のプロジェクト名称。 Sail GREENロゴ 環境バリューチェーンのモデル例(横浜からベルギー経由ノルウェーまでの輸送) 各社概要 <Wallenius Lines>本社:スウェーデン ストックホルムCEO:Jonas Klebergウェブサイト:https://www.walleniuslines.com/ <United European Car Carriers>本社:ノルウェー オスロCEO:Glenn Edvardsenウェブサイト:https://www.uecc.com/ 関連プレスリリース 2021年6月15日発表: 12隻のLNG燃料自動車専用船を連続建造 2021年2月12日発表: 招商局南京金陵船舶とLNG燃料自動車専用船4隻の建造契約を締結 2020年10月28日発表:本邦初のLNG燃料自動車専用船 SAKURA LEADERが竣工 2016年9月30日発表: 世界初、LNG燃料の自動車専用船「AUTO ECO」が竣工
2021年12月02日 当社とWallenius Lines(ワレニウス・ラインズ)が50%ずつ出資する欧州域内完成車輸送事業会社United European Car Carriers(以下「UECC」)は、11月26日、中国の江南造船(集団)有限責任公司(Jiangnan Shipyard(Group)Co.,Ltd.)からLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船(以下「本船」)の引き渡しを受けました。今後、本船は「AUTO ADVANCE」(オート・アドバンス)と命名され欧州域内の完成車輸送に従事します。 本船はLNGと重油を燃料とする二元燃料エンジンを搭載し、「AUTO ECO」、「AUTO ENERGY」に次ぐUECCとして3隻目のLNG燃料自動車専用船となります。また、本船はバッテリーハイブリッドシステムをLNG燃料自動車専用船としては世界で初めて採用しており、従来よりも効率的な主機関・発電機関の運転によって更なる燃費改善を図っています。 バッテリーハイブリットシステムは、主機により駆動する軸発電機とバッテリーを組み合わせて用いることで、効率良く船内電力を供給し環境負荷を低減させます。また、発電機不具合の際にはバッテリーから船内に給電することで電源喪失を回避し、安全な運航に寄与します。LNG燃料化とバッテリーハイブリッドシステムの搭載により、従来の重油焚き船に比べ、硫黄酸化物(SOx)については約90%、窒素酸化物(NOx)については約85%、二酸化炭素(CO2)については約25%の排出削減を見込めます。また、これにより本船はIMO(国際海事機関)のNOx 3次規制(注1)をクリアしています。 <本船概要>全長:169.10メートル全幅:28.00メートル総トン数:35,667トン最大積載自動車台数:3,661台建造造船所:江南造船(集団)有限責任公司船籍:マデイラ諸島 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、当社自動車輸送本部では「Sail GREEN」プロジェクト(注2)を掲げ、今後も当社グループの各拠点・各社の一連の環境バリューチェーンのネットワーク拡大を進め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※ NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 (注1) IMOのNOx 3次規制船舶からのNOx排出については、船舶からの海洋汚染等を防止する国際条約である海洋汚染防止条約(MARPOL条約)附属書Ⅵ(大気汚染防止)において規定されています。同附属書の規定により、北海やバルト海の大気汚染物質放出規制海域(ECA:Emission Control Area)では、2021年以降の建造船に搭載するディーゼルエンジンは、NOx1次規制値より80%以上NOx排出量を低減することが要求されます。 (注2)「Sail GREEN」プロジェクト従来の重油焚き船と比較しCO2排出量の少ないLNG燃料自動車専用船の投入を中心に、世界各地で展開する完成車ターミナルや、陸上輸送も含めた全輸送期間でCO2排出量低減を図り、お客様のサプライチェーンに還元していく、当社自動車輸送本部のプロジェクト名称。 Sail GREENロゴ 環境バリューチェーンのモデル例(横浜からベルギー経由ノルウェーまでの輸送) 各社概要 <Wallenius Lines>本社:スウェーデン ストックホルムCEO:Jonas Klebergウェブサイト:https://www.walleniuslines.com/ <United European Car Carriers>本社:ノルウェー オスロCEO:Glenn Edvardsenウェブサイト:https://www.uecc.com/ 関連プレスリリース 2021年6月15日発表: 12隻のLNG燃料自動車専用船を連続建造 2021年2月12日発表: 招商局南京金陵船舶とLNG燃料自動車専用船4隻の建造契約を締結 2020年10月28日発表:本邦初のLNG燃料自動車専用船 SAKURA LEADERが竣工 2016年9月30日発表: 世界初、LNG燃料の自動車専用船「AUTO ECO」が竣工