デンカ/放熱シートの新規生産設備を渋川工場へ導入し、生産能力を約 2 倍に増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 5G・xEV 向け放熱シートの新規生産設備を渋川工場へ導入し、生産能力を約 2 倍に増強~電子材料の中核生産拠点と位置づけ、スペシャリティー事業をさらに強化~ デンカ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:今井 俊夫)は、渋川工場(群馬県渋川市)を電子材料の中核生産拠点と位置づけ、放熱シート(*)の新規生産設備を渋川工場へ導入し、生産能力を現在の約 2 倍に増強することを決定しました。当社は今後の車載・通信市場における放熱シートの需要拡大に対応するだけでなく、放熱材料をはじめとしたスペシャリティー事業をさらに強化いたします。当社の放熱シートは絶縁・放熱材料として車載製品・通信機器など様々な用途で使用されています。xEV などの車載電装機器や、5G を中心とする通信基地局などで放熱シートの需要はさらに拡大する見通しであることから、当社グループ企業である九州プラスチック工業株式会社(熊本県玉名市)から渋川工場への生産移管および新規設備導入による生産能力の増強を決定いたしました。渋川工場は 1951 年に塩化ビニル系樹脂の生産拠点として操業開始以降、時代のニーズに合わせて高熱伝導メタルベース基板をはじめとする放熱材料、半導体製造工程用仮固定テープ、アクリル系接着剤など電子材料を中心とした生産拠点に変化し、今年で操業 70 周年を迎えました。今後は自動生産プロセスの導入や、工場内にある研究開発部門を強化し、車載・通信で求められる高熱伝導・高耐熱・接触熱抵抗低減・高耐圧等を持ち合わせた次世代スペシャリティー製品の開発も行ってまいります。当社は今後も SDGs を羅針盤に、誰よりも上手にできる仕事で全ての人がより良く生きる世界をつくる、社会にとってかけがえのない企業を目指してまいります。 (*)放熱シート(「デンカ放熱シート」) シリコーン樹脂に機能性フィラーを高充填することで高い絶縁性や放熱性の機能を持たせたシート。その性能から車載製品や通信基地局など、様々な電子機器に使用されています。 1.投資概要・投資拠点:渋川工場(群馬県渋川市)・投資内容:放熱シート生産移管および生産能力の増強・投資金額:約 17 億円(見込)・稼働時期:2024 年度上期(予定)※本件による 2021 年度当社連結業績への影響はありません。 2.渋川工場 概要・所在地:群馬県渋川市中村 1135・従業員数:約 500 名・生産品目:高熱伝導メタルベース基板(デンカヒットプレート)放熱材料(デンカ放熱スペーサー、デンカ放熱グリース)熱陰極源(デンカ LaB6カソード、デンカ TFE、デンカエルミオン)半導体製造工程用仮固定テープ(エレグリップ)アクリル系構造用接着剤(ハードロック SGA)、補修・補強工法用アクリル系接着剤(ハードロック II)光硬化型接着剤(ハードロック OP/UV) 3.九州プラスチック工業株式会社 概要・所在地:熊本県玉名市中字大港 209-1・従業員数:約 120 名・事業:放熱シート、雨どい、ポリエチレン暗渠排水管など合成樹脂製品の製造