ニプロ/東洋紡と共同でCTAダイアライザの一貫生産工場を新設 SCM・製造拠点 2023.06.17 東洋紡株式会社と共同でCTAダイアライザの一貫生産工場を新設 -生産体制を強化、世界的な需要増に対応- ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:佐野 嘉彦、以下「当社」)は、東洋紡株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:竹内 郁夫、以下「東洋紡」)と共同で、当社 大館第7工場内に、CTA製(セルローストリアセテート)ダイアライザ(人工腎臓)の一貫生産工場を新設することを決定しました。世界で需要増が見込まれるダイアライザの増産に対応するため、2024年7月の稼働開始を目指し生産体制の強化を図ります。 ダイアライザとは、腎臓の機能低下により慢性腎不全となった患者が、人工透析により血液をろ過し、毒素を取り除くために利用する医療機器です。当社は、CTA製中空糸を、1980年代初めより東洋紡 岩国事業所(山口県岩国市)から大館工場に供給を受け、ダイアライザを製造してきました。このCTA製中空糸膜のダイアライザは、物質除去能と生体適合性に優れており、これまでも世界中で利用されてきました。 このたび東洋紡と共同で新設する工場では、前工程で東洋紡が原料から製造した中空糸をそのまま後工程で当社がダイアライザにまで加工、製品化します。両社の生産工程がスムーズに連携する一貫生産体制を構築することにより、生産効率の飛躍的な向上が可能です。 世界の人工透析患者数は今後も年率7%で増加が予想され、それに伴ってダイアライザの需要も増加が見込まれています。当社は東洋紡と緊密に連携し、ダイアライザを必要とする世界中の患者さまのニーズに幅広く応えてまいります。 ●新工場の概要所在地 : 秋田県大館市二井田字羽貫谷地8番地7(ニプロ 大館工場内)延床面積 : 約 31,000 ㎡ (ニプロ:15,000 ㎡、東洋紡:16,000 ㎡)構造(階数) : 鉄骨造(3 階建)生産品目 : 人工透析用 CTA ダイアライザ着工日 : 2021 年 7 月稼働日 : 2024 年 7 月(予定)設備投資額 : 約 170 億円雇用人数 : 80 名(予定)