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商船三井/TotalEnergies とフランス初となる LNG 燃料供給船の命名式典を実施

物流全般 2023.06.17

TotalEnergies と商船三井が
フランス初となる LNG 燃料供給船の命名式典を実施
~”Gas Vitality”と命名~

パリ, 2021 年 10 月 26 日 -フランスを拠点とする初めての LNG 燃料供給船が、建造先である中国の滬東中華造船(Hudong-Zhonghua Shipbuilding)で本日開催された式典にて、”GasVitality”と正式に命名されました。

この新造船は、世界的エネルギーメジャーのトタルエナジーズの船舶燃料供給事業部門であるTotal Energies Marine Fuels(読み:トタルエナジーズマリンフュエルズ)が株式会社商船三井(以下、「商船三井」)から用船する LNG 燃料供給船の 2 隻目であり、ロッテルダム港で 2020 年11 月より操業している”Gas Agility”の姉妹船です。
フランスの Bureau Veritas(読み:ビューローベリタス)が船級となり、フランス船籍の本船は、南フランスのマルセイユ=フォス港を拠点として 2021 年 12 月頃から地中海域で燃料供給の開始予定です。まずは、フランスの海運会社「CMA-CGM」の LNG 燃料コンテナ船およびヨーロッパを拠点とした「MSC クルーズ」が建造中の LNG 燃料クルーズ船への燃料供給事業に従事することが決まっています。

トタルエナジーズの船舶燃料担当副社長 Jérôme Leprince-Ringuet は「2 隻目の LNG 燃料供給船を正式に命名することができ、大変喜ばしく思っています。”Gas Vitality”は欧州の主要港でお客様の LNG 燃料需要へ応えていく我々の強い決意の証左となります。多くの船主が LNG 船舶用燃料への転換を加速しており、現在、海運業界は温室効果ガス排出対策のために、Bio LNG に代表される代替燃料へ切り替える途上にあります。我々はバリューチェーンを通してステークホルダーと密に連携しつつ、海運の脱炭素にむけた取組をこれからも継続していきます。」と述べています。
商船三井 取締役専務執行役員 松坂顕太は「まず、本プロジェクトに関わるすべての関係者に心より感謝申し上げます。”Gas Vitality”は商船三井とトタルエナジーズのパートナシップの証であり、また低炭素社会に向けた当社の責務の現れです。本船による LNG 燃料供給をサポートすることを通じ、海運業で進んでいるエネルギー転換が加速していくことを確信しています。」と述べています。

“Gas Vitality”の特徴について
・全長 135m の GTT Mark III メンブレン型、最新鋭の技術・環境性能を実装。
・カーゴポンプとハイデューティーコンプレッサーの容量を姉妹船と比べ 25%増強し、最大毎時 2000m3 の積荷、燃料供給レートを実現。
・新型の返送ガス減圧システムを導入し、”Type C”タンク船向け燃料供給へも対応
・アジマススラスターとバウスラスターを2基ずつ装備し、高度な操船能力を付加し、タグボートのアシスト無しでの運航を実現し、環境負荷の低減。
・2 種類の高さの異なるマニフォールドを有し、多くの船型への柔軟な Ship-to-ship 燃料供給の実現。
・電子化された Bunker Delivery Note(e-BDN)発行を可能とする機器の装備。
・本船の運航中、及び燃料供給中に発生するボイルオフガスを LNG に再液化して有効活用可能な再液化装置を装備。

舶用燃料としての LNG について
より厳格な排出規制を進めている外航海運業界で舶用燃料としての LNG 使用は急速に進んでおり、従来使用していた船舶燃料としての重油に比べて、以下の排出物削減に繋がります。
・ 硫黄分:99%
・ 微粒子: 99%
・ 窒素酸化物:85%
・ 温室効果ガス:約 23%1
LNG は、国際海事機関(IMO)によって提唱されている船舶から排出される温室効果ガス削減の長期戦略に合致・貢献する、経済的メリットが高い効果的な代替燃料として位置付けられています。複数の主要港・LNG 燃料供給者が同様にイニシアチブを取って LNG 燃料インフラ開発を進めており、著しい進歩を遂げています。また LNG 燃料はより環境に優しい BioLNG への第一歩とも位置付けられます。
1 Sphera’s ‘2
nd Life Cycle GHG Emission Study on the Use of LNG as Marine Fuel’ study:
https://sphera.com/research/2nd-life-cycle-ghg-emission-study-on-the-use-of-lng-asmarine-fuel/
世界第 2 位の LNG プレイヤーであるトタルエナジーズ
トタルエナジーズは公開会社として世界第二位の LNG プレイヤーであり、2025 年には 50 百万トンの生産量と 10%の世界シェアとなる予定です。アンゴラ、オーストラリア、エジプト、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国、ナイジェリア、ノルウェー、オマーン、ロシア、そしてカタールに液化プラントの権益を有し、全世界に LNG を販売しています。トタルエナジーズは、LNGバリューチェーン全体を通し多様で強力な地位を確保しており、ガス生産、LNG 輸送、LNG トレードそして海洋輸送における最新の進歩へも対応しています。
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トタルエナジーズについて
トタルエナジーズは、石油、バイオ燃料、天然ガス、低炭素電力、再生エネルギーを生産・販売する世界有数の大手エネルギー企業グループです。105,000 人の従業員が、より安全、クリーン、効率的、革新的なより良いエネルギーをできるだけ多くの人々に届けることにコミットしています。130 ヵ国以上で展開する企業として、より責任あるエネルギーメジャーとして日々取り組んでいます。

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