ニッパツ/トラック懸架用板ばねの生産能力を増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 トラック懸架用板ばねの生産能力増強に関するお知らせ 当社グループ会社の株式会社ホリキリ(千葉県八千代市、代表取締役社長・関幸裕)は、工場レイアウトの最適化のための再構築および、生産能力増強となる第三MAFラインをこのたび竣工し、工場の再構築・整備について完了の目途がつきましたのでお知らせします。この工場再構築は2015年から開始したもので、約32億円を投資いたしました。 新たな材料倉庫を設置するとともに、材料投入から出荷までの工程間物流の効率化を実現し、物の流れを整流化しました。 また震度6強の基準値を上回る耐震性向上も実施し、BCPにも配慮した工場としました。 第三MAF(注)ラインは、同社が生産するトラック懸架用板ばねについて、さらに高度化するお客様の要求仕様に対応していくため、トラックの荷台を支える「板ばね」の厚みと長さの設計自由度を上げることができる仕様になっています。このほか、荷重のかからない部分は厚みを減らす加工能力を向上させており、ばねの軽量化にも貢献することから燃費の向上、ひいてはCO2排出削減に寄与するものです。この生産設備そのものも加工中に発生するCO2の排出削減を実現しており、環境保護にも配慮したものになっています。 注:MAFとは モディファイド・オースフォーミングの略称。加熱された板ばねの温度を維持して熱処理までを連続加工を行う事で、非常に細かい結晶粒を得ることができ、強靭で耐久性の高い板ばねを作ることができる技術である。同様の設備保有はニッパツグループのみである。