日本郵船/豪州カーボンクレジット販売会社へ出資参画 物流全般 2023.06.17 豪州カーボンクレジット販売会社へ出資参画 2021年09月21日 原生林再生によるCO2吸収の促進 当社は、豪州で原生林再生プロジェクトを通じた二酸化炭素(CO2)の吸収とカーボンクレジットの販売を手掛けるAustralian Integrated Carbon(以下、「AIC社」)に出資参画をすることで、AIC社および同社の株主である三菱商事株式会社と合意しました。関係当局による承認が完了次第、三菱商事株式会社が設立した中間持ち株会社Japan Integrated Carbon(以下、「JIC社」)を通して、AIC社へ共同出資することになります。 1. 背景 船舶からの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロにするため、海運業界では船舶用燃料をまずは重油から液化天然ガス(LNG)への転換、さらに水素やアンモニアといった次世代のゼロエミッション燃料に向けて研究開発が進んでいます。一方でライフサイクルが20年程度と長い船舶においては、ゼロエミッション燃料の実用化に目途がついた後にも、全世界で5万隻を超える船舶の中ではゼロエミッション燃料への移行の過程で引き続き化石燃料の使用を余儀なくされる船舶が残されることが見込まれ、将来的にゼロエミッション燃料の導入が未済の船舶が残された場合には、カーボンオフセット(注1)の手法を活用することでGHG排出量をネットゼロにすることが想定されます。こうした想定の下で当社はカーボンクレジット創出ビジネスの経験とノウハウを獲得し、世界の船舶のGHG排出量のネットゼロ化を支援することで当社の目指すESG経営を具現化できると考え、出資参画することにしました。 2. AIC社の事業 AIC社が手掛ける原生林再生プロジェクトは、過去の伐採や過放牧によって消失した原生林の再生を促すもので、農家の牧畜プロセス見直し・改善を通じて原生林を再生し大気中のCO2を吸収・固着することで、豪州政府が公式に認証するカーボンクレジットを獲得し、販売する事業です。AIC社は、ポートフォリオの拡大を通じて、将来的に世界のCO2排出量を1億トン削減することを目指します。なお、豪州政府は、2015年以降合計45.5億豪ドル(約3549億円)を拠出してカーボンクレジットの買い取り制度を確立、これまでに多数の入札実績があります。同オークション市場における取引量は、2020年には年間約1600万トンと世界有数の規模に達し、現在も成長を続けています。 3. 今後の展開 今回の資本参画を足掛かりにカーボンクレジット創出ビジネスの知見を獲得し、豪州での事業拡大のほか、米国を始めとした他地域への同プロジェクトの展開を目指します。 原生林再生手法のイメージ図 本プロジェクトのスキーム図 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、今後も積極的に他社と脱炭素分野に関する協業を進め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 (注1)カーボンオフセットGHG排出量のうち、自らの努力では削減が困難と思われる排出量の一部、または全部を、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量(クレジット)を購入することや、他の場所での排出削減・吸収を実現するプロジェクトへの参画などにより、排出量を埋め合わせる(オフセットする)こと。 各社概要 <三菱商事株式会社>本社:東京 千代田区代表取締役社長:垣内 威彦ウェブサイト:https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ <Australian Integrated Carbon>本社:豪州 ニューサウスウェールズ州CEO:Adam Townleyウェブサイト:https://aicarbon.com/
2021年09月21日 原生林再生によるCO2吸収の促進 当社は、豪州で原生林再生プロジェクトを通じた二酸化炭素(CO2)の吸収とカーボンクレジットの販売を手掛けるAustralian Integrated Carbon(以下、「AIC社」)に出資参画をすることで、AIC社および同社の株主である三菱商事株式会社と合意しました。関係当局による承認が完了次第、三菱商事株式会社が設立した中間持ち株会社Japan Integrated Carbon(以下、「JIC社」)を通して、AIC社へ共同出資することになります。 1. 背景 船舶からの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロにするため、海運業界では船舶用燃料をまずは重油から液化天然ガス(LNG)への転換、さらに水素やアンモニアといった次世代のゼロエミッション燃料に向けて研究開発が進んでいます。一方でライフサイクルが20年程度と長い船舶においては、ゼロエミッション燃料の実用化に目途がついた後にも、全世界で5万隻を超える船舶の中ではゼロエミッション燃料への移行の過程で引き続き化石燃料の使用を余儀なくされる船舶が残されることが見込まれ、将来的にゼロエミッション燃料の導入が未済の船舶が残された場合には、カーボンオフセット(注1)の手法を活用することでGHG排出量をネットゼロにすることが想定されます。こうした想定の下で当社はカーボンクレジット創出ビジネスの経験とノウハウを獲得し、世界の船舶のGHG排出量のネットゼロ化を支援することで当社の目指すESG経営を具現化できると考え、出資参画することにしました。 2. AIC社の事業 AIC社が手掛ける原生林再生プロジェクトは、過去の伐採や過放牧によって消失した原生林の再生を促すもので、農家の牧畜プロセス見直し・改善を通じて原生林を再生し大気中のCO2を吸収・固着することで、豪州政府が公式に認証するカーボンクレジットを獲得し、販売する事業です。AIC社は、ポートフォリオの拡大を通じて、将来的に世界のCO2排出量を1億トン削減することを目指します。なお、豪州政府は、2015年以降合計45.5億豪ドル(約3549億円)を拠出してカーボンクレジットの買い取り制度を確立、これまでに多数の入札実績があります。同オークション市場における取引量は、2020年には年間約1600万トンと世界有数の規模に達し、現在も成長を続けています。 3. 今後の展開 今回の資本参画を足掛かりにカーボンクレジット創出ビジネスの知見を獲得し、豪州での事業拡大のほか、米国を始めとした他地域への同プロジェクトの展開を目指します。 原生林再生手法のイメージ図 本プロジェクトのスキーム図 当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、今後も積極的に他社と脱炭素分野に関する協業を進め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。 ※NYKグループ ESGストーリー当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。 「NYKグループ ESGストーリー」を発表 (注1)カーボンオフセットGHG排出量のうち、自らの努力では削減が困難と思われる排出量の一部、または全部を、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量(クレジット)を購入することや、他の場所での排出削減・吸収を実現するプロジェクトへの参画などにより、排出量を埋め合わせる(オフセットする)こと。 各社概要 <三菱商事株式会社>本社:東京 千代田区代表取締役社長:垣内 威彦ウェブサイト:https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ <Australian Integrated Carbon>本社:豪州 ニューサウスウェールズ州CEO:Adam Townleyウェブサイト:https://aicarbon.com/