ジャパン マリンユナイテッド/次世代省エネ型バルクキャリアDREAM CLOVERを引渡し 物流全般 2023.06.17 次世代省エネ型バルクキャリア”DREAM CLOVER”引渡 2021.08.04 ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:千葉 光太郎)は、7月28日(水)、津事業所(三重県津市)にて建造していた次世代省エネ型バルクキャリア(J211BC)”DREAM CLOVER”(ドリーム クローバー)を引渡しました。 本船は、鉄鉱石/石炭の太平洋トレード用のケープサイズバルカーとして圧倒的なパフォーマンスを誇るGシリーズ209BCの後継新設計船の1番船となります。最大の特徴は、当社従来船と同じ船体要目を維持し、Common Structural Rules for Bulk Carriers and Oil TankersやNOx(窒素酸化物)排出規制Tier III、SOx(硫黄酸化物)排出規制等の最新規則を折り込んだうえで、載貨重量の増加と燃費低減を両立している点です。 【本船概要】主要寸法 :全長299.99m x 幅50.00m x 深さ25.0m x 喫水18.40m載貨重量 :212,078トン総トン数 :108,903主機関 :MAN-B&W 7S65ME-C8.5-HSPSCR ディーゼル機関1基航海速力 :14.50ノット定員 :25名船級 :NK船籍 :パナマ 【特長】・弊社独自の省エネデバイスであるSuper Stream Duct®、SURF-BULB®、ALV-Fin®の装備・最適化等により、大幅な推進性能を向上させ燃費削減を達成しています。・2020年1月1日から一部指定海域を除いた一般海域へ適用されているSOx排出規制に対して、SOxスクラバー(*1)を標準搭載して適合しています。・LEADGE-Bow®と呼ばれる船首形状、及び、新騒音規則にも配慮した低風圧居住区の採用により、実海域性能を向上させています。・従来デザインのGシリーズ209BCよりも輸送効率を良くしたうえで、GHG(温室効果ガス)排出規制であるEEDI(エネルギー効率設計指標) *2に対しては2020年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りし、より環境に配慮しています。・本船の外板、倉内肋骨および内底板の一部にJFEスチール株式会社が開発した石炭カーゴホールド耐食鋼(JFE-SIP®-CC)を採用しています。・最新の船体構造モニタリングシステム、エネルギー消費効率の分析機能を備えており、日本海事協会より”DSS(HM(F+LS,O))”及び、”DSS(EE)”を付与されております。 弊社は今後も、経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。 *1 SOxスクラバーは、主機関および発電機関からの排気ガスを、装置内で散布される海水で洗浄し、酸性雨等の原因と言われているSOxを分離・吸収させ、大気への排出を抑制する装置であり、船舶からの排気ガスによる環境負荷を低減することを目的とした装置です。*2 “Energy Efficiency Design Index”(エネルギー効率設計指標)の略