日本通運/関西国際空港内に温度管理施設を新設 物流不動産・施設 2023.06.17 日通、関西国際空港内に温度管理施設を新設 2021年7月21日 ~医薬品をターゲット、「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」稼働開始~ 当社は、関西国際空港の国際貨物上屋内に、厳格な温度管理が可能な国際航空貨物の物流拠点として、温度管理施設「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」を新設し、7月26日(月)から営業を開始します。7月15日(木)には、稼働開始式を執り行いました。 (施設内観-前室) (式典の様子) 近年、医薬品については、世界的にGDP(Good Distribution Practice)をはじめとした品質基準への厳格な対応が求められており、輸送・保管中の温度管理について、お客様の求める品質水準も高まっています。 今般開設した「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」では、医薬品産業貨物の取り扱いを主軸としており、2018年12月に厚生労働省から発出された「日本版GDPガイドライン」に準拠した対応を目指しています。また、当社はIATAが提唱する医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma(※1)」を取得すべく、関西エアポート株式会社が主催するKIX Pharmaコミュニティに参画しています。同認証を取得した際には、国内で初めて空港内にGDP関連認証を取得した施設を運営する航空貨物フォワーダーとなり、自社体制でGDP認証施設を運営することで、西日本のゲートウェイである関西国際空港において、安全かつ高品質な温度管理輸送サービスを提供いたします。 【当施設の特長】1.温度管理 医薬品定温エリアとして、15℃~25℃(定温)、2℃~8℃(冷蔵)の温度帯に対応。 5℃(冷蔵)、-20℃(冷凍)の一般品保冷エリアを併設。 温度を常時システム監視することで、バリデーション(※2)結果の提示が可能。 設定温度条件から逸脱した場合には、システムによる警告発報で即時認識が可能。 2.品質の確保 ドックシェルターの設置。 非常用バックアップ電源の設置。(2021年8月末稼働開始) 定温庫内で温調コンテナの給電が可能。 防塵、防虫、内壁帯電防止仕様。 3.セキュリティ強化 施設内に監視カメラシステムを設置。 全室ICタグにより入退室を管理。 CEIV Pharma(The Center of Excellence for Independent Validators in Pharmaceutical Logistics):IATA(国際航空運送協会)が策定した医薬品の航空輸送に関する品質認証制度で、世界各国で異なる医薬品の保管・輸送基準(GDP)を包括した高い基準を定めている。 バリデーション:妥当性確認。検査・分析の方法やその作業プロセスなどが適切であるか科学的に検証すること。 【施設概要】 名称 NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport 住所 大阪府泉南市泉州空港南1番地 関西国際空港 国際貨物上屋B棟 床面積 568.96m2 認証取得 ISO9001(品質)、TAPA Class A、AEO保税蔵置場 サービス内容 輸出入貨物の一時保管、梱包、通関など (施設入口) (施設内観-定温エリア) 当社は、経営計画において重点産業と位置付ける医薬品産業の取り組みを強化し、医薬品の高度化・多様化するニーズにお応えするために、安心・安全な医薬品サプライネットワークサービスの拡充に努めてまいります。