ワコン/ドライアイスを代替する冷凍保冷剤「キプクル」を発売 物流関連商品 2023.06.17 ドライアイスを代替する冷凍保冷剤「キプクル」を発売 〜凍りやすさを追求し、総コストを最大10分の1に抑制 物流機器メーカーのワコン株式会社(本社:和歌山県紀の川市、代表取締役社長:西田 耕平)は、ドライアイスを代替する冷凍用保冷剤「キプクル」を発売しました。一般的な冷凍室で凍結するため専用設備は不要、すぐに運用を開始でき、トータルコストをドライアイスと比べて約10分の1、従来の冷凍用保冷剤の約3分の1に抑制します。 キプクルの3つの特徴1.通常のマイナス20℃庫で凍結可能従来の冷凍用保冷剤は凍りにくいためにマイナス35℃以下の冷凍庫が必要でした。そのため、多額の初期投資が必要でしたが、キプクルは、独特な形状と特殊技術により、凍りやすさを追求し、マイナス20℃の一般冷凍庫で凍らせることを実現しました。 2.従来の保冷剤よりも、1.5倍の冷却能力を実現従来の冷凍用保冷剤の冷却能力は50kcal/kg 以下に対して、キプクルは70kcal/kg の能力があります。そのおかげで、従来品の1.5倍の時間を冷凍温度にすることができます。 3.ドライアイスのコストを大幅に削減1日当たり350㎏のドライアイスを使用している現場の場合、年間約1050万円をドライアイス代に投じています(100円/㎏として計算)。キプクルを導入すればその費用が不要になり、キプクルの購入費と作業費等を含めてトータルコストを年間約110万円に抑制でき、従来の冷凍用保冷剤を使用した場合の年間386万円と比べても約3分の1で済みます(同社試算)。 キプクル誕生の背景現在、ドライアイスは既に国内需要をまかなえておらず、CO2削減の世界的な流れのある中で、今後ますます需給バランスはひっ迫することが予想されます。さらにドライアイスの消費量はそのままCO2排出量としてカウントされることから、企業の環境対策の観点からも保冷剤の代替のニーズがありました。しかし、冷凍用保冷剤を凍らせるには-20℃程度の一般的な冷凍庫ではなく、-35℃以下の専用冷凍庫が必要であり、その導入には、200Vの電源工事、専用冷凍庫の購入費用、電気代といった莫大なコストと、専用スペースの確保、ドライアイスにはない凍結作業といった大きな手間がありました。このドライアイス消費と冷凍用保冷剤導入の課題を解決するために、キプクルを開発しました。 キプクルの冷却能力一般的なオリコンシッパーでの場合(同社実験結果)キプクル4Kgで-15℃以下を4時間キープ 当社オリジナル保冷オリコン「クールワン」の場合(同社実験結果)キプクル2kgで-15℃以下を約8時間キープ 「キプクル」製品概要500Kgタイプサイズ:290x220x12mmキャップ色:白:-15℃タイプ/白、-17℃タイプ/青、-22℃タイプ/灰(※現在-19℃タイプも開発中)入り数:20個/箱 1000Kgタイプサイズ:290x220x12mmキャップ色:白:-15℃タイプ/白、-17℃タイプ/青、-22℃タイプ/灰(※現在-19℃タイプも開発中)入り数:20個/箱 ワコンについてワコンは、1951年に段ボール箱の製造を開始し、その後、梱包資材の製造・販売から物流ソリューションに事業領域を拡大してまいりました。2008年からは成田国際空港と関西国際空港に拠点を置いて輸出梱包事業を開始、さらに現在は保冷コンテナの開発をはじめとする温度帯管理事業も展開しております。 【会社概要】会社名ワコン株式会社所在地:〒649-6425和歌山県紀の川市中井阪361代表者:西田耕平設立:1972年URL:http://www.wa-con.co.jp/ 【お客様からのお問い合わせ先】TEL: 0736-77-2203 〔受付〕 月~金 9:00~18:00URL:http://www.wa-con.co.jp/