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商船三井/Methanex と戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意書締結

物流全般 2023.06.17

Methanex と商船三井との戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意書締結

2021 年 7 月 16 日東京/同 15 日バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)――MethanexCorporation (社長:John Floren、本社:カナダ、以下「Methanex」) と株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」) の両社は、Methanex100%出資子会社aterfront Shipping (以下、WFS)の株式取得による両社間の戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意書を締結しました。商船三井は約 800 隻の船舶を保有する世界最大級の海運会社で、WFS は世界最大のメタノール船隊を有するグローバル海運企業です。
本合意に基づき、両社は商船三井が 1 億 4,500 万米ドルで WFS の発行済み株式の 40%を取得することを前提に協議を行っています。Methanex は残る 60%の株式保有を継続し、同社のグローバルサプライチェーンの重要な一角を担う WFS の経営に携わります。また、今後も WFS の事業運営に変更はなく、Paul Hexter が引き続き社長を務めます。正式契約の締結は、商船三井における取締役会の承認取得を条件としており、株式譲渡は競争法上の関係当局による承認を条件として 2021 年末迄に行われる予定です。
本件により、商船三井の多様な船種にわたる運航ノウハウを活かし、Methanex 及び WFS の輸送品質及び輸送能力がさらに強化されるものと期待されます。Methanex、WFS、および商船三井の三社は、2016 年に他のパートナーと共同で世界初のメタノールおよび重油の二元燃料船を建造するなど、30 年以上にわたってパートナーシップを築いてきましたが、本件はさらにこれを強固にするものです。
メタノールは、安全かつコスト競争力に優れた実績ある舶用燃料であり、現在から将来にわたって排出規制に対応したクリーンエネルギーです。舶用燃料としてのメタノールは、従来の舶用燃料と比べて、硫黄酸化物(SOx)排出量を最大 99%、粒子状物質(PM)排出量を最大 95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%削減することができます。また、燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は最大 15%削減します。再生可能資源から生産されるメタノール は、従来の舶用燃料と比較して最大 95%の CO2 排出量を削減することができることから、追加の設備投資なく、また主機と燃料が適合した既存の二元燃料船技術を以て、国際海事機関(IMO)が掲げる脱炭素化の目標達成に資すると期待されます。メタノール生産業界首位である Methanex、メタノール輸送業界首位である WFS、そして海運業の知見に長けた商船三井の 3 社が一体となって、再生可能メタノールの活用も含め、舶用燃料としてのメタノールの商用化を推進していきます。

今回の合意に関し、Methanex の社長兼 CEO John Floren は、「世界有数の海運会社である商船三井との関係を深め、WFS が同社の豊富な海運ノウハウを活用して輸送能力を強化できることを嬉しく思います。我々は Methanex のチリ事業の前身であるケープホーンメタノール社の時代から 30 年以上にわたり商船三井と協力してメタノールの輸送を行ってきましたが、今回の新たな戦略的パートナーシップが、低環境負荷舶用燃料としてのメタノール市場の拡大に大いに貢献すると確信しています。」と述べています。
また、商船三井の代表取締役社長橋本剛は、「メタノール業界首位の Methanex との長年の関係をさらに深めることができ、光栄に思います。当社は、環境戦略である「環境ビジョン 2.1」において、メタノール焚きメタノール輸送船事業への積極的な関与をクリーン代替燃料導入に向けた取り組みとして掲げており、本件は当該戦略に資するものです。」と述べています。

Methanex について
Methanex はバンクーバーに拠点を置く上場企業で、世界最大のメタノールサプライヤーです。
同社株式は、カナダのトロント証券取引所では銘柄コード「MX」、米国の NASDAQ では銘柄コード「MEOH」で登録されています。詳細は www.methanex.com をご覧ください。
WFS について
Methanex の子会社である WFS は、北米、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、ラテンアメリカといった主要マーケットへ化学品及び石油精製品を安全かつ確実に輸送する外航海運企業です。同社は、3,000~50,000DWT 規模の船舶で構成される世界最大のメタノール船隊の保有・運航を行っています。約 30 隻から成る最新鋭のタンカー船隊によって、世界中の貯蔵ターミナルや工場にメタノール を円滑に輸送する ネットワークを 構 築 しています。
詳細は、www.wfs-cl.com をご覧ください。

商船三井について
商船三井は 1884 年設立で、東京に本社を置く、海運業界のリーディングカンパニーです。資源
エネルギー、原材料、製品等さまざまな物資を輸送する約 800 隻の船隊を運航しています。
詳細は www.mol.co.jp/en をご覧ください。
当該プレスリリースは Methanex および商船三井、また両社の属する業界に関連した将来の事象および業績予測を含んだ内容になっています。既存の事実を除く全ての内容が予測に基づいています。
具体的には、以下のような記載事項が将来予測に関する事項にあたります。

• 商船三井による WFS 株式の取得
• 商船三井への株式譲渡の時期
Methanex および商船三井は上記将来予測を行うに十分な根拠を有すると考えております。本文書における将来予測は、以下の要素を参考とした上で、経験、トレンドの認識、現状及び将来成長を加味したものです。
• 甚大な自然災害や各国法律の変更等による悪影響が生じないことしかしながら、将来見通しに関する記述はリスクび不確実性を伴うため、実際の結果との間に差異が生じることがあります。それらのリスク、不確実性は以下のような事項を指しますが、これに限定されるものではありません。
• 各国法律の変更
• 各国政府及び政府機関による政策実施
• 世界経済情勢
• COVID-19 感染拡大状況
• Methanex および商船三井の 2020 年統合報告書及び 2021 年度第 1 四半期報告書にて言及されるその他リスク以上の要素及びその他要素を踏まえた上で、本予測に対して過度な信頼を抱かれないようご注意下さい。本予測は企業審査、デューデリジェンスの結論ではありません。将来予測で触れられている内容が実現しなかった場合も、金融商品取引法上の要請を除き、将来予測の修正は行いません。

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