商船三井/TotalEnergies Marine Fuels と フランス初となる LNG 燃料供給船の海上公試を実施 物流全般 2023.06.17 TotalEnergies Marine Fuels と商船三井がフランス初となる LNG 燃料供給船の海上公試を実施 パリ, 2021 年 7 月 12 日 -フランスを拠点とする初めての LNG 燃料供給船の海上公試を実施しました。 この新造船は、Total Energies Marine Fuels が株式会社商船三井(以下、「商船三井」)から傭船する 2 隻目となり、中国の滬東中華造船(Hudong-Zhonghua Shipbuilding)で建造中です。TotalEnergies Marine Fuels と商船三井は 2019 年 11 月に長期傭船契約を締結しており、2020年 4 月に建造を開始しています。18,600m3 型の本船は 2021 年 4 月に進水後、6 月に上海沖で海上公試を実施しました。海上公試では、公海での速力や操舵性能を含めた航行機器や推進機関の性能試験が実施され、無事成功しました。7 月初旬には船舶管理会社が参加した、ガストライアルも実施しました。2021 年末までに就航予定の本船はフランス船籍で、南フランスのマルセイユ=フォス港を拠点として地中海域で運航が開始される予定です。まずは、CMA-CGM の LNG 燃料コンテナ船および MSC クルーズが建造中の LNG 燃料クルーズ船への燃料供給事業に従事することが決まっています。全長 135m、GTT Mark III 型メンブレンタンクを採用している本船は、LNG を主燃料とし、発生するボイルオフガスを再液化できる環境に配慮した最新鋭船として、1 隻目の世界最大の LNG燃料供給船「Gas Agility」の先進設計に準じていますが、設計・建造経験を活かし、より多くの船型へ効率良く LNG 燃料を供給できるよう改善されています。Bureau Veritas が船級となる本船は、本船建造・LNG 供給のバリューチェーンにおいて様々なフランス企業の技術が使用されており、港湾当局からの協力も含め、フランス海事産業へ貢献するプロジェクトとなります。トタルエナジーズの船舶燃料担当副社長 Jérôme Leprince-Ringuet は「フランス、そして地中海で LNG 燃料供給事業を実施する目前まで来たことを大変喜ばしく思っています。そしてクリーンな船舶燃料に世界が進んでいく中、欧州の主要港でお客様の LNG 燃料需要へ応えていきたいと思います。」と述べています。商船三井 取締役専務執行役員 松坂顕太は「このプロジェクトの重要なマイルストーンに立ち会え大変うれしく光栄に感じています。商船三井はトタルエナジーズの LNG サプライチェーンを長期に亘って支えていくことで、エネルギーの安定供給と海運の低炭素化に貢献していく所存です。また、よりクリーンな船用燃料の供給をサポートすることを通じ、商船三井が、海運業で進んでいるエネルギー転換の一翼を担うことを、誇りに思います。」と述べています。2021 年末までに TotalEnergies Marine Fuels は 2 隻の LNG 燃料供給船をロッテルダム、マルセイユで運航します。そしてシンガポールで LNG 燃料供給船を共有運航します。2021 年 2 月TotalEnergies Marine Fuels のシンガポール支社は、シンガポール海事局(MPA)から同港での 2022 年以降の LNG 供給ライセンスを取得しました。 舶用燃料としての LNG についてより厳格な排出規制を進めている外航海運業界で舶用燃料としての LNG 使用は急速に進んでおり、従来使用していた船舶燃料としての重油に比べて、以下の排出物削減に繋がります。・ 硫黄分:99%・ 微粒子: 99%・ 窒素酸化物:85%・ 温室効果ガス:約 23%1LNG は、国際海事機関(IMO)によって提唱されている船舶から排出される温室効果ガス削減の長期戦略に合致・貢献する、経済的メリットが高い効果的な代替燃料として位置付けられています。複数の主要港・LNG 燃料供給者が同様にイニシアチブを取って LNG 燃料インフラ開発を進めており、著しい進歩を遂げています。また LNG 燃料はより環境に優しい BioLNG への第一歩とも位置付けられます。 1 Sphera’s ‘2nd Life Cycle GHG Emission Study on the Use of LNG as Marine Fuel’ study:https://sphera.com/research/2nd-life-cycle-ghg-emission-study-on-the-use-of-lng-asmarine-fuel/世界第 2 位の LNG プレイヤーであるトタルエナジーズトタルエナジーズは公開会社として世界第二位の LNG プレイヤーであり、2025 年には 50 百万トンの生産量と 10%の世界シェアとなる予定です。アンゴラ、オーストラリア、エジプト、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国、ナイジェリア、ノルウェー、オマーン、ロシア、そしてカタールに液化プラントの権益を有し、全世界に LNG を販売しています。トタルエナジーズは、LNGバリューチェーン全体を通し多様で強力な地位を確保しており、ガス生産、LNG 輸送、LNG トレードそして海洋輸送における最新の進歩へも対応しています。* * * * *TotalEnergies Marine Fuels についてTotalEnergies Marine Fuels は、グローバルに船舶燃料を供給するトタルエナジーズの事業部門であり、革新的、効果的なバンカリングのサービスへのあらゆるソリューションに対応しています。30 年以上の経験をもとに環境フットプリントの削減など脱炭素化の目標をサポートします。我々は常により効率的で高品質な燃料供給を追求しております。低硫黄燃料油、船用石油製品、LNG やバイオ LNG、バイオ燃料などよりクリーンな船用燃料も供給可能です。https://marinefuels.totalenergies.com/トタルエナジーズについてトタルエナジーズは、石油、バイオ燃料、天然ガス、低炭素電力、再生エネルギーを生産・販売する世界有数の大手エネルギー企業グループです。105,000 人の従業員が、より安全、クリーン、効率的、革新的なより良いエネ ルギーをできるだけ多くの人々に届けることにコミットしています、130 ヵ国以上で展開する 企業として、より責任あるエネルギーメジャーとして日々取り組んでいます。商船三井について商船三井は、各種ばら積み船、原油タンカー、LNG 船・オフショア海洋事業、メタノールタンカー、ケミカルタンカー、プロダクトタンカー、自動車船、フェリー、RORO 船など、多彩な分野で時代の要請に応える総合輸送グループです。世界最大級の船隊と、130 年余の歴史で培った経験と技術を基に、強くしなやかな企業グループへと常に進化しながら、地球全体を舞台として、世界経済の発展に貢献します。