経済産業省/物流MaaSの推進に向けて先進的な取組を行う事業者を募集 物流全般 2023.06.17 物流MaaSの推進に向けて!先進的な取組を行う事業者を募集します 経済産業省では、令和2年度より、物流分野における新しいモビリティサービス(物流MaaS)の推進に向けた実証事業を実施しています。令和3年度も、「物流MaaS勉強会 とりまとめ」で示された3つの取組の方向性を踏まえ、昨年度の成果を生かしつつ、「トラックデータ連携の仕組み確立」の取組を継続するとともに、「見える化・混載・自動化等による輸配送効率化」と「電動商用車活用・エネルギーマネジメントの導入ユースケース等に係る検証」について先進的な取組を行う事業者を募集します。 1.これまでの「物流MaaS」の取組について 経済産業省では、慢性的な需要過多・人手不足などの物流業界を取り巻く現状と課題を踏まえ、令和元年度において、有識者や商用車メーカー、荷主・運送事業者、ITソリューション事業者等の民間事業者等の参加のもと、物流分野における新しいモビリティサービス(物流MaaS)勉強会を開催し、令和2年4月、商用車業界としての取組として以下の3つの方向性をとりまとめました。 トラックデータ連携の仕組み確立 見える化・混載による輸配送効率化 電動商用車活用・エネルギーマネジメントに係る検証 令和2年度においては、これらの方向性を踏まえ、それぞれの事業者を選定した上で、複数の民間事業者と連携して実証事業に取り組み、以下の成果を得られました。 1.トラックデータ連携の仕組み確立 協調領域としてスモールスタートできる方向性として、安全性向上や人手不足対応など、物流業界全体での共益的なユースケースを確認。 ユースケースに照らして令和3年度から連携可能なデータを特定し、危険運転挙動を横断的にプロットするハザードマップ生成に向けた調査を実施。 2.見える化・混載による輸配送効率化 トラックの荷台内へのセンサー設置等により、リアルタイムでトラック内の積載状況を立体的に把握可能であることを確認。 専用端末を通じて、特殊貨物に係る工場の出荷から顧客までの位置情報を把握し、積載効率の向上が図れることを確認。 3.電動商用車活用・エネルギーマネジメントに係る検証 軽貨物EVを独自開発し、ガソリン車との性能比較や車両価格・充電器設置費用を踏まえたライフタイム経済性の分析を実施。 EV普及と充電インフラ整備を一体的に進めるモデルエリアを構築し、共同利用型の急速充電オペレーションモデル等を検証することで当該成立可能性を確認 EVバスに適した運行オペレーションへの転換を可能とするエネマネシステムの構築における課題の解決策を整理。 参考 物流MaaS勉強会取りまとめ資料物流MaaS R2年度実証事業概要 2.令和3年度「物流MaaS」の先進的な取組を行う事業者の募集について 経済産業省では、令和2年度の実証事業の成果を生かしつつ、令和3年度も先進的な取組の実証事業を実施してまいります。「トラックデータ連携の仕組み確立」については、令和3年度「無人自動運転等の先進MaaS実装加速化推進事業(無人自動運転等の先進MaaS実装加速化のための総合的な調査検討・調整プロジェクト)において別途継続して取り組むこととしていますが、「見える化・混載・自動化等による輸配送効率化」と「電動商用車活用・エネルギーマネジメントの導入ユースケース等に係る検証」については、令和3年度も先進的な取組を行う事業者を募集します。なお、「トラックデータ連携の仕組み確立」と「見える化・混載・自動化等による輸配送効率化」については、「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の研究開発・社会実装計画に基づき実施していくものとし、これら3つの実証事業については、物流MaaS推進検討会等において、実施状況をフォローアップします。これらの取組を通じて、引き続き、商用車業界と、荷主・運送事業者、ITソリューション事業者等の民間事業者が協力した、物流業界の課題解決に向けた取組を推進します。 関連リンク 「見える化・混載・自動化等による輸配送効率化」公募サイト 「電動商用車活用・エネルギーマネジメントに係る検証」の公募サイト 「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」について