セイノーホールディングス/がん検査の全国展開を輸送で支援 物流全般 2023.06.17 がん検査の全国展開を輸送で支援 ~自宅でできる高精度ながん検査「N-NOSE at home」を一括受託~ セイノーホールディングス株式会社(本社/岐阜県大垣市、社長/田口義隆)の輸送グループ会社 であるGENie ジーニー 株式会社(本社/東京都中央区、社長/田口義展)、セイノースーパーエクスプレス株 式会社(本社/東京都江東区、社長/増田 敦)は、株式会社HIROTSU バイオサイエンス(本社/東 京都千代田区、社長/広津崇亮)が開発した生物を用いたがん検査「 N エヌ -NOSE ノーズ at home」の検体輸送 を一括受託し、5 月1 日よりまずは東京都、名古屋市、大阪市など政令指定都市での輸送をスタート。 7 月末までに、全国47 都道府県での展開を予定しています。 1.背景 今回の全国展開にて主要な輸送を担うGENie は、To C ラストワンマイルにおける社会課題解決を 目指し、処方薬の”即時”配送サービス「ARUU(アルー)」を 2020 年12 月26 日より展開していま す。本配送スキームでは、要となる指令センターとして「ARUU」を活用しています。「ARUU」は、薬 局での待ち時間解消、人との接触リスク低減など、コロナ禍で顕在化した課題を解決するサービスと して調剤薬局様・ドラッグストア様から多くの引き合いを頂いており、GENie は食品宅配事業に並ぶ 新たな事業の柱として医薬品配送事業の成長を目指しています。 HIROTSU バイオサイエンスは、簡便で安価、苦痛がなく、高精度に早期発見が期待できる線虫を利 用したがん検査『N-NOSE』を提供しています。受ける時間がない、費用が掛かり経済的に不安などの 理由で、日本のがん検診率は諸外国と比較して低いと言われており、HIROTSU バイオサイエンスは、 がんに対するリスク管理意識を高め、一連のがん検診受診への足掛かり/きっかけを創出することを 目指しています。 この度、医薬品配送事業での成長を目指すGENie の想いと、コロナ禍でますます下がるがん検診受 診率向上への寄与を目指すHIROTSU バイオサイエンスの想いが一致し、拠点間での冷凍輸送を担うセ イノースーパーエクスプレスも参加して、自宅で受けられるがん検査「N-NOSE at home」の全国展開 で連携することとなりました。 2.配送スキーム 各都道府県に専用車両と、きめ細かな接客を得意とするスタッフ(ハーティスト)を通じ、個人宅 から検体を回収し、検査施設まで安全で温度管理された状態(冷凍)で輸送を行います。 3.「N-NOSE at home」とは 人工機器を凌駕する生物の驚異的な能力を活かした、世界初のがんの一次スクリーニング検査です。 線虫は、犬の約1.5 倍の嗅覚受容体様遺伝子を持つため、より多くの匂いの識別が可能であると考え られており、最新の臨床研究において、がん患者の尿と健常者の尿を高精度に見分けるということが 明らかになっています。 現時点では15 種類のがん種に反応することが確認できています。また、がん患者を「がん」と判 定する確率(感度)は86.3%となっています。HIROTSU バイオサイエンスは、尿で受検できる簡便さ を生かすことでがん検診受診率の向上に寄与し、一人でも多くの方の健康を守るために、がんの早期 発見・早期治療に繋げてまいります。 4.使命 昨年から続く外出自粛により、がん検診の受診率は低下を続けております。HIROTSU バイオサイエ ンスが開発したがん一次スクリーニング検査「N-NOSE at home」の全国展開を、セイノーが個人宅か ら検査施設までの輸配送をサポートすることで、一人でも多くの方の安心安全且つ健康な暮らしを守 り、「物流を通じて国家社会に貢献する」という企業の使命を果たしてまいります。