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日本ロジテム/営業収入は前年比2・3%増、経常利益は前年比29%減(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期  決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       営業収入  営業利益   経常利益  当期純利益

2021年3月期 53,963 2.3  845 △24.1   869 △29.0  453 △25.9

2020年3月期 52,767 6.8  1,113 167.9  1,224 173.3   612 673.3

(注)包括利益 2021年3月期 748百万円 (91.2%) 2020年3月期 391百万円 (-%)

(略)

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が悪化し、 厳しい状況が続きました。2020年5月に最初の緊急事態宣言が解除された後には、経済活動の段階 的な再開や各種政策の実施により景気の持ち直しが期待されたものの、感染者数の急増が繰り返し 発生し、一部の地域で緊急事態宣言が再発出されるなど、先行き不透明な状況で推移いたしまし た。 当社グループが属する物流業界につきましては、「巣ごもり需要」の拡大に伴い宅配貨物が増加 する一方で、生産活動の停滞や個人消費の落ち込み等により企業間物流が伸び悩んだことから、全 般的には低調な荷動きとなるなど、取り巻く環境は厳しいものでありました。 このような状況の中、当社グループは、従業員の安全確保を最優先に感染症対策を講じるなど社 会情勢の急激な変化に対応しながら、中期経営計画(2020年度から2022年度まで)においてテーマ とした「強固な収益基盤づくり」および「環境変化に適応できる体制づくり」に取り組んでまいり ました。 国内につきましては、輸送能力や保管能力の増強を図るとともに、通販関連をはじめ得意先との 取引深耕に注力いたしました。また、新たな営業展開として埼玉県川越市に拠点を新設したほか、 埼玉県坂戸市および神奈川県平塚市の新拠点立ち上げに向けた準備を進めました。さらに、先端技 術(AI・IoT等)の活用による省人化・効率化を目指し、ピッキングアシストロボット等の本導入 を検討いたしました。 海外につきましては、感染症の影響によりクロスボーダー輸送等の国際物流や輸出入業務が停滞 する状況の中、ベトナムおよびタイにおいて拠点を拡充するなど、各国内での営業体制の強化を図 りながら営業活動を展開いたしました。 これらの取り組みにより、営業収益は、インテリアやアパレルの荷動き低下、海外事業の落ち込 み等があったものの、貨物自動車運送事業を中心に通販関連の取扱量が増加したこと、新規得意先 の業務開始等により国内の主要事業が拡大したことなどから、増収となりました。一方、利益面に つきましては、流通加工業務の減少や倉庫稼働率の低下により利益率が悪化したこと、海外におい て営業収益の減少に伴い利益が縮小したことに加えて、感染症対策に関連する費用が発生したこと などから、減益となりました。 その結果、当連結会計年度の営業収益は539億63百万円(前連結会計年度比2.3%増)、営業利益 は8億45百万円(同24.1%減)、経常利益は8億69百万円(同29.0%減)、親会社株主に帰属する 当期純利益は4億53百万円(同25.9%減)となりました。 セグメント業績は、次のとおりであります。

①貨物自動車運送事業

需要の拡大により通販関連や食品の輸送量が増加したことに加えて、適正な料金収受への取り組 みが進捗したこと等により、台当り収入が増加したことなどから、増収増益となりました。 その結果、営業収益は、234億72百万円(前連結会計年度比2.9%増)、セグメント利益は、17億 95百万円(同20.3%増)となりました。 当事業の営業収益は、当社グループ営業収益全体の43.5%を占めております。

②センター事業

営業収益につきましては、食品や日用品等の入出荷業務が好調に推移したこと、新規得意先との 取引開始により取扱量が増加したことなどから、増収となりました。セグメント利益につきまして は、インテリアやアパレルの荷動き低下により流通加工業務が減少したこと、新たな取扱品目に対 する作業の標準化に時間を要したことなどから、損失の計上となりました。 その結果、営業収益は、122億52百万円(前連結会計年度比0.7%増)、セグメント損失は、44百 万円(前年同期はセグメント利益4億23百万円)となりました。 当事業の営業収益は、当社グループ営業収益全体の22.7%を占めております。

③アセット事業

営業収益につきましては、通販関連の保管面積が拡大したこと、前連結会計年度に開設した拠点 を中心に新規得意先の保管業務等を開始したことなどから、増収となりました。セグメント利益に つきましては、新規拠点の開設により一時的に倉庫稼働率が低下したことなどから、減益となりま した。 その結果、営業収益は、125億47百万円(前連結会計年度比6.2%増)、セグメント利益は、9億 31百万円(同19.5%減)となりました。 当事業の営業収益は、当社グループ営業収益全体の23.3%を占めております。

④その他事業

営業収益につきましては、国際貨物の荷動き停滞に伴い国内外で輸出入関連事業が縮小したこ と、施工関連事業および海外における旅客自動車運送事業が低調に推移したことなどから、減収と なりました。セグメント利益につきましては、引越移転事業において前連結会計年度中に実施した 営業拠点の移転により固定費が低減したことなどから、増益となりました。 その結果、営業収益は、56億90百万円(前連結会計年度比4.6%減)、セグメント利益は、6億 56百万円(同14.0%増)となりました。 当事業の営業収益は、当社グループ営業収益全体の10.5%を占めております。

(略)

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